今日は建設公営企業常任委員会。以下の議案を審査しています。議案書はこちら。
種類 | 番号 | 件名 |
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市長提出議案 | 第82号 | 芦屋市住みよいまちづくり条例の一部を改正する条例の制定について |
第83号 | 芦屋市水道の布設工事監督者及び水道技術管理者の資格等に関する条例の一部を改正する条例の制定について |
結論としては、いずれも可決すべきものと決しています。
また、次の所管事務調査を実施しています。資料はこちら。
- 芦屋市住生活基本計画について
- 芦屋川沿線道路等の一方通行化検討について
- 道路公園施設包括管理業務委託の実施について
気になるところを何点か。
芦屋川沿線道路等の一方通行化検討について
芦屋川右岸線。特に阪急芦屋川駅の駅前付近は朝夕の送迎のときはもうカオスです。バス停、送迎での路駐一般車両、路駐して客待ちしてるタクシーが混在しています。現状で、めちゃくちゃ幅員の狭い道路だとは思いません。ですが両方の車線に車が停まっていたりするのが日常茶飯事でめちゃくちゃ危ない道路になっています。駅への動線であり、歩行者も相応にいますが歩道も狭い。
また、奥山精道線も。交通量がかなりあるのに幅員がめちゃくちゃ狭い。歩道なんてもうすっごい狭い。とかく危ない道路です。
これを抜本的に改善しようと思うと再開発などの面的整備が必要になります。が、芦屋市のリソース的にはJRの方で手一杯。阪急周辺は後回しというところになっていましたが、早急に改善してほしいとずっと要望していました。
芦屋川右岸線と奥山精道線を一方通行化し、大きく回ってもらうというような発想は利便性は下がるものの、安全性は格段に上がると思われます。できれば、歩道も拡幅してほしい。
県道も含まれているので、市だけでエイヤーと決められるものではないと思いますが、あそこは本当に危険なので、一刻も早く安全に通行できるような措置をお願いしたいところ。
道路公園施設包括管理業務委託の実施について
市の説明では、(株)笠谷工務店・池本健建設(株)・(株)協立道路サービス共同企業体とA社から応募があり、前述の共同企業体が選定されましたとのこと。
一応、選考委員が選考したということなので、その手続きは一定飲み込むものの…。選考委員も示されていないので、どういう専門性を持った人が選考したのかわかりません。市の説明から示されているのは、選定されたほうの企画提案書のみ。あと、全体の点数のみ。結果的には、13点差で笠谷工務店を中心とした共同企業体に選定されています。
委員からの資料請求を経て、A社というのが「芦屋造園協同組合JV」であることが分かりました。街路樹等包括管理業務について選考され、受注している団体になります。一方で、笠谷工務店は道路及び公園施設等の包括管理業務について選考され、受注している企業です。要するに、道路及び公園施設等の包括管理業務実績がある団体と街路樹の包括管理業務実績のある団体のバトルだったということですね。
笠谷工務店の方から出されている企画書は出されていますが、見てみると実施体制に具体企業が書かれていない不透明さ。街路樹の方については現時点で具体的な企業の名前も挙がっていない。受注できたらこれから声掛けしますーということだそうです。もう12月ですが、こんなんで4月から滞りなく業務を実施できるのか?という指摘も。
別に市外の企業を使うということでも良いんですが「市内企業を使うこと」ということの配点が高くなっています。笠谷工務店の方も、市内企業の活用という項目で150点中102点を獲得しています。ここの配点があるから選定に至ったというところもあると思うので、やはり市内企業を使う必要があると思います。
街路樹剪定は、街路樹剪定士という資格が必要となります。組合のほかに剪定業務ができる企業はあるんでしょうか。実際には、造園協同組合の方との関係性が悪化しているという話も聞きます。4月からの業務に向けて協力体制を構築することは可能なのでしょうか。結果、市外業者を使いますとなった場合、選考時の点数との乖離は生まれないのか。
また高齢者雇用促進の取り組みとして「芦屋市役所の道路公園事業経験者を活用します」があるのはどういうこと?という質問もありました。これはちょっと「えっ」と思うところです。別に「道路公園事業経験者」は西宮市OBでも尼崎市OBでも神戸市OBでもいくらでもいます。芦屋市の事業を受注している企業が芦屋市のOBを積極的に採用しても大丈夫なの?と心配します。
今日の調査では決着せず、追加の資料請求を行い、追加の調査を行うというような話になりました。これだけ疑義が出たら「しゃんしゃん」と進める訳には行きません。いずれにしても、納得のいく結果を求めたいです。
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