今日は議会運営委員会。週明け月曜、火曜と本会議があるため、その進行についての打合せが主です。

月曜と火曜は各会派による総括質問です。基本的には先日行われた市長による施政方針説明に対する質問という位置づけです。芦屋市議会は5つの会派があるので、5人が登壇します。それ以外の議員には質問機会はありません。

3月定例会でも一般質問は必要だよねって話(今日の議題ではないですが)

3月定例会において新年度予算を取り扱うのは、どこの市も同じです。施政方針に対する総括質問(代表質問と呼ぶ自治体もある)が行われるのもどこの市でも同じ。芦屋市と違うのが、総括質問に合わせて一般質問を実施している自治体があるということです。

今日は別にその話題は出ませんでした。が、今期中に行われた議会基本条例検証会議において問題提起はしたものの、3月定例会における一般質問導入には至っていません。

僕としては、これは是非実現させたいと思っています。というのも、以下の理由があるため。

  • 3月定例会において、会派に属さない議員が自らの考えに基づいて、本会議で市を質す機会がない
  • 3月定例会は新年度予算を審査するためだけにある議会ではないため、その他の市の一般事務について質す機会は設けるべき

芦屋市議会は会派制を採っていますが、それは別に効率化の話だけです。会派に属さない人には発言権がないっていう話は民主主義的じゃないと思うし、芦屋市の改善機会を一つ失うことになる。発言権は等しくあるべきです。

まあ、確かに予算委員会の場において、一般質問に類する質問をすることも可能です。しかしその場合、所属委員会が所管する分野に限定されることになりますし、そもそも、市の一般事務を質す機会を議会自ら手放す理由もないだろう?と思います。

前例にとらわれる必要はないですから、今後の議会においてこの議論も継続してやりたいと思います。この手の変更は全会一致が原則だから、なかなか決まらないんだな…。

予算委員会における「債務負担行為」の位置づけ

「債務負担行為」とは、歳出予算の金額、継続費の総額又は繰越明許費の金額に含まれているものを除き、将来にわたる債務を負担する行為を指します。

すごくバクっというと、次年度以降にも歳出が生じる事務について、将来的な歳出もキープしておくための保険として計上されるものです。行政の予算は単年度主義で、毎年編成する予算に基づいて歳出が行われます。だから、複数年の委託契約をしているようなものでも、毎年の費用は毎年予算を編成した上で支出します。でも、次年度以降は不透明ですよ?って言われると事業者は凄く困るので、債務負担行為に計上することで、予算に編成されるようにしています。

債務負担行為の審査は各分科会に振り分けないか?という提案

新年度予算でも、そうした事業が列挙されていますので、それについても審査対象に含まれます。通常の予算審査では、総務分科会でまとめて審査しています。今日は、それを所管課ごとに3つの分科会に振り分けませんか?という議会運営委員長からの提案がありました。

これは二つの見方があると思っています。予算全体を俯瞰してみるという観点においては、例年通りに包括的な分科会である総務分科会で行うという考え方が正しい。一方で、それぞれの専門性に特化して…という観点においては、建設公営分科会、民生文教分科会、総務分科会に振り分けたほうが良いと思います。

今日のところでは、時期尚早?ということで全会一致には至らず、債務負担行為に関する審査は総務分科会で行われるということになりました。

「債務負担行為」に特化して質問するシチュエーションはあまりない

ただ、債務負担行為って基本的には新年度予算を起点として翌年度以降も継続的に歳出があるよーということを示している訳ですから、債務負担行為に列挙されている事業だけを切り出して質問するケースはほとんどありません。別に債務負担行為だけを取り出して質問するんでなく、各費目についての審査を行っている際に起点となる事業について質問したらええやんけっていう話です。

職員を拘束しないためという目的なら、提案の対応だと不足がある

ちなみに、今日の提案の目的として。総務分科会の最後に債務負担行為に列挙した事業についての審査タイムがあるため、各所管課の職員が拘束されてしまうという観点もあったようです。まあそれは分かる。

それならば、現状の「債務負担行為に関する審査」を3つの分科会にスライドさせる今日の提案では、結局、担当する費目の審査が終わった部署も終わりを待たないといけなくなる。なので抜本的な改善ではないですね。

債務負担行為として列挙されている事業は、それぞれリンクする各費目の審査に織り込ませるという形がよりベターなやり方だと思います。なので、もう少し考えたほうがええで?っていう結論も一定妥当性があるかなって思ってます。

ややこしい話ですね。まあ些末なことと言えば些末なことでもある。