今日も昨日に引き続き、本会議。一般質問3日目です。今日は平野議員~福井利道議員までの5人が登壇。

令和6年第5回(12月)定例会一般質問一覧表(芦屋市議会)

今日は登壇していないので、気になったところを簡単に。

車道内の自転車横断帯について

中央線と稲荷山線に矢羽根式の横断帯が設けられています。

ただ、今日の話でもありましたが、あそこはとかく幅員が狭いんですよ。自転車で車道を走った場合、すぐ横を車が通りますので危険を感じます。ということで、あの道で自転車が車道を走っているところはほとんど見かけません。

ちなみに、今日のやり取りの中で市長も担当部長も当該ゾーンを自転車で通行したことないということが分かりました。市長はともかく、担当部長は乗ってみようよ。市民は危険を感じているんだから、自身がそれを体験せずに市民を危険なところを通行するように促すのは酷い。ちょっと自転車で行ってみてほしいですね。

車は、車道に出ている自転車は抜かす

僕は自転車でも車でもあの道をよく通ります。車を運転している場合、前方の自転車はとにかく抜かします。何故か?自転車は急に倒れる可能性があるからです。前方の自転車が急に倒れた場合、車は止まれない可能性が高く、大きな事故に至る可能性が高い。だから、ほぼ全部のドライバーは自転車を抜かすと思います。これは原付でも同じで。やっぱ、前を走られると怖いんです。ドライバー目線で言うと、僕はめちゃくちゃ自転車が怖い。

そして、あの道は幅員が狭い。車で自転車を抜かすにしても、すぐ真横を通って抜かす訳にもいかないため、反対車線にはみ出して抜かします。もちろん、反対車線を見てやってる訳ですが、危険な運転であることは間違いない。

自転車は、歩道を徐行が正しい対応なんじゃないか

市が言うように、道交法では自転車は軽車両となり、車道を走るべき車両です。でも僕は道交法が良くないと思います。なんというか、杓子定規すぎる。自転車走行レーンをしっかり整備できるならともかく、車道に混在させるのは流石に危ないです。自転車と車の接触事故。高い確率で自転車側に大きな被害が出ます。だって鉄の塊と生身がぶつかる訳ですから。

確かに、自転車が歩道を猛スピードで走ったら危ないよ。でも、そこは取り締まれば良いんじゃないかなと。

あと、自転車側の危険運転も目に余ります。原付は運転免許がないと運転できませんが、自転車もそういう風にしても良いと思います。いずれにしても、自転車の人にも道交法と車からどう見えてるかを学んでほしい…。

道路・公園・街路樹の包括業務委託について

先日の建設公営企業常任委員会の所管事務調査でも紛糾した話です。

建設公営企業常任委員会。道路公園施設包括管理業務委託について、大いに疑義が残る形になりました

今日の議論のポイントは以下の2点だったかなと思います。

  • (選定された)笠谷工務店の企画書には、具体的な企業名が記されていない
  • 次点となった造園協同組合の方が選定された笠谷工務店よりも約5000万円安い(18億8474万円 vs 18億3260万円)

実施体制の不透明さ

笠谷工務店の企画書を見る限り、実施体制上の12社。および業務再委託予定業者については空白です。受託後に協力要請を求め、賛同してくれた企業と再委託契約を結ぶとされています。とりわけ、街路樹の維持管理については街路樹剪定士という資格が必要となります。いわば職人技術。ここについては市内事業者の協力を求める必要がありますが、そこが今回競合した相手なんですね。

もちろん、ビジネスです。造園協同組合に属しながらも笠谷工務店の協力要請に応じる企業もあるとは思います。ただ、この狭い芦屋市で、お互いの顔も名前も良く知っている関係の中、一本釣りを仕掛けると後々に禍根を残すことは目に見えています。笠谷工務店の提案には、実施体制の担保がありません。

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今回の公募は公募型提案方式です。プロポーザルの場合、パッケージングされた企画書を提出してもらってそれを判断します。未定な部分が残されているというのは、企画書としての評価を下げるものです。

一方、次点となった造園協同組合の方は、全て具体の企業名が明記されています。直ちに体制を組むことが可能となっています。「これからやります」という企画書ときっちり担保されている企画書ですから、評価として明らかな差が出て然るべき。

ただ、評価項目「市内業者の活用」という点については以下のような配点になっています。

業者採点合計掛け率(3)乗じた点数
A委員B委員C委員D委員E委員
笠谷工務店JV6686834102
造園協同組合JV8887839117

C委員とE委員は、両者に同じ点数を付けています。両者の違いは明白であるにもかかわらずです。もし仮に、これが他の委員と同じ点数である6点だった場合、90点 vs 117点となります。つまりは両者の差は12点詰まります。結果的には13点差で笠谷工務店JVの方に軍配が上がることは変わりませんが、この評価項目について、両者の点数が同じと評価するのはよく分かりません。

市には、納得のいく説明をしてもらう必要があると思います。

見積金額の差

上述の通り、両者の見積もり価格には5000万円近い差が生じています。プロポーザルを実施する大きな目的の一つとして、なるべく安くという観点も大きいです。色んな所でコストコスト言ってますしね。

見積り価格の差を置いておいたとしても、笠谷工務店JVの提案の方が優れているとするのであれば、その評価に至った合理的な説明をする必要があります。少なからず、これだけ疑義が出されている状況なんだから尚更。

住民監査請求が出ている

実は、本件、12月11日付で住民監査請求が出されています。芦監第186-2号として通知が出されています。見積価格の高い事業者が選定されたこと。これは地方自治法第2条第14項にある「最小の経費で最大の効果を挙げるようにしなければならない」というルールに反しているのではないかとの指摘。

これは確かに一理あるよねっていう気もしています。最終的には総合的に評価するということで進めているんだと思いますけども、市民からも疑義があがっている訳ですから、市は合理的な説明が求められると思います。

夜間の学校園利用について

夏の日中は暑すぎるため、学校園を夜間に開放し、子どもたちの遊び場を提供したらどうか?という話がありました。何かのイベントの際に1日だけ夜に遊ぶというのは良いと思いますが、毎日21時過ぎまで外で遊ばれたら困ります。それは流石に子どもが出歩く時間を超えてますし、夜遊びが常態化されては困ります。

また、学校開放となると、セキュリティの問題。安全上の問題が生じます。夏休み期間中はほとんどの日数をコミスクが利用しています。でもこれはコミスクが現場責任者を設け、施錠・防犯対策と安全対策を徹底した上でやっているものです。フリーに開放するのとは違う。

夜間に学校をフリー開放すると、誰でも侵入が可能です。爆発物や薬剤など危険物を持ち込まれ、仕込まれたらどうするのか?っていうのもあります。

そもそも、市内に点在している街区公園は夜も入れますし。子どもたちの公園での夜遊びが常態化すると、それは教育上よろしくはないと思いますが議員からの提案があったように種々のコストをかけてまで取り組むものでもない。

夜間開放されると喜ぶ保護者もいるのかもしれませんが、顔をしかめる保護者の方が多いと思います。運動は大事ですが、その対策として夜間に子どもを出歩かせることを行政として推進するという考え方は僕としては受け入れがたい考え方です。