今日は決算特別委員会民生文教分科会。教育委員会が所管する教育費を審査。 昨年は3時間45分ぐらいだったみたいですが、今日は10~19時。めっちゃ長い会議になりましたが、もりだくさん!って感じでもなかったような…。

気になるところを書いておきます。

教職員の負担について

一言で言うと、学校の先生は結構キツイ。業務量が多くて超勤が多いっていうのもあると思いますが、一番きついのはみなし残業だからなんじゃないかな?って思います。

公立の教員は、みなし残業で残業代は支給されない

厳密に言うと、みなし残業という言い回しではなくて教職調整額なる言い回しですね。給与月額の4%分を上乗せして支給しているという形です。

(教育職員の教職調整額の支給等)
第三条 教育職員(校長、副校長及び教頭を除く。以下この条において同じ。)には、その者の給料月額の百分の四に相当する額を基準として、条例で定めるところにより、教職調整額を支給しなければならない。
2 教育職員については、時間外勤務手当及び休日勤務手当は、支給しない。

30万円の月給の人だと、12000円分が上乗せ。うーん、何か少ない気がするーっていう。

労働者の立場で言うと、みなし残業って毎日定時で帰れたらおいしい制度です。でも、実際にはなかなかそういう訳にはいかないです。

稼働時間がバッチリ管理されていたとしても、突発的なトラブルが生じ、今日中に何とかせねばならんとなると、残業してリカバリするのが一般的ですからね。完全に残業時間をゼロにするなんて、現実的には無理だろって思うので。

まあ、突発的なものは置いておいて、日常的な残業はゼロに近づけておかないと、稼働時間は増えるのに給与には反映されないっていう踏んだり蹴ったりな状況になってしまいます。

でも実際は、かなりの稼働時間。

でも、実際にはかなりの稼働時間になっています。その理由として挙げられるのが、事務作業等も含めて業務量が多いとされているから。

業務量が多いと「されている」と表現しているのは、業務の棚卸が完全じゃないからです。「教員がやらなければならない」本来業務については、教員がやるしかない。でも、「教員じゃなくてもできる」業務については、基本的には教員からは剥がすべき。

剥がした仕事を、免許を持たない事務員に回すか、システム化するか?っていう選択肢はあると思いますが、いずれにしても業務の棚卸と、役割分担は喫緊の課題だと思います。

給食費の話

給食費についても、昨今の物価高騰のあおりを受けています。芦屋市では現状では、一食当たり以下の金額になっています。

小学校250円
中学校290円

家で自炊した場合、1食300円ぐらいになると思いますから、安いと思います。複数人数分をまとめてやったり、作り置き用に大量に調理した場合はもう少し安くなると思いますが、それでも、給食は安い。

しかも、給食の献立ってこんなんです。

芦屋市立精道小学校「給食室から」

子どもたちに自宅でご飯を食べさせるにしても、毎食、これだけの品目を用意するのは大変ですから。だから、物価高騰の折でも、芦屋市のクオリティでこの金額を堅持してくれてるのは助かります。

なお、芦屋市が過度に背負ってるのではなく、以下のように現場による企業努力で何とか踏みとどまっているそうです。

  • (単価が高い)加工品を使わずに自分たちで調理するようにしている
  • 値上がりしていない食材を優先的に使用し、影響が軽微になるようにしている

芦屋市は全国的に見ても、高いクオリティの給食を提供しています。食べるのは育ち盛りの子どもたちです。芦屋の給食がこだわっている部分はとても重要。

  • 自校方式で安心できる給食
  • 味にこだわり、好き嫌いがある子でも食べられるように工夫

昨今の物価高にも負けずにクオリティを維持してくれている芦屋市には感謝です。

なんでも無償化ってちょっと違うと思う

今の金額でも、芦屋市の持ち出しはかなり頑張ってます。昨今では、無償化すべきだ論も出てます。でも、現状でも安いんですよ。これ以上安くすると、クオリティの維持はできません。

それに、芦屋市民は子どもたちだけではない。クオリティが高い給食がPRになるっていうけど、確かにPRにはなるかもしれない。でも「芦屋は給食がおいしいらしい。引っ越そう!」てなる家はありません。税収増に繋がらないPRって、何のためのPRなんだろう…って思います。

子育てには金かかるんだっていうのも分かりますが、子どもたちにご飯を食べさせるのは親の責務です。学校・教育というフィルターがかかっているから、それっぽく見えるかもしれないです。でも、税金を投入して、すべての子どものご飯代を1食無料にしますって言われたら、どう思います?っていう話。

当然、経済的事情で給食費の支払いが重たいという家庭には、福祉施策としてサポートをしています。だから、経済的事情で給食が食べられないという児童・生徒が出ないようにしています。

それを超えて、例えば高額所得者の子どもでもご飯がタダで食べられますよっていうのは、僕は市が独自にやるサービスとしては過剰なんじゃないかなって思います。

やるなら「無償化を」ではなく「就学援助費支給基準の見直しを」ではないかな

ただし。議論として、就学援助費を受けられる人の閾値を見直したほうが良いんではないか?という議論なら話は別です。それであれば頭ごなしに「今の金額でよし!」とは言えません。だから、議論するなら、そういう方向での議論の方がまだ建設的じゃないかなって思うところ。