芦屋市議会議員 大原ゆうき活動報告

芦屋市議会議員、大原ゆうきの活動内容などを記したブログです。 日本維新の会、兵庫維新の会所属です。

カテゴリ:芦屋市議会 > 総務常任委員会

今日は総務常任委員会。 昨日の本会議で上程された追加議案(第48号議案)の審査が行われました。

令和2年度芦屋市一般会計補正予算(第4号)

県補助、市費の投入もありますが、基本的には国の令和二年度第二次補正予算で決まった 国庫補助に基づく補正になります。国マターの話なので、このタイミングでの追加提案になってるはずです。

補正の概要としては、以下の通り。

費目事業名補正額財源内訳
国・県一般財源
1民生費ひとり親世帯臨時特別給付金支給事業79,21179,211 
教育費家計急変世帯への支援事業新型コロナウイルス対策臨時見舞金7,440 7,440
芦屋市奨学金2,844 2,844
小学校・就学援助費2,644 2,644
中学校・就学援助費2,350 2,350
2教育費学習指導員配置事業(小・中学校)17,38817,388 
学校再開に伴う感染拡大防止対策事業小学校10,3875,1935,194
中学校4,1132,0572,056
スクール・サポート・スタッフ配置事業小学校5,8735,341532
中学校1,4691,336133
家庭でのオンライン学習支援事業(小・中学校)3,3903,390 
学校再開に伴う学習支援事業(小・中学校)2,0001,0001,000
3民生費感染拡大防止対策事業保育所等25,50025,500 
教育費放課後児童健全育成事業9,0009,000 
市立幼稚園、一時預かり事業6,0006,000 
衛生費母子保健事業1,0001,000 
4議会費市議会議員の議員報酬及び行政視察に要する経費の削減▲10,604 ▲10,604
総務費市長及び副市長の給料月額の減額▲875 ▲875
教育費教育長の給料月額の減額▲329 ▲329
168,801156,41612,385

結構細かい費目が追加されています。 詳しくは、議案書を見ていただければと思います。 個人的に気になるところを書いておきます。

小中学校で夏休みを短縮して授業を実施。ただ熱中症対策も欠かせない。

体育館に大型扇風機とスポットクーラーが設置されることになります。 長期間の休校期間があった今年は、夏休みを短縮して授業を行います。 芦屋市の場合、各教室へのエアコン設置は完了しているため、通常授業については 熱中症の心配なく実施することができます。

一番の問題は体育

問題は体育。真夏の体育館は恐ろしく暑いです。 熱がこもりやすいのもあり、地獄の暑さです。でも館内全体を冷やすようなエアコンを設置するには 金銭的にも施設キャパ的にも難しいものがあります。例年だと、使用を控えるなどの運用での対応をしていました。

しかし今年の場合、休校期間を補填する形で真夏に授業が行われます。 体育の授業時数も不足しているはずなので体育を避ける訳にはいきません。 なので、熱中症対策も講じる必要があります。

という問題を受け、今回の補正で大型扇風機とスポットクーラーが設置されることになりました。 これらの対応で完全に対策できるものではありませんが、あるとないでは大きな差があります。

熱中症対策と感染症対策は相反する対策になる

熱中症対策としては、クーラーを効かせることが必要です。そのためには閉め切る必要がある。 しかし、閉め切ってしまうと感染リスクが高まります。熱中症対策と感染症対策という相反する 対策を講じながら授業を行う必要があり、現場としては難しい対応が必要になると思います。 ですが、授業時数が足りないというのも子どもの学力という観点で問題があります。

教育は子ども達のためでもありますし、将来の国益に繋げるための投資でもあります。 難しい問題が山積している状況ですが、知恵を絞りながら対応してもらいたいです。

真夏日の授業実施は意外なところに影響が

ちなみに、夏休みを短縮しての授業。他市では給食をどないすんねん…というのが課題になっているようです。 真夏の対応を考えていなかったために給食室に空調が完備されていないなど、通常の給食の提供は難しく 簡易給食にせざるを得ない自治体が多いとか。

その点、芦屋市は自校で調理する自校方式を全校で対応しています。 それぞれの給食室も空調完備なので、真夏日でも問題なく稼働できるとのこと。 当然、感染症の状況次第というところはありますが、今ぐらいの状況であれば 通常と同等の給食を全校で提供できる見込みでいるそうです。

