今日は民生文教常任委員会。 例によって、委員ではありませんから控室で傍聴。

今日の内容は、閉会中の継続調査事件に挙げられている 「西宮市・芦屋市ごみ処理広域化検討会議について」についての 所管事務調査として、報告を聞くというものです。

具体的には、先日行われた「第10回西宮市・芦屋市ごみ処理広域化検討会議」の 内容についての説明という感じ。なので、詳しい内容については、先日傍聴したときの記事を見ていただければ…と思います。

なお、今日の報告に用いられた資料については、後日こちらにアップされます

今日は、先日行われた会議では明らかになっていなかった話などが 出てきています。なので、その辺の話を中心に。まだ交渉中の話でありますし、 事業の是非についてどう考えるか?というのは、今の段階では触れません。

広域化の費用とは別に生じる芦屋市独自負担

広域化を実施すると、西宮に焼却施設が設置されることになります。 施設の建設費用と毎年の運用費については、広域化そのものの事業費です。

今日の話では、ここにプラスアルファとして 芦屋市独自の費用がプラスオンされるという話が出てきました。

中継施設

中継施設自体は前々から話題に挙がっていました。 施設のザクっと見積もりについても平成30年12月27日に開かれた第7回の検討会議において提示されていました。 が、金額については個人的に見落としていたところだったりします。

中継施設を新設し、かつ20年運用した場合の試算は 以下の通り、43億7189万2000円。

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今更ながら、中継施設が思っていた以上に高コストな施設であることが分かりました。

中継施設はなぜ必要?

以下の事情で必要になるとのこと。

  • 持ち込みごみへの対応
  • 「その他プラ」分別の対応
  • パイプラインごみの積み替え

これらの機能を持たせたうえでのフルスペックだと、43億7000万円必要であると。うーん。

スケールダウンはできない?

例えば、持ち込みごみについては、西宮に運んでもらえばいいんじゃないか?と思います。 西宮に設置されることになったとしても、西宮浜になります。浜風町にある施設との距離としては さほど遠くない。持ち込みは基本的に車で来ると思いますから、そんなに手間じゃないよっていう気はします。

また、その他プラについては、西宮に合わせる形で分別すればいいのかなと。 国としては、その他プラではなく、プラ全般を分別する方向性で調整しているという流れもありますから 遠くない将来、プラの分別は必要になります。

ただ…プラのリサイクルについては、ホンマにできるの?っていうのはあります。 でも、それはここで書くと超長くなるので止めときます。

広域化に伴う体制強化

広域化が行われると、芦屋市内に焼却施設があったときよりも遠くなります。 焼却場が遠くなると、AM中に可燃ごみを収集し、PMに資源ごみを収集するという業務の維持が難しくなるため 体制強化が必要になるとのことです。

20年間の積み上げコストでいうと、数億という規模感ではないそうです。

仮に自前で収集している範囲を狭め、民間委託の範囲を広げた場合、 体制強化にかかる費用はどうなるのか?という疑問がありますが、 今日はその話はありませんでした。

独自負担があると何が問題なのか?

両市の納得感という意味では、広域化による経費の削減比率がニアリーになるような 形がベターだと思います。ですがそうすると、芦屋市の削減効果の金額が49億9700万。 中継施設に43億必要であることを考えると、削減効果がほとんどなくなるということになります。 プラス、体制強化に要する費用を加味すると、もしかしたら足が出てしまうかも…ということに。

広域化の大目的としては、環境負荷の軽減というところが一番大きい訳ですが、 やはり経費削減効果も目的には含まれています。

芦屋市にある唯一の工場的施設、煙突をなくせるというプライスレスな効果もありますが、 と言いつつも、足が出てしまうことになるとどうかな…という感じもあります。 なかなか難しい情勢になりつつあるのかなと。。。まだ結論は出ていませんが。。。