今日は本会議。今日から3日間、一般質問です。今日の登壇者はこちら。今日は川上議員~西村議員までの6人です。
なお、今日は3人も欠席していました(長谷、たかおか、浅海)。体調不良でしょうか。昨今の日本は秋をすっ飛ばして一気に冬になる印象です。気温もそうだけど、乾燥もやばい…。体調管理ちゃんとやらないとなーという気にさせられます。
一般質問はオンラインでも可能
長谷議員は通告していません。残る二人は通告してますが、今日の登壇予定はありません。自分の出番の日には来られると思いますが、来られない場合もあります。でも行政の事務全般を質す機会は重要です。
総務省の見解として、採決を行う場については出席(その時に座っている)する必要があるが、一般質問の場合、オンライン参加でも支障ないという見解を出しています。
令和5年2月7日 総務省自治行政局行政課長通知「新型コロナウイルス感染症対策等に係る地方公共団体における議会の開催方法に関するQ&Aについて」
本当に体調が悪い時は、安静にしてなるべく早く治してもらう必要がありますが、それ以外。育児・介護。あるいは感染症のための自宅待機など。1時間程度の時間を捻出できる状態ではあるが、出席が難しいという状況の人についても発言できる状況をつくるための環境整備は早くやる必要があると思います。
さて、僕は登壇していませんので、気になったところを簡単に。
阪神電車の立体交差の件
神戸市と西宮市は完了していますが、芦屋市は…です。挟まれた両市において完了していることを受け「どうして」という声は僕もよく聞くんですが…。
最大の障壁はコスト
どういった工法を取るにしても、立体交差にはかなりの費用が必要となります。芦屋市の工事について、具体の金額として見積もられたものではありませんが、令和5年12月定例会の一般質問において、都市政策部長より以下の答弁がありました。
甲子園駅から武庫川駅のこの1.9キロメートル、事業のスタートが平成15年度で、平成30年度までのこの期間で約297億円かかっております。今、物価高騰だとか様々な問題で工事費が非常に高騰しておりますけども、この金額でできるとは到底思えなくて、極端に言えば倍ぐらいかかるんじゃないかということを想定します。
この部長答弁だと、少なくとも約600億円はかかるだろうとのこと。ただし、高架化するとなると、北側の土地を用地取得する必要があります。今日の一般質問でもありましたが、線路の北側にはマンションや医療ビルなど、大規模な建設工事が行われている状況でもあり、こうした土地の用地取得は容易ではありません。
用地取得にかかる購入費、および補償費等を考えると2倍に収まるんだろうか?という疑問もあります。そうなると、総事業費は更に拡大します。
鉄道の立体交差化事業については、費用負担の割合が決まっています。芦屋市の場合、鉄道事業者が全体の10%を負担します。残りの90%の部分については、55%の割合で国庫補助が使えます。残る45%を県と市で半々となります。実質負担の割合は以下の通り。
鉄道事業者 | 10.00% |
国 | 49.50% |
県 | 20.25% |
市 | 20.25% |
仮に事業費が600億円だったとしても、芦屋市の負担は121.5億円です。でも多分実際には、もっと市負担は重たくなると予想されます。JR芦屋駅の再開発における市負担が110.5億円~98.7億円と言われているため、揉めに揉めた再開発に匹敵。むしろ再開発以上の費用負担が必要となるものです。
芦屋市の財政規模を考えると、この規模の開発を乱発する訳にもいかないため、前のめりに立体交差を進めよう!とも言い難いのが事実です。
一般市の財政規模では苦しい。国の費用負担引き上げを期待したい
ただ、連続立体交差が難しいのは芦屋市だけの話ではないです。芦屋市のような一般市の財政規模では、20%程度と言えど捻出は難しく、そう簡単には改善できていないのが実情だと思います。
現行の費用負担率だと、神戸や西宮のように政令市、中核市の財政規模であれば対応できると思いますが一般市では厳しい。ただ、一般市にも改善すべき問題のある踏切は残っています。
財政規模の大きくない自治体でも課題を解消していくためにも国の費用負担率を引き上げるといった動きがないものかなと思っているところです。というか、芦屋市の場合、こうした国の動きが起こらないことにはなかなか踏み出せない。
外国人と日本の話
芦屋市に在住する外国人の話が出ていました。確かに、市内居住外国人の数は年々増えています。
令和6年度 | 2,044人 |
令和5年度 | 1,920人 |
令和4年度 | 1,843人 |
令和3年度 | 1,607人 |
令和2年度 | 1,600人 |
局所的にトラブルになっているところもあるのかもしれませんが、基本的には国籍関係なく、みんな納税している芦屋市民である訳なのでそんなに大きな問題にはなっていないように思います。少なくとも、僕の周りの外国籍の人は問題なくやってます。
芦屋市が発行している外国人向けの生活ガイドに「日本人は道徳を重んずる」というようなことを記すべきとのことでした。うーん。芦屋市が発行する資料として、日本人というのは話が大きすぎる訳で。日本はこうなんだから、日本で住む以上は郷に入りては郷に従えと言うのも、このグローバル社会においてなんだかなっていう感じがします。そういうことじゃなくて、異文化への理解が重要だと思います。お互いに。
それに、昨今の日本はモラルハザードとも言われており、日本人でも道徳観のない人間はいます。残念ながら。何というか、マナーの問題なので国籍関係なく、みんなで守ろうやっていうほうが大事。
こうした質問が出た背景として、川口市のクルド人の問題があるんでしょうか。あれは、外国籍がどうとかそういうことじゃなくて、適切な入国手続きをしておらず、住民票や保険証、在留資格も所持していない外国籍の人が増えているというところに問題があると思っています。きちんと手続きされていないため、行政も実際のところ、何人いるか詳細なところが分かっていません。
芦屋市の場合、基本的にきちんとした手続きを踏み、在留資格を有した人が居住しています。要するに地に足がついている。彼らとて、異国の人たちと敢えてトラブルになることは望んでいない。きちんとコミュニケーションをとればさほど問題はないように思います。少なくとも、生活ガイドの冒頭に「日本人とはこういうものである」みたいなことを書くというのは違うと思いました。
市は、ちゃんと「やりません」と明確に答弁していました。国際文化住宅都市を名乗っている訳ですし、そこはちゃんと断ってくれて良かったと思います。
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