学校給食できっちり栄養を採れるのは、育ち盛りの子ども達にとってはメリットが大きいです。 共働き世帯が増えている昨今においては、特に給食の持つ意味合いは強いと思われます。 イレギュラーな中でも通常通りの対応ができるというのは、コンパクトシティである芦屋市の 強みにもなっているのだろうと思います。

今日は総務常任委員会。

以下のとおり、専決処分報告が2件と市長提出議案が4件と議員提出議案が1件。 そして所管事務調査の報告が1件。ボリューム的にはそこまで多くないかなと思ってましたが 終わったのは18時前。まあ、僕も長くなっちゃったので仕方ないか(笑)

それぞれの議案の詳しい内容についてはこちら

種別番号件名
専決処分報告第1号芦屋市市税条例の一部を改正する条例の制定について
第7号芦屋市市税条例の一部を改正する条例の制定について
市長提出議案第38号芦屋市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例の制定について
第39号芦屋市市税条例の一部を改正する条例の制定について
第42号芦屋市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例の制定について
第43号令和2年度芦屋市一般会計補正予算(第3号)
議員提出議案第10号中国公船の尖閣諸島領海侵犯に対し警備監視体制強化と日本漁船の安全操業確立を求める意見書

議案については全部書くと多いので、興味があるところ(≒発言したところ)を中心にピックアップします。 なお、いずれの議案についても「可決すべきもの」と決しています。

第43号議案

補正の内訳は以下のようになってます。

0101

大きな要素は学童

大きな要素は放課後児童クラブ。いわゆる学童保育です。 新型コロナウイルスの影響で密を避けるという目的のため、過密状態である 山手小と宮川小については近隣の幼稚園(西山幼稚園、宮川幼稚園)の空き教室を使って 学級を開設するというもの。

コロナ対策での流れを機に、拠点校方式の解消が必要

狭い教室にたくさんの児童が入る構図は避けないといけません。 コロナ対策というところは当然やる必要があります。それ自体は問題なし。 ただ、個人的に放課後児童クラブの最大の問題は「拠点校方式」だと思っています。

山手小で超過した場合は岩園小学校へ。宮川小学校で超過した場合は浜風小学校へ。というように 拠点校と言われる学校に移動して利用してもらう形で対応しています。

宮川小⇔浜風小はともかく、山手小⇔岩園小はかなり距離があります。 大人でも歩いて行くのはしんどいです。明らかに離れすぎた学校に移動するというのは 緊急時のことを考えるとあまりにリスクが大きいと思います。

従前から、小学校内に増設するのがベストだけど、 難しい場合はせめて歩いて行き来できる同一小学校区内に増設する必要があるでしょう! ということは言ってきています。これは教育の質云々というところよりも リスクマネジメント的感覚で言っています。

小学校から近い幼稚園で対応可能なのであれば、拠点校方式の早期解決を図るべきだろうと思っています。 答弁はのらりくらりとかわされましたが、ここはなるはやで対応してほしいところです。

所管事務調査(行政改革)

令和3年以降の行財政改革の案が示されました。 もともと、現行のプランを令和3年まで延長する予定でしたが、人口減少社会等を受け 1年前倒しで進めるということになったそうです。

令和3~7年の行革方針は、『持続可能型』。 10年間の効果額として、40億円を目指すとのこと。

ただし、平成15年行革のように市民サービスを容赦なく廃止していくやり方ではなく、 市民サービスを維持しながら効率化などにより効果をあげていく。 個人的に、これからの芦屋市に必要な方向性だと思っており、議会でも度々口にしてきた 方向性とほぼ同じ方向性が報告されました。

効果額を出すための方針

目標達成のため、以下の基本方針と取組方針を掲げるそうです。 個人的な考えに近いところだったので、スッと落ちました。

  • 未来に向けた公共施設等の最適化
  • 前例に捉われない業務効率化
  • スクラップの徹底
  • 資源と連携を活かした歳入確保・歳出抑制

この辺には思うところもあり、ちょっとだけ熱く議論を交わしました。 いずれにしても、削減ありき、効果額ありきで進めるのではなく、 「あるべき論」の積み重ねの結果、効果額が得られた。というスキームで進めてもらいたいと思います。

議会も改革が必要。環境も意識も

行政は聖域なき行革。平成15年行革よりも更にレベルを上げた行革に取り組むと強い意志を示されました。 僕ら議員は、行革とは一線を画した立ち位置だと思います。だけど、芦屋市のバリューを更に向上させる建設的なサジェッションをしなければならないなと。ただの市民代表と言う立ち位置ではなく、 将来ビジョンを描く、経営者的視点も必要です。個人的に、今期は特に課題解決を意識して取り組んでるつもりなんですが、更に研ぎ澄まさないとダメだなぁ。

