今日は全体協議会、議会運営委員会と行われた後、JR芦屋駅南地区再開発事業調査特別委員会がありました。

全体協議会、議会運営委員会も公開会議ではあったんですが今日の会議で以て何か具体的に話が動いた訳ではないので、今日のところは特に書きません。JR芦屋駅南地区再開発事業調査特別委員会について触れておきたいと思います。

議題は「地下駐輪場整備(集約化の進め方)について」会議で用いた資料は以下のとおりです。

委員会調査資料:JR芦屋駅南地区再開発事業調査特別委員会(芦屋市議会)

4段階のステップで集約化される

現状、JRの南側の駐輪場はあちこちに点在している状況です。駅前に広い土地を取得し、1000台以上のキャパの駐輪場を用意するのが困難だからだと思います。

再開発事業においては地下駐輪場の整備も一つのポイントに挙げられていて、再開発事業の整備完了後は点在している駐輪場が地下駐輪場に集約されることになります。

見た目もそうだし、駅利用者のユーザビリティという観点でもそうだし、駅前という一等地の有効活用という点においても効果のある取り組みだろうと思います。

さて、その集約化は以下の4ステップで行われます。

ステップ開始時期変更内容収容台数合計
自転車原付
ステップ12022年10月~代替駐輪場確保のため、市営駐輪場1の拡張と市営駐輪場3の増設を実施1,896台256台
ステップ22022年11月~市営駐輪場2を廃止し、南北の駅前線に仮歩道を設置2,080台256台
ステップ32024年度市営駐輪場1と3を廃止。1,907台256台
市営駐輪場6を原付専用に変更。
サイカパーク3を再開。
JR敷地内仮設駐輪場を増設。
ステップ42026年度新設駐輪場の供用開始に伴い、サイカパーク1~3を廃止。1,779台193台

完成後は収容台数がかなり減る

令和元年時点で2172台(利用台数1475台)だったものが完成後には1779台となり、収容台数はかなり減ります。人口の減少や生活様式の変更等を踏まえて、自転車利用台数の推計を立てた結果の数字だとのこと。

理想としては、地下駐輪場で全てを賄えるような状況が望ましい。しかしながら、地下駐輪場は規模が大きくなればなるほどランニングコストもかなり大きくなる。ここの予測が空振りして遊びが多くなってしまうと、ランニングコストが過剰に重たくなります。

ということを考えると、大きめの収容力のある施設がベストプランということでもないんだろうと思います。行政の場合、集客は一番苦手な部類ですし、安全側を攻めていくのは致し方ないかなと。リスクマネジメントの観点でも。

ただ、仮に駐輪場需要が過度に高まった結果、駐輪場が飽和してしまったとしても直ちに行き場がなくなるということはなさそうです。というのも、サイカパーク1~3(民営駐輪場)のところを駐輪場に転用することも可能だとのことだからです。

当該地は駅からも国道2号からも近い上宮川の一等地にあたるので、何か有効な活用ができれば良いなと思っているところではありますが、すぐさま何かハードな建物が建設されるということはなさそうです。

いずれにせよ、利便性向上と違法駐輪減少の両立を目指すべき

駐車場の場合、比較対象にならないレベルで圧倒的に屋内が良いんですが、駐輪場も屋根ありが良いんですよね。置いているときに雨が降ったら濡れるんで。

ということを考えると、地下駐輪場はうれしい設備です。自転車愛が強い人ほどそうだと思います。地下駐輪場に集約されることで利便性は格段に上がるはずです。今も南側はそんなに違法駐輪があるように思わないんですが、せっかく駅周辺がきれいになりますので、違法駐輪も減らせると良いです。

違法駐輪は景観を損ねるだけでなく、歩道や点字ブロックをふさぐなど交通安全上にも課題があります。芦屋は少ないほうであるように感じますが、ゼロに近い数字であることに越したことはないので、そっちの方も効果が出るように取り組んでもらいたいと思います。