6月定例会において突如明るみになったパワハラ疑惑。 6月29日に「市としての対策が機能していたのか?」という部分に関する 監査を求める決議を可決しました。 本件、新聞記事にもなっているので、関心を持っている方もおられたかと思います。
芦屋市幹部パワハラ疑惑 市議が監査請求、可決(神戸新聞NEXT)
ちなみに、決議文についてはこちら。
今日が報告期限として指定されていたこともあり、 今日付けで、ひっそりと公開されました。
個人として、会派として積極賛成ではないものの決議案に対して賛成した立場です。 問題の性質上、あまり大事にしてしまうのも問題があるとは思いますが、 新聞報道等もあり、一部関心を集めた事象でもあります。 賛成した立場として、放ったらかしにする訳にもいかんということで、一応紹介しておきます。
監査報告の内容を見てみる
監査内容としては、「『職場におけるハラスメント防止に向けた取扱指針』(2017年1月芦屋市策定)に基づく事務執行が適切に行われているか?」 という点になっています。
そして、その観点で監査をした結果としては、 「本取扱指針に基づく事務執行は,概ね適切になされていると認められ,各苦情相談員が真摯に本事務執行に取り組んでいたことは評価することができる。」 とのこと。
まあ、そういう結論になりますよね。 実際、芦屋市では実際にハラスメントが認定されて懲戒処分が下された事例がありますからね。 正常に機能してなかったら、そういうの処分も無理だもんなとは思ってましたけどね。
ただし、付言事項が付いている
ただ、付言事項があります。 結構な文章量で4点挙げられていますので、詳しくは本文に譲りますが バクっと書くと以下のような感じ。
- 相談者 or 相手方が苦情処理委員会への付託を求めた案件は、苦情処理委員会に付託すべき。
- 取扱指針が抽象的表現で分かりづらいので、記載を工夫すべき。
- 相談を受けた際には記録を残すべき。
- 各職員が働きやすい職場をつくるべき。
すごく乱暴にまとめてしまいましたが、いずれも重要な観点だろうなと。
議会としては、事後の話ばかりするのではなくて未然に防ぐための議論をすべき
本件、議会でも事実があったという仮定における事後のことばかり議論されてきました。 当然、事実があった場合は然るべき措置が講じられて然るべきです。 ですがそれは雇用者である市が対応すべきことです。
議会としては、事が起こらないようにするにはどうしたら良いか? という議論を積極的にすべきなんだろうと思います。建設的な議論ってのはそういうもの。 今回のことを契機に、対策マニュアルがブラッシュアップされ、更に働きやすい職場になれば もっといい仕事ができます。職員さんが良い仕事をすると、それは市民にダイレクトに返ってきますから。
コメント