今日は総務常任委員会。 委員会終了後には、予算特別委員会総務分科会も開かれました。

常任委員会

以下の議案の審査が行われました。 議案書についてはこちら

番号件名
第34号令和元年度芦屋市一般会計補正予算(第6号)
第32号訴えの提起について
第13号芦屋市特別職の職員で常勤のものの給与及び旅費に関する条例及び芦屋市一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について
第33号芦屋市指定金融機関の指定について

いずれの議案も可決すべきものと決しています。 じゃあ、気になるところをピックアップして。

談合で生じた損失について、損害賠償します(32号議案)

  • 相手方
  • 沖電気工業(株)
  • 理由
  • 相手方の消防救急デジタル無線設備整備事業無線機器購入に係る入札における談合行為により本市が損害を被ったため。
  • 経緯
  • 2013-05-16 入札執行
    • 予定価格(非公表):284,325,000円(税抜)
    • 入札業者及び入札金額
      • 沖電気工業(株)   262,000,000円(税抜)
      • 日本無線(株)    294,000,000円(税抜)
      • (株)富士通ゼネラル 268,000,000円(税抜)
    • 契約業者:沖電気工業(株)
    • 契約金額:275,100,000 円(税込) 落札率:92.15%
    2013-05-17仮契約を締結
    2013-06-07市議会へ第49 号議案「財産の取得について」を提出
    2013-06-28議会の議決を得たため,本契約を締結
    2014-03-19納品(同日,検査実施)
    2014-04-30本契約に係る支払いを完了
    2017-02-02
    1. 公正取引委員会が独占禁止法の規定に基づき排除措置命令及び課徴金納付命令を実施
      • 違反事業者
        • (株)富士通
        • ゼネラル日本電気(株)
        • 沖電気工業(株)
        • 日本無線(株)
        • (株)日立国際電気
    2. 公正取引委員会が本市の入札における談合の事実を認定していることが判明
      • 沖電気工業(株)の談合期間は2009年12月21日~2014年4月8日まで
    3. 全国で236件、県内で9件の談合があったことを確認。
    2017-03-08沖電気工業(株)に対して指名停止措置を実施
    2017-04~2019-12談合による損害額算定などの対応を顧問弁護士と協議
    2020-01-06 沖電気工業(株)本社及び関西支社へ請求書を送付
    • 損害賠償請求金額:44,178,617 円(納付期限1 月31 日)
    2020-01-07沖電気工業(株)本社及び関西支社に請求書が到達
    2020-01-31損害賠償金の納付がないことを確認
    2020-02-02談合(不法行為)の消滅時効
    2020-07-07提訴までの期限(請求書送達から6か月)

損害賠償請求に応じてくれたら提訴ということにはならなかったようです。 ただ相手方的には、市が示した請求額は高すぎる!という判断だったらしく こういう形になりました。

今後、上訴するのか和解するのかは分かりません。 いずれにせよ、談合があると公募をかけている側としては損をすることになるので 賠償請求ということになっています。

僕が議員になる前の話が未だに続いているのが驚きですが、 双方が納得いく決着がつくことを期待したいと思います。

ラスパイレス指数は依然として高いんですが(第13号議案)

芦屋のラスパイレス指数がまだ高いんで…ということの対策として 部長級と課長級の職員の給料を引き下げますよということです。 ちなみに、両者については既に引き下げを実施しており、減額期間を延長しますということです。

 改正案現行
減額割合減額期間減額割合減額期間
部長級職員5/100令和2年4月1日~令和4年3月31日4/100平成30年4月1日~平成32年3月31日
課長級職員3/1002/100

加えて、部下の給料を引き下げるのに上司がやらんわけにはいかんだろうということで、 特別職である市長・副市長・教育長の期末手当の減額も併せて提案されています。

 改正案現行
減額割合減額期間減額割合減額期間
市長・副市長10/100令和2年4月1日~令和4年3月31日8/100平成30年4月1日~平成32年3月31日
教育長10/1004/100

ラスパイレス指数とは

国家公務員と地方公務員の給料水準について、国家公務員の職員構成を基準として 学歴別、経験年数別に平均給料月額を比較した指数です。 100だと国家公務員と同じ。100を超えていると国家公務員<地方公務員ということになります。

