今日は建設公営企業常任委員会とJR芦屋駅南地区再開発事業調査特別委員会がありました。
建設公営企業常任委員会
以下の議案を審査しています。
種類 | 番号 | 件名 |
市長提出議案 | 第44号 | 芦屋市自転車駐車場の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について |
結論としては、全会一致で可決すべきものと決しています。
阪神打出駅の狭すぎて危ないホームが拡幅されるということ自体、 駅のユーザビリティが向上することになります。歓迎すべきことだと思います。
それに伴って、市営の駐輪場が押し出される形になりますが、 阪神電鉄さん運営による代替駐輪場が設けられますので、 梅田方面のホームが広くなってユーザビリティが上がるだけだと思います。
同駅の自転車利用については、南から北上する人が多いので 本来筋としては駅よりも南に駐輪場を配置すべきです。 特に、踏切周辺で歩行者と自転車が交差して危ない状況は否定できないので。 ただ、現状、適当な土地もなく…。
なので、社会情勢を見て、駐輪場の必要台数に変化が生じてきたときには 駐輪場の配置についても検討してくださいと要望しています。
JR芦屋駅南地区再開発事業調査特別委員会
原則としては資料に基づいてやりとりが進んでいたと思います。 詳しい内容については、市議会HPに後日アップされる資料をごらんください。
街路事業は目的達成に資する事業手法か?
市としては、以下の6つのポイントを挙げて、街路事業(現道の拡幅整備)が 適当な整備であるか?ということを報告しています。
- 路線バスの運行状況(運行経路と流入出台数) 路線バスの停留所の方向が限定される(東行き3台・西行き1台)
- 必要な交通施設の平面配置 整備範囲が東西方向に長く円滑な乗り継ぎができず、交通結節機能に劣る。 必要な施設が地区内に収まらない。
- 道路の断面構成 既存道路との滑らかで安全な接続ができない。
- 歩行者及び通行車両の交通安全性確保 事故や円滑なバス運行への支障が懸念される。また、歩行者の乱横断に起因する事故も危惧される。
- 駅前道路の一方通行化等について 道路の構造的な対策(歩車共存道路)と交通規制による対策(一方通行、制限速度) について検証したが、有効な手段にはならない。
- JR西日本所有地の有効活用 JR西日本所有地を有効活用できない。
詳しい話は市の資料をご覧ください。 が、特に(3)についてはクリティカルだなと思いますので ちょっとだけ触れておきます。
現道を拡幅する形で整備した場合、事業範囲外の道路と幅員が合わず、 交差点内で中央線がずれることになります。これは法令に照らしても適当な状態ではありません。
解決しようとすると、事業範囲をもっと広げて、一帯の道路を拡幅する必要があります。 コストの話をしているはずなのに、事業範囲が広くなると地権者も増え、コストも大きくなるため 現実的なプランであるとは言い難いです。
確認したところ
個人的な発言として、以下の点を確認しています。 街路事業を推し進めようとすること自体、問題があるということが明らかになったかなと思います。
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街路事業に変更した場合、「今よりマシ」な状態とは言い難いという市の見解は、
公安委員会や芦屋警察に確認したうえでの見解である。
- もともとの大目的である交通課題を解決できないプランへの変更について、合理的理由の説明ができない。県が事業認可するのか。
- 交通課題の解消に至らないプランに60億円以上の価値があるのか。安かろう悪かろうでは困る。
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仮に事業認可を受けられるとして、事業手法の変更⇒事業認可に至るまでには
少なくとも10年の年月を要する。
- 年間に人身事故が1件。物損事故が20件生じている危険地域を最低でも10年間放置することになる。
- 長らく棚上げされてきた課題について、ようやく一定の着地点を見たにもかかわらず、再度棚上げするのは問題ではないのか。
最悪の場合、10年間棚上げして検討したけど、ダメでしたーということになりかねない。 10年かけて対応する場合、膨大な時間とコストを使うことになるが、それがすべて無駄になる。 課題解決にもならないため、将来への負担は大きくなるだろうと懸念します。
現状のプランがベストプランであるとは言いませんが、10年近く協議をして 一定の着地点として見出された事業手法は重いものだと思います。また10年協議することが ベターな方向性であるとは言い難いものがあります。
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