今日は決算特別委員会建設公営企業分科会。

審査した費目等は以下のとおり。

決算種類
令和3年度芦屋市病院事業会計決算
令和3年度芦屋市水道事業会計決算
令和3年度芦屋市下水道事業特別会計決算
令和3年度芦屋市一般会計決算11款 災害復旧費
8款 土木費1項 土木管理費
2項 道路橋梁費
4項 都市計画費
5項 住宅費
令和3年度芦屋市都市再開発事業特別会計決算
令和3年度芦屋市駐車場事業特別会計決算

気になるところを書いていきたいと思います。

出席委員数4人って少ないよね

決算特別委員会の各分科会は、各常任委員会の委員が担当します。また、議選監査委員になっている人は、事前に決算の監査を行ってその結果を報告しています。議会は監査委員の意見を受けて、決算審査するスキームになっているため、議選監査委員の人は議会での決算審査には参加しません。

建設は、何かよく分からん理由で任期途中で辞めた人がいる関係で元々委員が6人。議選監査の人もいるので、分科会委員は5人。加えて、今日は一人の委員が欠席したので4人でやることに。

正副座長は、基本的に質疑を頑張るよりも委員会運営を頑張るというのが最優先ミッションであるが故に質問は控えめとなります。ということで、フリーに質問できる人が2人。さすがに少ない。ということもあって多岐に渡る質問が行われた…とはちょっと言い難かったかなという印象です。

芦屋病院の話

近年の芦屋病院は経営努力を頑張っておられて、一時を考えると非常に好成績が続いています。コロナ禍真っただ中であったことを踏まえても、病院新改革プランに基づいてしっかり成果を出しているものと評価できます。

収益力について

営業部門(単位:円)

営業収益4,858,560,431
営業費用5,366,240,391
差額▲507,679,960

営業損失:5億767万9960円

営業外部門(単位:円)

営業外収益1,089,350,260
営業外費用254,730,744
差額834,619,516

経常利益:3億2693万9556円

その他(単位:円)

特別利益43,091
特別損失148,525,101
差額▲148,482,010

純利益:1億7845万7546円

単年度黒字!

コロナを受けての国からの補助金もあり、単年度黒字になっています。ただ、今日のやりとりでもありましたが、営業損失が出ています。

営業利益を出せるようになると本物かな?って感じもします。しかし、公立病院は民間だとやりにくい利益率の低い治療も率先して実施しなければならないところがあります。そういうところに存在意義があるので。

だから、営業利益を出すって言うのはなかなか難しいものがあると思いますが、企業努力を積み重ねていただいて、サービスを減らすことなく利益を上げられるようになればすごいことだと思います。

芦屋病院は一時、かなりしんどい営業成績だったため、存続の危機もありました。芦屋は過疎地ではないため、市内に総合病院がなかったとしてもクリティカルな問題にはなりません。

が、それはあくまで急性期病院以外の部分です。急性期病院の場合、スピード勝負。心停止してる場合など、冗談抜きで1分1秒を争います。芦屋病院の規模、スタッフ的にすべての患者に治療を行うのは難しいかもしれませんが、なるべく近いところに急性期病院があるというのは、頼もしい部分もあります。

経営継続が難しくなっている公立病院が多い中、なんとか急性期病院を維持してくれている芦屋病院には敬意を表したいと思います。

キャッシュフローも見ておく

上述している部分は、減価償却費も含んでいます。減価償却は実際のキャッシュには影響しない話であるため、資金繰りがどうなってるか?という観点でキャッシュフローを見ておくのは重要です。

営業キャッシュフロー387,142,603
投資キャッシュフロー▲60,466,716
財務キャッシュフロー▲533,566,393
合計▲206,890,506

営業キャッシュフローがプラスで投資キャッシュフローがマイナス。営業でもキャッシュが集まっており、投資も行っている状況なので健全です。加えて、財務キャッシュフローがマイナスですが、これは一般会計からの借入金を返しているから。

一定の業績を残し、新たな借り入れを行わずに返済を行っている状況であるため、資金繰りについても、一定の健全性があると思います。

放置自転車の話

これ、市民マナー条例の話と同じで、なかなか無くなりません。無くならない限りは関連予算は無くなりません。

ちなみに決算ベースで言うと、以下の予算が執行されています。単位は円です。

放置自転車等保管・返還業務委託料5,768,400
放置自転車等移送業務委託料4,593,600
自転車等保管・返還場所機械警備業務委託料229,680
合計10,591,680

1000万を超える金額が出ています。予算全体からしたら大きくはない金額ですが、自転車を放置する人がいなかったら要らない費用ですから、そう考えるとでかい。

ただ、駅前とかを通行するに際し、目に余る!っていうような状況ではないように思います。それは恐らく、移送がうまく機能しているからだと思います。移送をしないようになると、多分、繁華街のある街のように酷い有様になるのかな?って思います。

返還料の引き上げ?

返還料を現状の3,000円から引き上げたら?っていう話がありましたが、それしたら誰も取りに来ませんわ。新しい自転車買ったほうが早いっていうか。シティサイクル。いわゆるママチャリなら、1~2万円ぐらいでも買えますから。お高い自転車に乗って、自転車を大事にしてるような人は間違いなく放置しないんで、放置されるのは恐らく安い自転車が多いはず。

そっち路線なら、返還料っていう格好ではなくて防犯登録に基づき、何らかのペナルティを科すという方が現実的かも。

でないと、穿った見方をすると、わざと放置して、移送してもらうの狙いの人もいると思うんですよね。自転車を自分で処分するとお金がかかりますが、放置して、移送してもらって、処分してもらうと処分費用はゼロ円で済みます。労力も全然かからないし。

結局は市民の目に頼るしかないのでは?

上述のコストの話とか、明示して。放置自転車のせいでこんだけ迷惑なんだっていうことを示し、「自転車の放置はアカンで」という雰囲気をつくるしかないだろうと思います。

他市では、子どもの絵を地面に貼り付けて~っていうのがありましたが、意識的に放置したろっていう人にそういう情に訴えるやつは効くのかちょっと分かりません。

駐輪場をつくったら?って言う話もありますが、車の違法駐車と一緒で遠いのが嫌だから、お金払うのが嫌だから放置するんだと思うんで…。

ただ、やはり市内における目に余る放置自転車があるゾーンってピンときません。ということを考えると、ペナルティを強化するしかないのかなぁ。という気も。

頑張って減らしてきているが故に、なかなかゼロを目指すのは難しい状況になっている。コツコツやるしかないんでしょうね。