今日は芦屋市役所で行われた防災士養成講座を聴講。 今日も9:00~16:30という長丁場です。土曜日が一日潰れることになりますが、 多くの方が熱心に受講されていました。芦屋の防災力が更に高まりますね。

今日の講義内容は以下のとおり。

  • 避難所運営ワークショップ(講義及び演習)について
  • 地域防災のための保健医療福祉について
  • 災害ボランティア活動の実践について

印象的だったのはワークショップ

今日のワークショップでは、各班に分かれてHUG(hinanzyo Unei game)という防災ゲームをプレイ。 HUGの略が日本語なのが凄いですね。NHK方式というか…。

静岡県が考案したゲームだそうで、名前の意味は抱きしめる意味を持つハグとかけてるらしいです。 シンプルに英単語を並べたShelter Operation Gameだと、SOGになって意味がなくなりますもんね。

HUGってなあに?(静岡県地震防災センター)

避難所運営は行政の仕事?

避難所運営は確かに行政の仕事です。ですが、職員だけでは回しきれないこともあります。 地域の自主防災会などが運営をカバーしなければならないケースもあるでしょう。 だからこうしたゲームが考案され、様々なところで取り組まれているのだろうと思います。

避難所生活。僕は経験がないのですが、長期間の滞在となるとストレスがハンパないと思います。 実際、そういう話を聞きます。予め、避難所運営を体験するHUGを体験しておくと、 その辺の感情を緩和できるかもしれません。

なので、自主防災会だけでやるよりも一般の住民を巻き込んだ方が面白いのかなと思いました。 自主防災会とかで、やる機会があるのであれば、一般の方も巻き込んだらどうでしょうね。

避難者の名簿

誰が避難してきたかを把握しておく意味では、名簿は重要です。 しかし、平時ならまだしも災害時においては、原始的なやり方をせざるを得ないのかなと。 実際、芦屋市では避難者カードに記載してもらう形で管理しているようです。

ノートPCを持ち出す余裕があれば、電子での管理もできますけどね。 でもどうせ手入力になると思います。今日の話ではマイナンバーカードが使えたら… という話がありました。でも現状の利用率ではねぇ…。

マイナンバーは行政等の関係機関で使用するプライマリーキーとして使えば良くて、 市民に知らしめる必要があったのかな?と疑問に思いますが。それはまた別の議論ですが。

平時なら、クラウド上に名簿をつくって共有できるような仕組みを講じることもできるのですが 災害時にそれを使って運用!と言われても、できないことの方が多いよね。 だから会社ではIT部門のBCPを策定するのだから。

ボランティア人数の減少

ボランティアの人数が減ってきているという話がありました。 少子高齢化の波があるんです。という話でした。 確かに、子育て世代は自分のことで手いっぱいなんですよね。 30代~40代は脂がのりだして仕事が忙しい時期ですから…。

また、資金面の不安があるのでなかなかボランティアは参加が難しいと言う話も。 無理のない範囲でやれば良いと思うんですけどね。支援を受けてまで遠方のボランティアに いかなくても…とも思ってしまいますが。そら、マンパワーが必要なケースは大いにありますけど。

ボランティアの世界も需要と供給があるはず

ただ、ボランティアの世界も需要と供給はあると思うんですよね。 そんなに来てくれても、やってもらうことがない…ということはあると思います。 善意で来てくれた人を無碍にお断りするのもなぁ。という感情も働きます。 きちんと窓口を通してほしいですね。

次元がまーったく違いますが、選挙においても主なマンパワーはボランティアです。 なので、ボランティアの方がたくさん来てくれる嬉しい悲鳴はよく分かります。 助けてほしいときは依頼しますから…。と思うのです。

あと、何でもやりますよ!という人の方が助かりますね。 特定のことしかやんないよというスタンスの人は…ねぇ(笑)

ふるさと納税でボランティア支援

兵庫県では、ボランティア支援のためのメニューがふるさと納税にラインナップされたそうです。 ふるさと納税で返礼品をもらうのも良いけど、こういう形で寄附を募る方が良いですよねぇ。

制度を活用して財源にするんだ!という姿勢をまるっと批判するつもりはないですが、 ギフトカードを返礼品にするというのは税金を原資とする行政の金策としてはナンセンスですし。

こうした制度を活用しながら、マンパワーが必要なところに 十分なボランティアが入るようになれば、良いですよね。