今日は民生文教常任委員会。以下の議案を審査しています。議案書はこちら。
種類 | 番号 | 件名 |
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専決処分報告 | 第3号 | 令和6年度芦屋市一般会計補正予算(第5号) |
市長提出議案 | 第80号 | 芦屋市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例及び芦屋市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について |
第81号 | 芦屋市援護資金貸付条例を廃止する条例の制定について | |
第86号 | 財産の取得について |
結論としては、いずれも可決すべきものと決しています。
また、次の所管事務調査を実施しています。資料はこちら。
- 三条デイサービスセンターの廃止について
- 環境処理センター施設整備について
- 第4次芦屋市環境計画及び芦屋市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)について
- 第3期こども・若者輝く未来プラン「あしや」について
- 放課後児童クラブについて
委員長なので積極的な発言はしていませんが、ちょっと発言しているので簡単に。
一般会計補正予算(第5号)について
新型コロナウイルスのワクチン接種を受けた方でお亡くなりになられた方がおられたそうです。ただ、医学的見地から直接的な因果関係が認められたということではなく、因果関係を否定できないということで健康被害救済制度として国から負担金が支払われています。これが第5号補正予算の内容となっています。
健康被害救済制度は、予防接種法で定められた制度であり、新型コロナワクチンに特化したものではありません。と言いつつも、何年もやっている予防接種においては、そこまで重篤な副反応も出にくいということもあってそんなに件数は伸びていません。やっぱり、新型コロナウイルスワクチンが多い目のようです。
ただ、気を付けないといけないのが、メディアにセンセーショナルに報じられることです。かつて、子宮頸がんワクチンについても副反応疑いがセンセーショナルに報じられ、結果として積極勧奨を止めた経緯があります。後々検証したところ、子宮頸がんワクチン接種後の健康被害とワクチン接種の因果関係は認められないと結論付けられ、現在では積極勧奨が行われています。
ワクチンに限らず、投薬はリスク&ベネフィットです。例えば抗がん剤。これは副反応がめちゃくちゃキツイと言われていて、患者は苦痛に耐えながら治療を受けます。副反応がすごいけど、多くの人が治療を受けているのは何故か。それは放っておいても癌は寛解せず、そして、癌は致死率がめちゃめちゃ高い病気だからです。リスクも大きいけど、うまくいったときのベネフィットが大きいから、多くの人がリスク覚悟で治療に臨みます。
新型コロナの場合、ワクチン接種して時間が経っていません。長期的に見てどうか?という観点での検証はやりようがないものです。といいつつも、予防接種の対象となっている高齢者については、新型コロナによる肺炎も看過できない病気となっています。肺炎は、高齢者の死亡要因としては極めて高くなっています。「コロナはただの風邪」と言うけど、それが致命傷になりかねません。癌と聞くと多くの人が「死」を連想しますが、新型コロナの場合「死」を連想するには至っていない。その辺が悩ましいところなのかもしれません。
だからこそ、リスク&ベネフィットの根拠となる医学的見地からの分析結果というのは大事です。日本においては、やはり厚生労働省以上に調査できる機関はありません。厚労省は信用できない!という声も聞こえなくもないんですが、だからといってSNSには真実はありません。だって様々なデータを取って多角的に調査研究してるわけじゃないんだから。
市は、市のHPでも厚労省から発信を掲載していますと言います。でも、新型コロナワクチンの対象となるのは高齢者です。やはりHPに公開しているから万全とは言い難い。色々な形での周知啓発はやってほしいと思います。正しい知識の上で「打たない」判断をするのは尊重すべきですが、正しい情報を知らない。あるいは噂を信じて「打たない」判断をするというケースはやはり避けるべきです。
放課後児童クラブについて
7月22日に委員会として資料請求した資料について、先日提供されました。委員より、資料についての調査をしたいとの申し出があり、調査を行ったものです。
資料請求→調査という流れは、個人的にはすごく真っ当だと思っています。委員会当日に資料提供を受ける場合はその場で調査されます。しかし、後日っていうケースも少なくない。その場合、特に調査には乗って来ず、ふーんで終わることが多いです。でもそれって意味あるの?って。確認したいことがあるから資料請求するんでしょうに。ということで、民文の今回の対応は極めて真っ当なものだと思ってます。
なお、なぜか資料請求の資料は公開されてないので、ここで公開しときます。請求された資料は時に大事な資料もありますので、公開してもらうべきだと思いますのでまた言います。
児童一人当たりの床面積について
厚生労働省は、放課後児童クラブは児童一人当たりの床面積として、1.65m2以上が望ましいとしています。
床面積を算出する際の分母は、子どもたちが実際に生活するスペースに限定せよということがあります。要するに、ポーチ、玄関、トイレ、台所、物入、シャワー室といった施設は除いて計算するということです。芦屋市ではそこが明確になっていなかったようで、今回の資料請求を受けて、改めて全件調査し算出したとのことでした。
そのうえで、定数通りであれば1.65m2を満たしているということが分かりました。一方で、4月などの児童が多い月については1.65m2よりも狭くなっている日があることも分かりました。1.65m2というのは、概ね畳1畳分です。それよりも狭いっていうのは、数字上の話もそうなんですが生活空間としてはどうなんでしょうねっていうのがあります。パーソナルスペースを超えてるんじゃないかなと思います。
特に以下の学級について、密集度が高くなるということが数字から分かっています。数字もそうなんですが、実際に見てみるとまた印象が変わるので現地調査をしたいです。
- ひまわり学級(精道小学校)
- なかよし学級(宮川小学校)
- わんぱく学級(山手小学校)
委員からは「委員会として視察を行いたい」という声があがりましたが、一方で「見る必要ない」という委員もいたため、委員会として視察するんではなくて議員活動の範疇でやるということになりました。
僕としては不思議です。放課後児童クラブで手狭になっているところがあるというのは、早急の是正は難しいかもしれませんが、明確に課題です。それを実際に見てみるというのは議員として必要な手続きだと思うんですね。数字以上に見えてくるもののありますし。
静養スペースについて
子どもたちが体調不良の際に静養するためのスペースも確保するとされています。芦屋市の学級では、カーテンで区切ることができるスペースとして用意しています。
しかし、先日視察したひまわり学級では、静養スペースには荷物等が置かれているために静養スペースとしては使えないという実態がありました。子どもが静養するのは専用スペースではなく先生の机の後ろの空いたスペースに横になっているとのこと。これは良くないので、青少年育成課でちゃんとチェックと指導をするように要望しました。
ただ、カーテンだけで区切るっていうのもどうなんでしょうね。発熱がある児童については、学校の空き教室に移動してもらうという運用をしているそうです。ただ、発熱はしていないけど感染症のキャリアであるということもあります。
教室の中はめっちゃ賑やかで安静にするにはうるさいですし、建物も古いために換気がイマイチです。カーテンで区切るのではなく、別部屋を設けるようにしてもらえると良いんですが、場所の関係もあるのですぐには難しいかも。これも課題ですね。
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