今日は以下のとおり、二つの会議が開かれました。
- 本会議
- JR芦屋駅南地区再開発事業調査特別委員会
重たい会議になるのではないかとドキドキしてましたが、それほど遅くならずに終わって良かったです。 一般質問の原稿作成もまだ残っているので、時間が欲しい!という状況です(笑)
本会議
今日から9月定例会が始まります。9月議会は決算もあるため、結構長いです。 会期としては、10月9日まで。この間に新型コロナウイルスに感染したら大変なので、 気を付けながらやりたいと思います。
さて、今日は大きく分けると以下の議事が執り行われました。
- 議案・請願の上程と各委員会への付託
- 人事案件の即決
議案・請願の上程と各委員会への付託
以下のとおり、委員会に付託されました。
- 建設公営企業常任委員会
- 民生文教常任委員会
- 総務常任委員会
種別 | 番号 | 件名 |
---|---|---|
市長提出議案 | 第52号 | 芦屋市附属機関の設置に関する条例の一部を改正する条例の制定について |
第56号 | 阪神間都市計画事業芦屋西部第二地区震災復興土地区画整理事業施行規程を廃止する条例の制定について | |
第58号 | 令和2年度芦屋市都市再開発事業特別会計暫定補正予算(第3号) | |
第59号 | 令和2年度芦屋市病院事業会計補正予算(第1号) |
種別 | 番号 | 件名 |
---|---|---|
市長提出議案 | 第54号 | 芦屋市立幼保連携型認定こども園の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について |
第55号 | 芦屋市障がいを理由とする差別のない誰もが共に暮らせるまち条例の制定について | |
第57号 | 令和2年度芦屋市一般会計補正予算(第6号) | |
第60号 | 財産の取得について | |
第61号 | 財産の取得について | |
請願 | 第5号 | 保健所統廃合に関する意見書採択を求める請願 |
第6号 | 少人数学級への前進を求める意見書採択を求める請願 |
種別 | 番号 | 件名 |
---|---|---|
市長提出議案 | 第53号 | 芦屋市特別職の職員で常勤のものの給与及び旅費に関する条例の一部を改正する条例の制定について |
請願 | 第5号 | 保健所統廃合に関する意見書採択を求める請願 |
人事案件の即決
以下の2議案については、委員会審査を飛ばして即決となりました。 人事案件については、反対したところで行政が出してくる以上の人を推薦できないです。 パイプが違いすぎる。ということで、質問等を飛ばして全会一致です。
第50号議案 | 教育委員会委員の任命につき市議会の同意を求めることについて |
第51号議案 | 人権擁護委員の候補者の推薦につき市議会の意見を求めることについて |
こうした人事案件はいつもの通りなんですが、今回は少しだけイレギュラー。 なので、ちょっとだけ触れておきます。
教育委員の任命について
今回は小児科の先生が選ばれました。お医者さんです。 教育委員に選ばれる人は「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」で以下のように定められています。
- 日本国民で満25歳以上である
- 人格が高潔
- 教育、学術、文化に関し識見を有するもの
- 委員の中に保護者を含める必要がある。
第四条2 委員は,当該地方公共団体の長の被選挙権を有する者で,人格が高潔で,教育,学術及び文化(以下単に「教育」という。)に 関し識見を有するもののうちから,地方公共団体の長が,議会の同意を得て,任命する。5 地方公共団体の長は、第二項の規定による委員の任命に当たつては、 委員の年齢、性別、職業等に著しい偏りが生じないように配慮するとともに、 委員のうちに保護者(親権を行う者及び未成年後見人をいう。 第四十七条の五第二項第二号及び第五項において同じ。)である者が含まれるようにしなければならない。
これまでだと、4名の委員の内訳は以下のように分類していました。
- 学術枠×2(教育関連、弁護士)
- 文化枠
- 保護者枠
しかし、昨今の新型コロナウイルスの問題で、子どものストレスなど、心身に影響が出るような事柄がいつも以上にクローズアップされています。 実際、テレビ等では心身の不調を訴える子どもたちも増えていると言われています。 芦屋の教育を円滑に進めるにあたり、健康面に精通しているお医者さんの見地が必要だとのこと。 当該の委員さんは、市内で小児科を長くやられており子どもたちのことは熟知されているとの判断が下されたそうです。
なお、法的根拠としては今回のケースだと「学術」にカテゴライズされるそうなので、 以下のような内訳になります。
- 学術枠×3(教育関連、弁護士、医者)
- 保護者枠
文化に精通された委員さんがおられなくなるところは一抹の不安もあります。 ただ、子どもたちの健康を最優先するという市の考え方も分かります。 新たな体制で、教育を更に推進することを期待したいところです。
人権擁護委員の推薦について
人権擁護委員は、全国で2万人という枠があり、法務大臣(法務省)の方で調整した上で 各自治体の枠を設けています。SNS等での誹謗中傷など、人権擁護が必要となるケースが 非常に増えている背景を受け、芦屋市でも定員が1名増員ということになりました。