ただ、国家公務員と地方公務員は職責の範囲も違うし仕事の内容も当然異なります。 個人的には、単純比較して高い低いを言うのはちょっと乱暴だろうとは思っています。

じゃあ他の地方自治体と比較してっていうのも、 バックボーンが全く異なってくるので、それを比較するのはどうなんだろうか… と思います。

公務員の給料について、分かりやすい指標があればいいんですけどね。

芦屋のラスパイレス指数は

本市のラスパイレス指数について(芦屋市)

平成31年時点で102。国家公務員よりもわずかに高いという位置づけ。 県下では1番高いそうです。

ただ、年齢区分ごとのラスパイレス指数を見た場合、 勤続15年未満の職員のラスパイレス指数は100を切っています。 これは抜本的なラスパイレス指数対策を講じていることの影響だとのこと。

よって、高齢層がラスパイレス指数を引き上げていることになります。 年月が進み、高齢層が退職するとラスパイレス指数は下がってくる見込みになります。

数値的な業績がないから難しい

個人的には仕事内容に胸を張れるなら、もらえば良いやんとは思っています。 ただ、行政の職員さんも利潤最大化にこだわってほしいなと。 行政に対して利潤とか利益とか言うと、抵抗感があるみたいです。

確かに民間企業の目的は利潤最大化です。 でも、別にアコギなことをして儲けてやろうじゃないかグフフ。 ということを思って儲けているわけではありません。

民間企業で働く人は収入を少しでも増やして、支出を少しでも削ろうという 不断の努力の積み重ねで利益最大化を図っているわけです。 こういう姿勢は行政職員も見習うべきだろうと。

確かに単純に利益という言い方は確かにできないです。 でも、業務効率化を進めれば支出を減らせますし、ものやサービスが売れたら歳入は増えます。 例えばネーミングライツとか、税収以外の歳入を確保できないか?と取り組んだり 業務効率化を進めて支出を削った部門については勤勉手当の部分で色をつけてあげるように すればいいと思うんですよね。

今、芦屋に求められる行革があるとすれば、職員さんのマインド改革だと思っています。 そもそも、行革は市長が音頭を取って大々的にやるものじゃなくて不断の努力で行うべきものです。 これを事業の柱に据えられても困るんですよ。それをするのは当たり前やんって話ですから。

予算特別委員会

今日も15時頃まで委員会があったので、予算はちょっとだけ入りました。

  • 一般会計予算
    • 消防費
    • 議会費

続きは10日(火)です。 例年、総務の予算審査は2日かかっているので、まあまあ予想通りですね。

今日は総務常任委員会。 以下の議案についての審査を行いました。

番号件名
第6号令和元年度芦屋市一般会計補正予算(第5号)
第8号令和元年度芦屋市公共用地取得費特別会計補正予算(第1号)

それぞれの議案書についてはこちら。 なお、議案についてはいずれも全会一致で可決すべきものと決しています。

また、所管事務調査として「長期財政収支見込みについて」の報告もありました。

気になるところを書いておきます。

第6号議案について

一言で補正予算と言っても、かなり色々な要素が含まれていました。 今回は、その内訳が整理された資料が提示されたので分かりやすくなりました。

0001 0002

ひと際目立ったのが、プレミアム付き商品券事業費の不調。 国の補助金で実施している事業で持ち出しはないので、まあ構わないっちゃ構わないんですが 国の施策が空振りましたね。

ちなみに、どれぐらい空振ったかというと…。 歳入のうち、プレミアム付き商品券の売り上げを示す、商工費雑入を見ると分かります。 半分をちょっと超えるぐらい売れ残りました。

補正前歳入補正額補正後歳入
388,003△209,775178,228

プレミアム付き商品券の概要としては、最高で2万5000円の金券を2万円で買えますよ! 25%のプレミアムですよ!ということでした。5000円稼ぐのは大変ですから、確かに破格です。 商品券自体、市内の主だったスーパーマーケットで活用できたことを考えると、買った方がオトクだと思います。

