今日は本会議。9月定例会の最終日です。 以下の議事が執り行われました。

  • 市長提出議案2件の討論、採決
  • 閉会中の継続調査について

市長提出議案2件の討論、採決

以下の議案についての討論、採決が行われました。 結論としては、いずれも可決となりました。

以下の議案についての討論、採決が行われました。 結論としては、いずれも可決となりました。

なお、決算の資料については議案書には何も情報がないので、気になる方は決算の概要を見てください。 見るのには、めっちゃ時間かかるけどね(笑)

議員ごとの賛否についてはこちら

決算の認定について

細かい施策の結果について、指摘しているところはあるものの 予算の執行という意味では特に文句はありませんでした。

なお、各委員さんの指摘事項は、決算特別委員長報告資料という格好で提示されています。 ホームページにはありませんので、PDFを貼っときます。 8ページもあり、Htmlにするとたくさんになってしまうので、横着してPDFにします。

財政指標

個人的に賛否の大きな判断要因としているのは各種の財政指標です。

 28年度決算29年度決算30年度決算
経常収支比率(単年度)99.2%112.6%102.9%
財政力指数 (3か年平均)0.9560.9710.985
実質赤字比率
連結実質赤字比率
実質公債費比率3.48.310.6
将来負担比率96.090.497.0
資金不足比率
  • 経常収支比率
  • 経常収支比率は良化していますが、100%を超えています。 経常収支比率とは、経常的経費に充てられた一般財源が 経常一般財源に対してどの程度の割合となっているかを示す数値です。

    地方税などの経常収支でどれだけ経常的な経費の支出を賄えているか?というところです。 この数値が100%を超えているということは、経常的な収入では経常的な経費を支払うだけで 手いっぱいということになります。

    その他プラスアルファの事業を進めようと考えると、 市債の発行など、別の資金繰りをしなければならなくなります。 経常的な収支の中に余裕がなく、財政が硬直していることを示します。

  • 将来負担比率
  • 悪化はしたものの、100%は下回っています。 将来負担比率とは、借入金(地方債)など現在抱えている負債の大きさが 財政規模に対してどれぐらいの割合なのか?を示す指標です。

    100%を超えていると、 芦屋市の1年分の収入(含む基金)を全て市債の返済に回しても足らんということになります。 30年度はなんとか100を下回っているので、1年分の収入で返済可能な分しか債務が溜まっていないということになります。

    これがべらぼうに高くなってしまうと、借金返済は将来に棚上げ!という状態になってしまいます。 財政では、長期的な収支見込みを見ながらこの辺の数値をコントロールして予算編成する必要があります。

将来的には厳しいです

人口減少や少子高齢化は、歳入のほとんどを個人市民税に頼っている芦屋市的には結構な痛手です。 また、将来的にある公共施設の老朽化対策とか、財政を圧迫しかねないマイナス要素がかなり多いんちゃうか!? とかなりの危機感を覚えています。

ですが、コストカットは自らの首を絞めていってしまいます。 なので、サービスの質と量を落とさずにコストを下げるコストリダクションの考え方が必要だと思っています。 だからこそ、個人的には今期は行革という名のコストリダクションを大きなテーマに掲げています。

というか、議員としての大きなテーマだと思っています。 福祉とか教育とか、そういうところにお金を回すにしても、お金をつくらないと。

○○費が少ないじゃないか!という話

○○費が多い少ない云々というのは、政策判断として、どこに重きを置いているか? というところになると思っています。芦屋は財政規模も大きくありませんから あっちも手厚く、こっちも手厚く…ということはできません。

なんでもかんでも手厚くできるのが一番理想ではありますが、 入ってくるお金の規模が決まっている以上、あれもこれもという訳には行きません。 家計と同じで、ない袖は振れません。

考えるべきは、どこに重きを置くか

よく子育て支援子育て支援と言いますが、それ、どこの市でも言ってます。 少子高齢化は全国的な問題ですから、若い世帯に入ってきてほしいのはどこも同じ。

ですが芦屋の場合、子育て世帯にとって大きな大きなハードルがあります。 それは不動産価格の高さ。芦屋は各種物件がかなり高めで、若い世帯が転居してくるにはハードルが高い。 また、市域が狭いと言うこともあり、手頃な物件も少ない。

そういった前提条件の中で、他市と子育て支援合戦を繰り広げ、 子育て世帯の呼び込みに費用を投じていくのが正しい戦略なのか? ということも考える必要があると思っています。

芦屋が目指すべきところ

多分、芦屋の場合、○○費を無償化!みたいな部分に力を入れるのでは無くて さすが芦屋!と言わせるだけのクオリティで勝負していくしかないのだろうと思います。

そういう意味では、ここんところ、力が入っているエリアブランディングなどの 戦略の方向性は間違っていないのかな?と思います。ただ、気になるとすれば ゴールのビジョンをどう描いているか?というところでしょうか。

今年度は、第5次総合計画を策定しようという動きが出ています。 総合計画でのビジョンがどうなっているか?というところが凄く大事だと思っています。