今回増員されるのは民生児童委員の方で、今回の増員で以下のメンバー構成になるそうです。
社会事業家 | 家事調停委員 | 2名 |
民生児童委員 | 3名 | |
教育家 | 3名 | |
弁護士会 | 2名 | |
その他団体 | 保護司 | 1名 |
JR芦屋駅南地区再開発事業調査特別委員会
事業費が高すぎる!ということで、議会の反発を受け塩漬け状態となっている本事業。 現状は「コスト縮減のための見直しを行い、12月議会で報告します」というフェーズ。
今日は中間報告ということでしたが、資料には特段新たな情報はなかったかなと。 資料は後日ここにアップされますので興味があればご覧ください。
補助金の行方
今日は国庫補助の行方というのが議論に及びました。 というのも、今年度当初予算では、国庫補助を受けた上で事業を進めるという計画がありました。 ただ、3月の臨時会にて行われた再議の場において、当初予算が否決されちゃったので、 国庫補助を受け取る予算がなく、宙ぶらりんになっている状況です。
それが約11億。国としては、芦屋市が必要というから確保したお金です。 補助金という「限られたパイ」を各自治体で取り合っている状況ですから、 年度に入ってから「やっぱいらんわ」と言われても困ると。いらんのやったら、 初めから申請しないでよ…というのはありますね。
使えと言われても使えないしっていう
不用額という形で処理しても良いのでしょうが、国からは、他の自治体も欲しがっているけど 芦屋市の案件が優先順位高と判断し配分しているわけなので「使ってほしい」と言われているそうです。 国…といっても国交省の担当者さんなんだろうと思いますが。
仮に12月に動き出したとて、1年の3/4が経過している段階で芦屋市が使い切る目途はありません。 なので、県内の他の自治体で使ってくれる自治体はありますか?と探しているようです。 しかし、年度途中で別途予算を確保して事業を進めてくれる自治体も出てきていないようです。
他、使える人いる?って探してるけど
まあ、そらそうです。 今回宙ぶらりんになっている補助金というのはあくまで「補助」。 財源内訳のメインは市のお金である一般財源が中心になります。
なので、補助をもらったからそのお金でなんかやるわ!っていう訳にもいきません。 補助金に一般財源をプラスして何らかの事業をやるということになります。 しかし、補助金もなんにでも使える魔法のお金ではなく、交通課題の解消とかにしか使えないものです。 交通課題の解消という大きな事業を年度途中で急きょ差し込める自治体もいないよね… ということで、今は補助金が宙ぶらりんになり、そのまま焦げ付きそうな模様だそうです。
次年度以降の内示に影響するか?誰にも分からない。
一度はくーださい!と手を挙げておきながら、 指名された後、議会がアカンていうから止めときますわ! というようなことをやっちゃった場合、今後の補助金申請の内示がどうなるか分かりません。 ということでした。というのは、脅しとかそういうことじゃなく、国の担当者も初めての経験だから 分かりません。ということなんでしょう。
個人的に気になるところ
また、今までのやり取りでは出てこなかったところで 個人的に気になるところを確認しました。個人的には、結構踏み込んだつもりですけど。
- 一連の塩漬けによる進捗率への影響は?
- 半期止まっているので、それ相応の影響が出ている。
- 事業の継続可否を決めるデッドラインは設けているのか?
- 現状は、12月の説明に向けて注力しているので、その先のことは考えていない。
- 地権者の年齢構成を考えると、ここでストップすると地権者の顔ぶれが変わる。 地権者の顔ぶれが変わると、協議もイチからやり直しになるので、 前と同じように長い年月が必要となる。また、芦屋市の財政状況を鑑みると、 今止まると、リスタートできるのは20年、30年後ということになるのでは?
- 今止まると、すぐにリスタートするのは難しいと考える。
- JRの駅舎改良についての協定書を締結している中で、JRの支障移転 (再開発を進めるにあたり邪魔なので、JRさん動かして~という工事) については全額市負担だが、内訳として国庫補助を活用する予定。 再開発が止まった場合、この補助は期待できず、20億円は市がまるまる負担することになるか。
- そのとおり。
- JRの駅舎改良についても、約11億円を市が負担する。この内訳にも 国庫補助を活用するが、これは再開発と別物のメニューとなるのか?
- 再開発とリンクしているものなので、再開発が止まった状況では 補助は受けられないものと考える。
答弁の裏にはまた別の思いがあるのでしょうが、 答弁できないということだろうと飲み込みました。
再開発を止めてしまった場合、JRの駅舎改良一つとっても10数億の実損失が出ます。 数十億単位のお金を使って話を動かしておいて、お金かかりすぎるから止めるわ!というのは あまりにも…。その議論は立ち上がる前にすべきもの。
12月議会での報告を待つしかありませんが、その時点でかなりの進捗遅れも生じています。 終わった後、なんだったんだろう…ってならないようにお願いしたいです。
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