今日は芦屋市障がい者団体連合会新年互例会にお招きいただき、来賓として出席させていただきました。障がい者団体連合会とは、以下の団体で構成されている連合会です。
芦屋家族会 | 心的疾患があるために、日常生活、社会生活に制限を受ける人の家族、当事者を支援する団体 |
芦屋市障がい児者父母の会 | 芦屋市在住の障がい児者をもつ保護者による団体 |
芦屋市身体障害者福祉協会 | 身体(視覚、聴覚、肢体、内部を含む)に障がいを持つ当事者の団体 |
芦屋市手をつなぐ育成会 | 芦屋市在住の知的障がい者(児)とその家族、支援者による団体 |
この互例会は毎年行われているそうですが、芦屋市議会からは議長と民生文教常任委員会のメンバーがお招きを受ける形になっています。前にも出席させていただきましたが、久々の出席となりました。非常に色々なことを気付かされた機会となり、とても有意義でした。
ただ一つお願いをするならば。民文メンバー以外にも、障がい者福祉領域に興味関心を持つ議員はいます。可能ならば、もう少し広くご招待いただけるととてもありがたいです。
防災について学びました
防災訓練に参加するのはハードルがある
勉強会として、芦屋市防災安全課の方々による防災の勉強会がありました。グループワークもあり、障がい者の方やご家族の方のご意見をうかがうことができ、色々な気づきがありました。
防災訓練一つとっても、たくさんのハードルがあると聞きました。1月26日にシンコースポーツ体育館・青少年センターとシンコースポーツグラウンド(川西運動場)において総合防災訓練が行われました。しかし、グラウンドは車いすには不向きだったり、そもそも会場までの行程が大変だったり、1人ではいけないため、ヘルパーさんとの調整が必要だったり。健常者ならばフラッと立ち寄れるイベントも、障がい者にとってはとてもハードルが高いイベントであると気づかされました。
防災訓練でやっても、実際に被災したときには何も役に立たない。そのために高いハードルを乗り越えて参加する意義が見いだせないというような声もありました。確かに、防災訓練は「参加してもらう」というところに重きを置いている節があります。要するに、家族で楽しめるイベント的なものになっているところは否めません。
「参加してもらう」ことはとても重要ですが、やはり本番さながらのシミュレーションができるような訓練であるべきなんだろうなと思います。訓練に参加する意義を高めるというか。主催者側は毎年色んなことをやろうと苦労されていると思いますが、別に毎年同じことをやったっていいと思うんですよね。人は忘れる生き物ですから。1年前にやったことの記憶は薄れています。
気持ちを落ち着かせるためのものが大事
お気に入りの絵本などを持参する必要がある。これは盲点でした。大人の健常者の場合、地震があったときは緊急事態で、環境の変化等にも我慢しなければならないことは分かります。ですが、障がい者には変化に対応するのが苦手な方もおられます。家族がパニック状態である状況で、当事者の人がパニック、不安定にならないわけがない。「今は緊急事態だから我慢して」と言っても分からないことも多いですから、いつも以上に不安定になる。
避難所の場合、他の人もみんな被災者で、みんな不安な気持ちを抱えており、心理的余裕が全くない。そんな中、泣き喚かれるとやはり「うるさい!ちゃんと見とけよ」となってしまう。そうなると、ただでさえ被災でパニック状態にあるご家族の方々にかかるストレスはとてつもないものがあると思います。
お気に入りのものがあったとしても、気持ちが落ち着くとは限りません。なるべく日常との変化がないように、在宅避難が良いというのは本当によく分かります。
芦屋市では、耐震化率が96%を超えています。震度7で直ちに倒壊してしまうという住居は少なくなっています。つまり、在宅避難ができる可能性が高くなっています。避難所が不要と言っている訳ではありませんが、避難所でのQOLを高めるよりも、在宅避難の安全性を高めるような取り組みの方がありがたいです。
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