小学生児童のランドセル重たい問題について何とかしてほしいというご意見を頂戴しました。 3月議会において、その問題についても取り上げたのですが、広報の限界か、その方にはお伝えできなかったようです。 匿名でいただいたものでこちらから連絡を差し上げることも難しいため、ここに進捗状況と考え方について 書いておきたいと思います。その方がご覧くださるかどうかは分からないですが、ちゃんと発信できてなかった 僕の落ち度ですから。

ランドセルが重たいのが原因ではなく、その中身が重たいのが原因

ランドセル重たい問題。その方は、ランドセルよりも軽いリュックを支給してほしいという趣旨のご要望でしたが、 僕としてはそれは対策としては不十分だと思います。というのも、重たい原因はランドセルじゃないから。

ランドセルメーカーであるセイバンマーケティング(株)さんが2018年に行った調査によると、 小学1年生が背負う荷物で3.6kg。小学3年生で4.7kg。小学6年生で5.7kgという調査結果が出ています。 これもデータが古いんで、タブレットも含まれている今はもっと重たいんだろうと思います。

ランドセル本体の重量が約1.3kgであることを考えると、2008年時点でも、小1児童で約5kgの重量を背負うことになります。 ペラペラの軽いものもありますが、それは肩にかかる負担が却って大きくなってしまうので、やはりリュックでもある程度の重量の ものを選ぶ方が良いとされています。ということを鑑みると、ランドセルをリュックに置換したとしても結局、数100グラムの効果しか得られません。 ランドセル重たい問題について、リュックに置き換えるというのは根本的な解決策ではないだろうと考えます。

課題解決の根本対策であるならまだしも、効果が薄い取り組みに毎年予算を計上することの問題点

また、芦屋市内の公立小学校の人数は、令和2年度時点で約4500人。1学年で言うと、単純計算で約750人です。 6年間使うことを想定すると、少なくとも5000円は超えるぐらいのものを使わないとすぐにダメになります。 ということを考えると、安く見積もったとしても750人×5000円=375万円という費用が毎年生じることになります。

仮に、リュックを使うことで問題を100%クリアできるのであれば、予算の使い道としては検討の余地はあると思います。 ただ実際には、リュックに置換しても重いもんは重いってなります。根本的解決には至らない対策に対し、 毎年予算を投じるのは適当ではありません。

現行の対症療法は「置き勉」

ランドセル重たい問題に対する対応策として文科省は置き勉を解禁しています。 芦屋市内の小学校としても置き勉は禁止していないとのこと。 全ての学校の現場を確認した訳ではないので断言はできませんが、恐らく置き勉は禁止されていないのだと思います。

しかし、これはあくまで対症療法。自宅で宿題や予習復習をすることを考えると、抵抗があるご家庭もあるだろうと思います。 自宅でもたくさん勉強したいというご家庭に対しての解決策にはなっていないのが現状です。

3月定例会でのやりとり

これらの前提を踏まえた上で、3月定例会の総括質問において 「既に配布されているタブレットを活用し、恒久的な対策を講じる必要があるのではないか?」という趣旨の質問をしました。

電子教科書もその一つ。紙の方が良いという意見もあると思いますが、 ランドセル重たい問題を抜本的に解決し、かつ自宅学習への支障も取り除くためには これしかないと思っています。

一番の大きな障壁であるのが現時点で教科書の無料給与化の対象なのは紙教科書のみという点。 これは芦屋市だけでどうこうするのはなかなか難しい状況があります。しかし、ランドセル重たい問題は 全国の自治体で問題になっていることです。他の自治体と連携して国に声を上げ続けることで、 大きなブレイクスルーが起こる可能性は低くありません。

タブレットをうまく活用して対症療法ができないか

が、一朝一夕でできることでもなく、それ相応の時間がかかります。 なので総括質問においては、中長期的には、他自治体と連携しながら国に働き掛けをしてほしいということを要望し、 短期的な対策としては、タブレットを使ったデータ化(写真を撮るなど)して、置き勉しながら 自宅学習もできるような現場での工夫はできないのか?ということを質問しています。

今すぐには難しいという趣旨の答弁ではあったものの、子どもたちのためにも考えていかなければならない 問題であるとの答弁がありました。

すぐには難しいんだけど、言い続けることが大事だとは思うので、 また折をみて教育委員会には働きかけをしたいと思います。