今日も昨日に引き続き、決算特別委員会。 今日は民生文教常任委員会が所管する事務を審査する民生文教分科会でした。
審査内容は以下のとおり。
会計区分 | 費目 |
---|---|
一般会計 | 3款 民生費 |
5款 労働費 | |
6款 農林水産業費 | |
7款 商工費 | |
特別会計 | 介護保険事業特別会計 |
国民健康保険事業特別会計 | |
後期高齢者医療事業特別会計 |
民生文教が所管する費目は、あと教育費もあるんですが 予想通り時間切れ。教育費の審査は来週の火曜日になります。
審査体制は変わりましたが、時間的にはなんとなく例年と同じ推移をしています。 例年だと、教育費は最終日に駆け足で終わらせていた費目になっていました。 なので、教育費は丸一日じっくりやれるようになり、丁寧に審査できるようになったかな? という印象です。
今日のやりとりを書きたいところですが、 民生文教の所管範囲は鬼のように広いため、大きなやり取りがあったというよりは、 細々とやりとりされていたと思います。やりとりを聞いて、どうこう…というよりは 個人的に気になることをちょっとだけ書きます。
やはり問題は介護保険
個人的に、今日のやり取りの範囲で一つだけテーマを取り上げて語れと言われると、 介護の問題をどうやって乗り越えていくか?というところだと思います。 介護の話を聞いて、ポジティブな話を聞くことがまあほとんどありません。 それだけ深刻な社会問題です。ほんとに…。
介護保険事業費は右肩上がりが止まらない
少子高齢化が叫ばれて久しいですが、数字を見るとそれが如実に分かります。 介護予防特別会計の歳出の推移を見ると、事業費が減る傾向が一向に見えません。
しかも、2025年には団塊世代が後期高齢者になります。 人口最大の波が後期高齢者に入ってくることで、介護保険事業への 更なる負担が大きくなるのは明白です。
解決策は…介護予防?コロナ禍もダブルパンチ
じゃあどうやって解決するか?具体的なプランがない状況です。 介護予防を進めるしかない…というような感じです。 とにかく、家から出てもらう。若者でもひきこもると運動能力が低下します。 高齢者の場合、それは致命傷になりかねません。
しかも加えてコロナ禍。高齢者にとって、肺炎に繋がりやすいと言われている 新型コロナウイルスへの感染は避ける必要がありますが、同時にSTAY HOMEによって 要介護度が進行してしまうというリスクも孕んでいます。正に痛し痒しの状況。
ポジティブ要素もないこともない
と、ここまではネガティブなことを書いています。 しかし、それと同時にもしかしたら、以下の要素でもう少しポジティブに考えられるかもしんないな! ってちょっと思ってます。
- 団塊世代は社会問題としての介護を経験している世代
- 団塊世代はスマホなどのIT機器がある程度使いこなせる
これからの後期高齢者は、今までの後期高齢者とはちょっと違います。 介護の大変さは重々承知されていると思いますから、予め自身で準備ができる可能性があります。 また、IT機器が使いこなせるということは、ITを絡めた取り組みも期待できるということです。
というか、個人的にはこの辺に活路を見出さないことには、 超少子高齢化による介護地獄で社会が潰れてしまうのではないかと危惧しています。 ITを活用した取り組みなんかは研究しなければ…と思っています。
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