でもなぜ半分しか売れなかったのか。原因調査はできてませんということです。 キャッシュレスのポイント還元と時期が被ったから?とかそういう話もありました。

個人的には、今回は購入できる層が限定されていたことが原因でもある気がします。 限定的なものだと、ワイドショーとかでもあまり取り上げられないですから。

ちなみに、購入できる人は以下の条件を満たすだけでした。

  • 2019年度の非課税世帯
  • 2016年4月2日~2019年9月30日までに生まれた子供がいる世帯

恐らく、二つ目の子持ち世帯の方々は購入されたんだと思います。 まだ若く、フットワークも軽いでしょうし、商品券をややこしいとも思わないでしょうし。

ただ、非課税世帯については、高齢者も多いでしょうし 「なんかめんどくさい」が勝ってしまったのではないかなと思います。 経済政策はなかなか難しいですね。

長期財政収支見込みについて

資料はこちら。

昨年の今頃に出された長期財政収支見込みでも5年後の基金残高が底をつきそうで ヤバイという話をしていましたが今年は更に悪化するという見込みになりました。

0016

なかなかショッキングなグラフです。今の流れだとそうなってもおかしくないと思っていたので 僕は驚きませんでしたが、委員会でもかなり危機感があるようなやりとりがありました。

公共施設の老朽化に伴う更新(建替えなど)をフルスペックで積み上げているものです。 なので、人口減少社会を受けての公共施設の統廃合。あるいは民間で同じような施設があるような 公共施設については廃止するなど、事業の取捨選択を進める必要があると思います。

投資的経費の投入については、市民にとってプラスのある投資に限るようにしていかないといけません。 そうでないと、投入時に起債した市債は将来の芦屋市民が支払うことになり、 あまりイケてない建物が負の遺産として残ってしまうことになります。

また、これまで以上に効率的な業務運営と要員配置をシビアにやっていく必要もあるでしょう。 いずれにしても、これからの10年、市長には厳しい判断が迫られるんじゃないかなと思っています。

僕も議員の立場ですが、今日聞いたヤバイ話を現実にしてしまわないための 取組み、提案を進めていきたいと思います。

今日は総務常任委員会。 以下の議案の審査が行われました。

番号件名
第72号使用料・手数料等の適正化に係る関係条例の整備に関する条例の制定について
第73号芦屋市立地区集会所の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について
第80号芦屋市一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定について
第81号芦屋市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例等の一部を改正する条例の制定について
第82号芦屋市フルタイム会計年度任用職員の給与に関する条例の制定について
第83号芦屋市パートタイム会計年度任用職員の報酬,期末手当及び費用弁償に関する条例の制定について
第84号地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整備に関する条例の制定について

議案の内容については下記リンクを参照してください。

結論としては、いずれの議案も可決すべきものと決しています。 ただし、第72号議案については附帯決議付きでの可決ということになりました。

いくつか大きな話もありますので、何点か書いておきます。

第72号議案

施設使用料と手数料の金額を改めるという内容の議案です。 金額改正のトリガーとしては、消費税の増税。増税は10月から始まっていますが 以下の理由から9月議会での上程は見送られていました。

  • 市民生活への影響をウォッチしていたため
  • コストの洗い出しをした上での金額設定を実施するため

改正の基本方針

結果的には市の公共施設は全般的に見直されることになっています。 全体的な改正なので、以下の基本方針に基づいて改正されています。

  • 消費税増税の影響を適正転嫁
  • 現行料金×110/108(10円未満の金額を切り捨て)
  • 利用者と非利用者の負担の公平性を確保
  • コストvs現行料金が2:1以上の場合、現行料金×1.2の金額とする。

附帯決議?

以下の2点について、約束を守ってくれるなら可決しますよというもの。

  • 利用料、手数料について抜本的な見直しを図ること
  • 以後は定期的な検証・見直しを行うこと

どうしてこういう内容が附帯されたかというと、 芦屋市の利用料、手数料は平成9年から変わっていなかったというところが大きいです。 20年以上も経過しています。その間、消費税も変わっていますし社会情勢も大きく変わっています。 にもかかわらず、改正せずにここまで来ていたところは問題があると感じています。

抜本的見直しとは

基本的には公共施設は税金で運用します。 しかし、施設の特性によっては施設利用者に応分の負担を求めないといけない施設もあります。 当然、施設利用料は施設の維持管理料に宛がわれる訳ですが、利用料収入だけでは足りないことがあります。 そうなった場合、残りは一般財源から捻出されることになります。

上述のコストvs現行料金のところになりますが、利用料収入が低く 施設の維持コストが利用料収入を大きく上回ってしまう場合、市の一般財源からの 投入が大きくなります。

市の一般財源の原資は基本的には市税です。 利用していない人の税金もそこに含まれます。 利用料収入があまりに低い場合、使っていない人の負担が大きくなるという考え方です。 この辺の不公平感を是正するためにも適正料金に設定する必要があります。

