今日はJR芦屋駅南地区再開発事業調査特別委員会。以下の内容についての説明を受けました。
- 管理処分計画の縦覧及び意見書の審査結果について
- 特定建築者募集要項の概要について
資料はこちら。
管理処分計画の縦覧及び意見書の審査結果について
縦覧者数は9人。内訳としては以下のとおり。
所有者 | 4人 |
賃貸契約者 | 3人 |
地区外 | 2人 |
うち、意見書を提出したのは2人。意見書を出せる施行地区内の土地又は土地に定着する物件に関し権利を有する者に限られます。
その内容は以下のような話だとのこと。
- 個人資産への評価の話
- 事業の進め方について
いずれの意見についても、再開発審査会において採択すべきでないと認められています。
今後のスケジュール感としては、3月下旬に県による認可が行われるとのこと。それによって、管理処分計画はフィックスです。現有資産との等価交換という条件に基づき、再開発ビルに移り住むAさんは○号室。Bさんは□号室。という話が確定します。
この確定によって、新年度以降は地権者との従前資産→従後資産の変換契約が一層スピード感を持って進んでいくことになると思います。
計画の見直しは可能か?
芦屋市では、4月に市長選が行われます。その中で、計画の見直しという話が挙がっています。確かに、手続き的には見直しは可能です。でも、見直しの規模にもよるでしょうが、従前資産と従後資産の変換をするために合意形成した再開発ビルのプランを見直すなんて話になるといったいどうなってしまうのか。
徳島市の事例だと、市長交代に伴って再開発を白紙撤回したことを受けて集団訴訟を受けています。芦屋市の場合でも、市長交代に伴って再開発のプランを見直した場合、タイミング的には集団訴訟は避けられない。計画を進めること自体に重大な瑕疵があるというのであれば、背負わなければならないリスクなのかもしれない。
ですが、芦屋市の場合、ここの交通課題の解決はもう棚上げで大丈夫です。という訳にはいきません。別のプランは必要だろうと思います。しかし、抜本的な解決を図ろうと思うとやはり地権者の土地が必要となります。集団訴訟にまでもつれた関係性は水に流して、リスタートねって話がうまく行くか?行く訳がない。
地権者の世代交代を待って、改めて、ゼロからまた合意形成のための交渉を行う。ここまで何十年もかけてやってきたことをまたイチからやる訳ですから、僕が生きている間に完遂できるかどうか…って感じだと思います。
言うなら具体案は明示してください
別にどういうことを思い描くかは自由です。ですが、現段階における見直しはめちゃくちゃハイリスクであるということを踏まえ、どうやってモアザンベターな見直しを行っていくのか?という具体的なプランを示してほしいものです。とにかく変えるべきなんだ!変更内容は後で考えますわ!っていうのでは困る。
「その計画には反対!じゃあどうするねん?」民間でもよく聞く話。でもそれは大体部下が言う話。芦屋市ではそれをリーダー(とならんとする人)が言っちゃうのでね…。リーダーはビジョンを示す必要があるので、路線変更なら代案は必要だと思います。
特定建築者募集要項の概要について
これから公募をかけていくことになります。気になるのは、計画を考え出した頃とだいぶ社会情勢が変わってしまったということ。手を挙げる企業が全くいないということはないのかな?とは思うんですが、国庫補助をしっかり取り付けるなどして事業者負担も軽減させてあげないと、やはりWin-Winにはならないと思うので、油断せずに頑張ってもらいたいと思います。
芦屋市が良ければ事業者のことなんぞ知らんわいっていう考え方もあります。特に市議会はそういう志向が強いように感じますが、僕はちょっと違う。やはり三方良しが望ましいと思います。事業者にとっても、しっかりリターンがあるからこそより良いもの、より良いサービスに繋がり、ひいては市民のためになると思いますので。
コメント
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再開発の話は何度も書いているので、だいぶ端折ってますが、読んでいただけると嬉しいです。