今日は木口記念会館にて行われた芦屋市障がい団体連合会の新年互礼会に来賓出席。 民生文教常任委員会の委員にお誘いがありましたので、同委員会委員としての参加です。

芦屋市障がい団体連合会とは

芦屋市障がい団体連合会は以下の団体で構成されています。

いずれも当事者やご家族の方々で構成されている団体です。 身体障がい、知的障がい、心的障がい(精神障がい)問わず、 障がいをお持ちの方々をサポートするための団体であると認識しています。

疑似体験、パフォーマンス

特徴的なのは、障がいのことを知ってもらうための疑似体験やパフォーマンスが 催されたということです。

パフォーマンスはコントや寸劇などであり、楽しい雰囲気ながらも 大事なことを教えてもらえる内容になっていました。

車いすの体験では、ちょっとの段差や傾斜があるだけでも通行がとても大変になるということを聞きました。 そりゃそうですよね、台車を押すだけでも段差や傾斜があると大変ですもん。 車いすの場合、台車と違って実際に人が乗るものですから、力任せにえいやーとする訳にもいかないですから 余計に大変だと思います。

また、車いすは道交法上で歩行者の「脚」と同義に取り扱われるため お酒を飲んでも問題ないということを知りました。当たり前なのかもしれませんが、 改めて聞くと、なるほどと思いました。車輪がついているものですから 軽車両と誤解している人も多いと思うので、広くお知らせしたい内容ですね。

疑似体験「書いてみよう」

知的障がいについては疑似体験が披露されました。

「書いてみよう」は以下の4つのお題について、 イラストを描いてみてくださいというもの。

  1. りんご
  2. 「ちょっと」
  3. ボール
  4. 「ちゃんと」

りんごは簡単。絵心の有無はさておき、基本的には誰が書いても同じような絵になります。 ボールは野球なのかサッカーなのか、あるいはラグビーやアメフトetc...というのはあるものの 誰が見てもボールやねと分かるような絵が描けます。

しかし「ちょっと」「ちゃんと」って…。一体どんな絵を描いたら良いのか…。 「ちょっと」はまだ何となく連想できそうな絵が描けます。僕は指で「ちょっとだけ」を ジェスチャーした絵を描きました。ですが「ちゃんと」は無理だー。連想さえ思い浮かびませんでした。

知的障がい者の方は、僕が抱いた混乱を抱くようです。 健常者の場合、「ちょっと」とか「ちゃんと」というような抽象表現をされても察します。 というか、普段の会話でめちゃくちゃ使いますよね。

なるべく具体的な表現をしてあげないとダメだよということは知っていますが、 実際に自身で疑似体験をすると、とてもよく分かります。

疑似体験「聞いてみよう」

4人の人が同時にまちまちのことを発言されていました。 4人のうち3人は世間話をしているだけで、1人が指示を出しているというものでした。

最初は誰が指示を出しているかわからない状態でかつ、 口元が見えないマスクをした状態で聞きました。これでは指示が全く分からない。

続いて、指示者が示され、かつマスクを外した状態での発言。 こうなると、指示者に注目しながら注意して聞くので、聞き取ることができました。

知的障がい者の方には、常に1回目のような状態で聞こえるようです。 これでは集中して指示を聞くのがとても難しい。本当に大変な世界です。

ちょっとした疑似体験ではありましたが、実感ベースで分かるのは とても素晴らしい取り組みだと思いました。

フリートークも勉強になる

この会は昼食付です。各テーブルに分かれて、お昼ご飯を食べながら歓談。 僕のテーブルには、視覚障がいの方が座っておられました。視覚障がいの方と お話しするのは初めてでした。

とてもユニークな方で、とても楽しい歓談でした。 視覚障がいで困ったことなども明るくお話いただけました。 やはり、自身が障がい者であることを周囲に分かってもらわないといけない ということで、バッジなどで障がいのことを周囲に知らしているそうです。

また、視覚障がいを持ちながらピアノを弾くという方ともお話できました。 点字楽譜というものを見て練習するのだとか。

ちょっとググってみたんですが、超難しいです。 僕はピアノ弾けないし、歌う時の譜読みも遅いほうなので シンプルに尊敬します。一度演奏を聴いてみたい!

また参加したい

今年は民生文教常任委員会所属であるということでお声かけいただきました。 ですが、とても楽しく勉強になる会だったため、また参加したいと思いました。 民文だけといわず、議員に広くお声がけしていただきたいと思うけど、無理かな。

障がい者福祉も市の仕事としては重要な福祉事業です。 また色々な形で当事者やご家族の方と交流し、市政に生かしたいと 強く感じました。