当然、減価償却を含めたフルコストを算出しなければ始まりません。 あと大事になってくるのが利用者負担をどれぐらいにするか?という判断。 一般的には、適正料金をはじき出す場合は公共性と公益性のマトリクスに各施設を落とし込んで 利用者負担の比率を求めます。図示すると以下のような感じでしょうか。

アセット 1-100

ここに政策的判断(例えば、高齢者支援や子育て世代支援など)を 含んだ減免措置等を講じていけば、適正料金が算出されることになります。

行革の観点でもフルコスト算出が鍵

この対応をするとしても、減価償却を含めたフルコストの算出が肝だと思っています。 一般質問で取り上げた財務諸表の考え方に近いかな。歳入の多くが市税である事業については 公会計制度はちょっと馴染みにくい。ですが、歳入の多くが利用料収入である事業については 公会計制度に落とし込んだ方が良いのは当然です。

減価償却も含めたフルコストが見える化されることで、コスト削減の意識も働きます。 また、利用率の向上の努力が必要であるという意識も働くと思います。 事業継続ができるかどうかはこの辺の努力にもかかってきます。

ちなみに、努力と言っても営業かけろってことじゃなくて ソフト面も含めた施設の利便性を向上させる方です。

利用料が上がって、民間との価格差が少なくなると、 恐らく利用者は減ります。そうなると、施設そのものが不要なんじゃない? という議論になってしまいます。それはなるべく避けるべきなので、 これまで以上の努力が求められることになると思います。

財政課に予算付けてくれ~と頼むだけじゃなくて、 足りぬなら、自分達で何とかしようじゃないか!というマインドの醸成ですね。 これこそ行革です。維新はこういう改革を進めるために存在していると思います。

第80号議案

人事院勧告等を参考に、一般職の職員の給料月額、住居手当に係る支給額及び勤勉手当に係る支給率を改定する というものです。

給料月額

給料ベースが上がります。いわゆるベア。 平均値としては以下のとおり。

  • 行政職:¥306(0.1%↑)
  • 教育職:¥255(0.07%↑)

なお、芦屋独自の判断として、特に若年層に傾斜をつけて上げています。

勤勉手当

民間企業におけるボーナスの考課査定分が該当します。 地方公務員の賞与は期末手当+勤勉手当という形で支払われます。 期末手当はボーナスにおける定率支給分ですね。

勤勉手当の計算としては、勤勉手当基礎額(基本給+地域手当)に一定の支給率を乗じた金額になります。 今回の改正では、支給率が引き上げになります。具体的には以下のとおり。 1年トータルで言うと、支給率を5%引き上げるという格好です。

改正案現行
6月期12月期6月期12月期
95/10095/10092.5/10092.5/100

住居手当

国基準に準ずる形に見直しました。計算式とかも変わっているんですが、 以下のように上限額が引き下げになったのが大きいです。

 改正案現行
借家28,000円33,500円
持家2,500円9,900円

なお、持家については令和5年度にはゼロを目指すとのこと。 借家に対する手当はともかくとして、持家という個人の資産に対する手当はどうなんだろう? と思うところだったので、良い改正だと思います。

反対しました

若年層に傾斜をつけて引き上げるという取り組みと住居手当については高く評価しています。 しかし、芦屋の財政は、少子高齢化や社会保障費の増加にともなって今後かなり厳しくなるのは明白です。 しかし、ここに至るまで6年連続でベアが進んでいます。また、公共施設の更新やJR芦屋駅南の再開発など、 規模の大きな事業が山積していることを踏まえると給与の引き上げは待ったをかけても良かったのではないかと思います。

いたずらに上げるなとは言いませんが、コスト削減の意識について 強い危機感を持ってもらいたいという気持ちも込めて、反対しています。 金額よりも、マインドの話です。

第81号議案

一般職の引き上げと併せて、議員含む特別職の期末手当を引き上げるというもの。 一般職に準拠し、5%の引き上げです。上述のとおり、芦屋のこれからの財政を意識して リーダーの立場である特別職が範を示す判断があっても良かったと思います。

ということで、反対をしています。議案の態度にともない、増額分については受け取らずに被災地等に寄附をします。公選法で自身の選挙区への寄附行為が認められないので、受け取らないにしても市に返上ってことができないのです。パフォーマンスと取られても嫌なので、敢えて積極的な発信はしませんが、ぽっぽないないもしませんので。

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