今日は建設公営企業常任委員会でした。

今日の審査は以下のとおり。

種類番号件名
市長提出議案第55号芦屋市移動等円滑化のために必要な道路の構造に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について

また、以下の所管事務調査の報告も受けています。

  • 街路樹等包括管理業務委託の実施について(新規)
  • 芦屋市下水道ビジョン及び芦屋市下水道事業経営戦略について(新規)
  • 芦屋市水道ビジョン及び芦屋市水道事業経営戦略について(新規)

それぞれの資料については、こちら。 後日アップされる予定です。

議案審査について

結果としては、全会一致で可決すべきものと決しています。

内容は、『高齢者,障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律の一部改正』にしたがって 芦屋市の条例を改正するというもの。

高齢者や障がい者、ベビーカーを押す子育て世代などが より円滑に移動できるようにということでの改正。 ただ、現状ではこの改正に伴う改修等は必要ないそうです。

所管事務調査:街路樹等包括管理業務委託の実施について

街路樹の剪定や公益灯の維持管理等を包括管理してもらおうというプランです。 要は、案件ごとに異なる業者に対して発注していた業務を、ひっくるめて管理してもらおうというもの。

経費削減ではなく、業務効率改善のための取り組みだと認識

その意図としては、経費削減のためではなく、業務効率の改善のためであると理解しています。

将来的に人口減少傾向にあるのは、全国的に見ても避けられないと予想されます。 職員の人数も人口にある程度比例する部分がありますから、人口減に合わせて職員の人数も 減ってくるだろうと思います。一方で、行政ニーズはどんどん多様化しており、 「職員数が減っているのに業務量が増える」という状況になる可能性が高いと思います。

コア業務を外出しするわけにはいきませんが、マニュアル対応できる単純業務の部分は なるべく外出ししていくという方向性は重要だろうと思います。

数値化しづらい「住民満足度」などの調査も必要

芦屋市では、本庁舎や環境処理センターの包括管理委託業務を進めています。 これらの施設の場合、市民生活と直接かかわる部分ではありません。 よって、内部で持つ数値の部分での評価が可能です。

が、街路樹等の維持管理となると、市民生活とダイレクトに影響する部分。 BtoC的な要素を持つ委託業務となります。なので、後から事業の有効性の評価をしようと思うと 数値化が難しい「住民満足度」などを評価の対象に含める必要があります。

その辺は、アンケートなどでないとはかり切れない部分があるため、 事前のアンケートもやっておく必要がありますよねということを指摘しています。

そもそも、現状のサービスの満足度が高い

芦屋市の場合、街路樹等の維持管理については市域が狭いこともあり、 比較的スピード感を持って対応してくれています。市民の評価も上々だろうと思います。

市民の評価も上々である業務を担当しているのは、市内業者です。 街路樹の剪定や公益灯の電球交換は市職員自らがやるのではなく、業者に発注しています。

現状の仕事ぶりに不満がある状況であるならまだしも、上々の評価を得ているということは 少なくとも、それは継続してほしいよねというのがあります。 なので、業者選定の際にも、きっちり反映してもらいたいと思います。

所管事務調査:芦屋市下水道ビジョン及び芦屋市下水道事業経営戦略について

10年後の下水道事業の見通しについての報告でした。

人口減少プラス老朽施設の対応が求められるため、なかなか厳しい

下水道については老朽化と隣り合わせの運用です。 市民からもらう利用料を収入のベースとしながら、 老朽している設備を更新しつつ運用しています。

10年後は、純利益が出る見込みではありますが、純利益は減少傾向にあります。 人口減少による利用料収入が減ることも影響しているのだろうと思います。

人口が減少したとしても、下水道のスケールダウンをする訳にはいかないため 独立採算を維持していくのもなかなか難しいことになります。

利用料引き上げを避けられるような経営努力を頑張ってほしい

場合によっては、利用料の引き上げも考えないといけないこともあります。 が、下水料金の引き上げは、結構インパクトがありますので、なるべく控えてもらいたいところ。

他市では、ちょっとでも収入を得ようということで、マンホール蓋に広告を掲載し、 その広告料で運用費に充てようという試みをしているところもあります。

景観上どうやねんということもあるので、芦屋市の場合、直ちにそれをすべきとは 言わないものの、収入を得ようとする努力は、経営努力の中にも含まれると思うので、 しっかりやってもらいたいと思います。