今日は研修参加のため、吹田市に。かつての大阪市営地下鉄の江坂駅を利用しました。 何気に、Osaka Metroに変わってから初めて利用したかもしれません。 この仕事になってから、梅田以外の大阪に行くことも減りました…。 ただ民営化したと言っても、駅の感じは特に何も変わってないような感じがしましたね。 トイレがきれいに!という話をよく聞きますが、江坂のトイレは古いままでした。

今回の研修は『公共施設の老朽化・更新問題をこうして打開せよ!-「経営的・実践的」公共施設マネジメントのすすめ-』 というもの。芦屋市でも策定している公共施設等総合管理計画にも関連する内容で、非常に興味深く拝聴しました。 約3時間で5000円なので、お得でした。東京とか福岡とか、夜が楽しいところで行われる研修は1時間半で15000円とか取られるので…。 交通費も入れると、とんでもないコスト。在来線で行けないところは、拘束時間も含めて費用対効果が悪すぎるから絶対行きません(笑)

当研修は有料講座なので、詳しい内容は書けませんが 感じたところを備忘録的にさらっとまとめておきたいと思います。

なお、芦屋市の公共施設等総合管理計画は下記リンク参照です。 本編は59ページもあるので、概要版を見るのが良いかもしれませんね。

公共施設等総合管理計画(芦屋市)

公共施設の総合管理を考える上で、民間の施設も視野に入れ、街全体を俯瞰して 管理していく必要があるという話がありました。そのとおりだと思います。 これからの少子高齢化、人口減少社会が進むことも踏まえると、自治体財政は苦しくなってきます。 民間でできるところは民間でやっていくようにしないと、今までのように全部行政が自前でやる というのはナンセンスなやり方だと思います。

建物の場合、統廃合という選択肢もありますが、道路や橋梁のようなインフラ周りについては 廃止する訳にはいきません。高い維持費を投じて、老朽化対策を講じていく必要があります。

芦屋市の場合、それぞれの更新費用は以下のようになっているようです。

  • 建物
    • 公共施設の将来負担可能な投資的経費の見通し:年平均27.3億円
    • 公共施設の将来に予測される更新費用:年平均30.2憶円
  • つまりは年間で約2.9憶円不足。
  • インフラ
    • インフラ施設の将来負担可能な投資的経費の見通し:年平均16.1億円
    • インフラ施設の将来に予測される更新費用:年平均33.2憶円
  • つまりは年間で約17.1億円不足。

芦屋市の試算では、50年間の年平均として1年当たり約20億円の更新費用が不足する いうことになっています。財源はどうするのか? 国からの補助金?市債の起債?いずれにしても、自主財源ではありません。 他市に比べたらまだマシな金額ですがが、厳しい状況が続くのは間違いありません。

また、研修ではPPPとPFIについての詳しい事例をたくさんご紹介いただきました。

PPPとは、Public Private Partnershipの略。 公民が連携して公共サービスの提供を行うスキームのことを指します。 PFIとは、Private Finance Initiativeの略。 公共施設等の建設、維持管理、運営等を民間の資金、経営能力及び技術的能力を活用して行う手法です。

当然ながら、メリットとデメリットがあります。 ですが多くの場合、デメリットを補って余りあるメリットがあると言われています。 芦屋市においては、高浜町の市営住宅の集約事業においてPFIを用いました。 行政だけで色々な計画を立てて事業を進めるよりも、民間のノウハウを用いた方が良いケースが多いです。 当然、不適格な事業もあるので、見極めは必要だと思います。 ですが、これからの芦屋市の状況を鑑みると、積極的に進めていく必要があるとは思います。