今日は議会主催による市内施設の見学会。 以下の施設について、見学させていただきました。

  • 環境処理センター
  • 南芦屋浜下水処理場
  • 奥山浄水場

環境処理センターについては以前にも見学させていただいたことがあります。 ですが、その他の施設については前を通ることはあっても中を見るのは初めて。

当然、いずれの施設においても普段は業務をされていますから 議員が個別に俺は議員だぞ!と言って見せてもらう訳にもいきません。 議会事務局を通じて、議会全体の企画として見せていただくべきものだと思います。 そういう意味では今回は良い機会となりました。

環境処理センターについて

施設に関する説明と、西宮市との広域化の交渉の進捗状況についての説明を受けました。 膨大な資料をかいつまみながら、分かりやすい説明をいただいたのは良かったです。

施設について

芦屋市の環境処理センターは、大きく分けると以下の二つの施設に分かれます。

  • 燃やすごみ:焼却施設
  • 燃やさないごみ:不燃物処理施設、ペットボトル圧縮施設(資源化施設)

ぶっちゃけた話、ごみは全部燃えます。 ですが近年の3R(Reduce、Reuse、Recycle)の考え方から再利用可能なごみは、 なるべく再利用する方針を採っています。焼いちゃうのが一番低コストですが、不要なCO2も出してしまいます。 なので、環境への配慮のためにコストをかけると言うのが世界的な主流です。

西宮市との広域化について

環境処理センターは、すごい大掛かりな施設です。維持にも更新にも莫大な費用がかかります。 また、毎日稼働している施設なので他の公共施設に比べても寿命が短い。ですが、必要不可欠な公共インフラ。 お金がかかるから更新やめとくわ!という訳にはいきません。何らかの形で更新する必要があります。

平成29年に策定された芦屋市ごみ処理基本計画において、以下の2パターンの方向性が定められました。

  1. 再度延命化対策を行い建て替える案(単独処理)
  2. 近隣市との広域処理を行う案(広域処理・広域化)

2番の可能性を模索するために、西宮市と協議を続けています。 西宮市とは、立地条件、更新タイミングの二つが合致しており、 広域化処理に求められる大きなハードルをクリアしているため、広域化への期待が高いです。

検討会は第8回に渡り開催されています。 じっくりと決めてきた経緯がありますが、ここでは結論だけを抜粋。 詳しくはこちらを見てください。

結論

  1. 広域化の基本的な枠組み
  2. 西宮市に広域処理施設を整備し、運用することを前提とする。 平成40年度に焼却施設(西宮西部総合処理センター)を稼動させる。
    ※破砕選別施設と収集業務は広域化の対象外とする。
  3. 広域化の運営形態
  4. 事務の委託による運営が費用面や迅速な意思決定の面で望ましい。
  5. 運搬車両の集中及び市民の利便性への影響への対策
  6. 中継施設を整備し、大型車両へ積み替えて運搬することで対応可能。
  7. 分別区分の違い
  8. 両市の分別区分を統一することを前提とする。

今後の対応

芦屋市は規模が小さい自治体だから、焼却施設もコンパクトに~という訳にはいきません。 焼却施設として最低限求められる性能を担保するために、少し大きめの施設を持っていました。 市民1人当たりのコストが高いと言うか。ちょっと無理してつくっている施設です。

それを西宮に持って行けるということは、芦屋市にとっては広域化で受ける恩恵が大きくなる。 これは広域化のセオリーです。しかし、西宮市内に施設を設けて芦屋市のごみも燃やしてもらうということもあり、 両市の公平感というところに課題があります。

今後は、費用負担の塩梅をどこに落とすか?というところが課題になってきます。 でも、当初と比べて課題の整理が随分と進んできたなという印象。もう少しです。

南芦屋浜下水処理場

南芦屋浜にある、下水処理場とは思えないおしゃれな建物です。 ウォーターパークとも言われており、休みになると水遊びをしている子ども達も多いです。

芦屋市には2か所の下水処理場があり、ウォーターパークは南芦屋浜地区の下水を処理しています。 新しい施設なので、ちっ素やリンを除去する高度処理が行われています。 若葉町にある芦屋下水処理場ではまだ高度処理はされていないので、高度処理を目指しているとのこと。

芦屋市の下水道

また、芦屋処理区については合流区域と分流区域があります。 分流区域は、雨水と生活排水を別の下水道で流します。合流方式は両者を一緒に流します。

合流方式だと、管が1本だけになるので低コストではあるものの、 大雨が降ったときに汚水の混ざった雨水が川や海に流されてしまい、水質汚濁の原因となります。 合流区域は少しずつでも分流方式に変えていく必要があります。

縁の下の力持ち

初めのきったない水が、処理を終えると体内に入っても問題ないレベルにまで きれいにできるのだから、凄い施設です。また、下水道がしっかりしていないと 汚水が溢れかえってしまい、とても不衛生。近代都市には必要不可欠な施設だと思います。

昨年の台風での水害が起こった際、ツイッターで宮川の水が溢れている動画を見て、 慌てて見に行ったら、既に水が無くなっていました。芦屋の下水の排水能力の高さを見ました。 芦屋の下水道事業は安定稼働しているため、普段意識することが少ないところですが、 改めて頭の下がる思いとなりました。

奥山浄水場

概要は以下のとおり。

完成昭和13年3月
敷地面積2,532m²
原水芦屋川表流水
処理方式緩速ろ過方式
処理能力7,985m²/日
処理工程浄水フロー

緩速ろ過方式とは、薬品を使わずに広い面積の砂ろ過池を使い、 砂の層に時間をかけて通して浄水するそうです。 元々の水質が高い水でないとこの方式は使えないとのこと。

薬品を使ってスピーディにろ過するやり方を急速ろ過方式と呼ぶようです。 芦屋で言うと、奥池浄水場は急速ろ過方式を採っているとのこと。

芦屋のおいしい水道水(広報あしや)より

芦屋市内の水道水の水源

以下の3系統に分かれています。

  • 奥池系統
  • 奥山+阪神水道企業団
  • 阪神水道企業団

芦屋市の上水道

画像を見てもらったら分かりますが、芦屋のほとんどは阪神水道企業団オンリーの水源です。 自己水源は12%で、残りは阪神水道企業団からの給水に依存しているとのこと。 阪神水道企業団議会の議員として参加することが如何に大事なのか、改めて理解しました。