今日は本会議。昨日一昨日に続き、一般質問です。 今日の登壇者は以下のとおり。
No | 氏名 | 会派名 | 質問項目 |
1 | 帰山 和也 | 公明党 | ◆交通や防災に関する課題について |
2 | 徳田 直彦 | 公明党 | ◆電子自治体について |
3 | 平野 貞雄 | 日本共産党 | ◆国民健康保険料の負担軽減について |
4 | 田原 俊彦 | 公明党 | ◆地域防災力の向上のために |
5 | 山口 みさえ | 会派に属さない議員 | ◆放課後児童クラブの充実について |
6 | 福井 利道 | 自由民主党 | ◆学校・集会所を活用したリサイクル循環環境の整備について |
僕は出番なし。 気になるところをちょっとだけ書いておきます。
阪神高架化の話
費用負担は決まってます。芦屋市がポンコツっていうことではない
連続立体交差事業の費用負担については 「都市における道路と鉄道との連続立体交差化に関する要綱及び細目要綱」で決められています。 具体的には以下の通り。
鉄道事業者 | 10.0% |
国 | 55.0% |
県 | 22.5% |
市 | 22.5% |
市負担は全体の22.5%に留まることになります。パーセンテージとしては小さいです。 しかしながら、事業範囲がすごく広く分母がすごい大きくなる事業になります。 なので、22.5%と言いつつも、一般市である芦屋市の財政規模では気が遠くなるぐらい厳しい負担になります。
阪神沿線で隣接している自治体は、神戸・西宮・尼崎。いずれも政令市、中核市であり 財政規模が芦屋市よりもずっと大きいです。高架化が神戸や西宮では粛々と進んでいるけど 芦屋市では進んでないっていうのは、そういうことです。
現状ではかなり厳しい。でも優先度は高い事業
現時点で、具体化させるのは難しいわと言いつつも、市民生活への影響もかなり大きいです。 国でも、「開かずの踏切」や「自動車・歩行者ボトルネック踏切」は踏切道改良促進法に基づき、 改良すべき踏切道として認めています。
芦屋市の場合、最優先の対策箇所である「開かずの踏切」ではないものの、 阪神芦屋駅前の踏切と、稲荷山線と交差する踏切については「自動車・歩行者ボトルネック踏切」という カテゴリに入っています。
なので、芦屋市としても重点取組としては掲げている都市計画になっています。 今すぐゴーできる案件じゃないので、色々と調査等を進めているところ。
投資は無駄になる?
今日のやり取りの中では、それは無駄ちゃうの?という話があったように思います。 個人的には、それはどうなんだろうねと思います。
確かに、現行の費用負担割合の状況下では、直ちに…というか将来的にもゴー出すのは難しいと思います。
しかし、芦屋市がしょぼいから高架化事業を進められないということではありません。 事業範囲もめちゃくちゃ広く、総事業費もめちゃくちゃ高くなる事業です。 一般論として、一般市の財政規模ではとても厳しい事業であり、やりたくてもできない… という自治体は芦屋市だけじゃないはずです。
政令市や中核市は粛々と進めていけるかもしれないけど、 全国的に見て、一般市だけが置いていかれてしまうことになることは容易に想像がつきます。
国の補助率が変わる可能性も低くない。低コストでできることはやっといた方が無難
国としては、問題のある踏切道を解消して、事故等を減らしたいという思い…というか、そういう法律をつくってます。 「開かずの踏切」が解消出来たら、未だ解消されない「自動車・歩行者ボトルネック踏切」対策に舵をとるよという 流れになる可能性も極めて高い。
絶対無理やわってことで、なんもせずに放置していると、 こっちにお鉢が回ってきたときに手をあげられなくなります。 補助事業は早い者勝ち的な部分もありますから、低コストで進められる準備は進めといて、 時流にうまく乗るというのが一番賢いやり方かなと思っています。
なので、今の市の進め方である「低コストで進められる準備はやっとく」 姿勢については個人的に賛同しているものです。 ということで、今やってる準備は意味ないっしょ?という主張には賛同しかねるな… というのが個人的見解です。
マイナンバーカードの話
個人的に、あかんのはマイナンバーカードの位置づけでしょって思います。 今の国の進め方はちょっと違うんじゃない?って思ってます。
というのも。マイナンバーは既に国民一人に対して一意の番号として採番されています。 それ自体に何か意味があるのではなくて、それぞれの機関が別々のレイアウトで持っているデータを 連携させるための主キーな位置づけです。
別にマイナンバーさえ分かれば、勝手に情報取りますよってできるものでもありますから 極論としては、国民はマイナンバーを知らなくても良いのかなと。
ただ、それって個人情報保護の観点で良くないねということで、 提示されたマイナンバーカードからマイナンバーをキャッチするようなシステムにしましょうね。 ということだと思います。
通知カードじゃなくてマイナンバーカードを配っとけばよかったんだ
なので、マイナンバーカードに求められている役割は、マイナンバーをよりセキュアな形で 運用しようという目的なのかなと思っています。言うならば、キャッシュカードとかクレジットカードみたいな位置づけ。
ということを鑑みると、今みたいに「つくるかどうかは任意」という扱いのものじゃなくて、 マイナンバーを採番する際に全員に配布したら良かったんじゃないかなと思います。
変にマイナンバーカードだとこんなことがお得なんです!みたいなことを言うから、 それをお得と思わない人からしたら「いらんわ」ってなるんですよね。
バラマキ政治はよく批判されます。でもちょっと待って。 「マイナンバーカードを普及させるためだけ」に設定されたマイナポイントはバラマキではないのか? と思うところですが、こういう主張をする人はあまりいない。 マイナンバーカード反対!って言っても、結局マイナンバーは既に採番されてるんよ…って思うんですけど。 今の段階では全然データ連携できてなくて、あんま役に立ってないけど。
コメント
コメント一覧 (2)
マイナンバーカード。昔、昔、国民総背番号制の話が出た時、国に管理されるのはイヤだって言って強硬に反対する人が結構たくさんいたように思います。社会のデジタル化が大きく進んだ今でも、そういう強硬な反対派はたくさんいるんでしょうか?だとしたらマイナンバーカードの普及には一定の限界があることになりますが、そんな反対派の人たちも高齢者になって病院のお世話になることが増えてくると思いますから、医療機関での対応整備がカード普及のカギを握っているように思います。
番号はもう採番されちゃってますから。普及のためにこんなに色んなお金かけるんだったら、初めから通知カードみたいなちゃちなものを配るんじゃなくて、マイナンバーカードを配っちゃえば良かったのに。って思います。
今のやり方だと、持つ持たないは自由ということなので、どこまで行っても100
%にはならないと思います。また、マイナンバーは、各関係機関の情報連携が楽になるんだよ(利用者側じゃなくて、施設側の人が)っていうだけのことなので、持ってなければ医療行為を受けられないということではありません。
となると、別にカード無くてもええんちゃう?という判断をされる方がいるのは当然かなと。それで普及のためにバンバンお金をかけていく。情報連携にかかるコストを軽減させるための施策なのに、今の状況は本末転倒になってるなっていうのがマイナンバー関連施策に対する感想です。