今日は総務常任委員会。 審査対象は以下の議案…の予定でした。

議案番号件名
第58号芦屋市長の選挙におけるビラの作成の公費負担に関する条例の一部を改正する条例の制定について
第59号芦屋市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用に関する条例の一部を改正する条例の制定について
第60号芦屋市職員定数条例の一部を改正する条例の制定について
第70号平成30年度芦屋市一般会計補正予算(第2号)
第73号芦屋市立潮芦屋交流センターの指定管理者の指定について

詳しい議案内容は市議会のHPをご覧いただきたいん ですが、第70号議案の補正予算の審査が注目を集めていました。 というのも、昨日の民生文教常任委員会の所管事務調査として報告を受けた 学童保育の体制変更に関係する内容が含まれる補正予算だったためです。 実際、大勢の傍聴の方が来られていました。

ですが結論から言うと、第70号議案の審査は実施しませんでした。 注目を集めている議案でもありますし、どういうこっちゃ!?ということを書いておきたいと思います。

審査内容の予定変更について

第70号議案の審査は、9月10日(月)の民生文教常任委員会開催後に開く総務常任委員会で行うことになりました。

なぜなら、昨日の民生文教常任委員会で行われた所管事務調査の報告(留守家庭児童会のあり方について)において、 教育委員会の答弁に誤解を招く表現があり、民生文教常任委員会にて再調査の時間が設けられることになったためです。

極めてイレギュラーな対応ですね。総務常任委員会としては、所管事務調査は所管事務調査。議案は議案という考え方で 補正予算の審査も敢行してしまうという判断もありました。

ですが、教育委員会・当局側から民生文教常任委員会に対して発言の訂正と再調査の依頼が来ていたこと。 そして、民生文教常任委員会が再調査を行う判断をしたということから、総務常任委員会としても 民生文教常任委員会の再調査を待ってから議案審査に入ると言う判断をしました。

公開の場での発言に間違いがあり、訂正が行われないままに 関連議案である補正予算の審査を行ってしまうと、当局側の答弁に齟齬が生じる可能性が出てきます。 そうなるとややこしいことになってしまうので、議案審査としてあるべき論で進めました。

傍聴に来られた方、インターネットで見ようと時間を調整していた方々には申し訳ありませんが、 なにとぞ、ご了承いただきたく存じます。

議案審査について

全議案とも、可決すべきものと決しました(第70号議案は除く) 全議案詳しくは議案書を見てねっていうものだと思いますが、分かりやすい変更としては、 第58号議案でしょうか。

第58号議案について

結論から言うと、市議会議員の選挙において4000枚のビラを配ることができるようになりました。 今までは選挙期間中のビラ配布は公選法でNGとされていました。今回、公選法が改正されたことで 市条例も改正されることになりました。

ビラの配布が認められるだけでなく、作成費用も公費で負担されます。

単価上限(a)枚数上限(b)限度額(a × b)
7円51銭4,000枚30,040円

ただ…選挙管理委員会の証紙を貼ったビラでないと配れません。 証紙は、立候補届を出したときにもらえます。なので、告示日にならないと ビラに証紙を貼ることができません。

また、ポスティングは不可です。あくまで以下のタイミングでしか配布できません。

  • 街頭演説中
  • 個人演説会の会場内
  • 選挙事務所内
  • 新聞折り込み

大勢の人が集まり、長時間の街頭演説ができるようなスペースがほとんどない芦屋市において、 1週間で4,000枚を手配りするのはほぼ不可能。新聞折り込みで消化せざるを得ないでしょうね。 政策論争に持って行けるのは喜ばしいことですが、なかなか大変そうですね。

ホントは…全戸配布される選挙公報の1人当たり面積を大きくする対応が良かったなと思います。 政策を広めるという意味でも、コスト面でも。法律を決めるのが国会議員の大先生方やからしゃーないかなとは思ってますが…。

所管事務調査について

以下の所管事務調査報告を受けました。

  • 公共施設の包括管理業務について
  • 高浜用地(芦屋高浜松韻の街)について

資料については、市議会HPをご覧ください。 後日アップされます。

公共施設の包括管理業務について

現行で、各所管課が管理していた施設の維持管理業務について、一元化するというものです。 対象は全部で53施設で、49種580業務が対象になるようです。 実務的なところは職員が担当するのではなく、プロポーザルで民間業者を選定して行うとのこと。

建物とかの維持管理については専門性が高い業務も含まれます。 特に電気工事とかエレベータとか、機器の管理については職員さんがやらなくても良いと思います。 また、まとめて発注するとかでコスト削減効果もあります。

職員さんからこういった業務を開放することで、トータルで5人月ぐらいの時間をカットできるようです。 プロジェクト管理をしていれば、頭数で考えると言うよりは工数で考えますので5人月のカットはありがたい。 ですが市役所の場合、こういった工数の削減でどこまで効果的な人員配置ができるのか。疑問は残ります。

趣旨は分かりますし、意義のあることだと思います。 うまくやれば大きな効果が出る取り組みだとも思います。 ○○業務に何時間という形で仕事のボリュームの定量化も合わせてやっていかないと 効果的に機能させるのは難しいと思います。

…ということを発言したかったですが、今日は時間の関係もあり、 言いづらかったのでまた後日の審査のときにでも発言しときたいと思います。

高浜用地(芦屋高浜松韻の街)について

高浜町のドラッグストアの西隣の戸建てのエリアです。 市として宅地造成⇒販売していたエリアですが、なかなか完売しないと言われていたものです。 ですが、平成29年度を以って、晴れて完売したとのこと。 ずっと残っていた特別会計もクローズされています。

色々紆余曲折あったようですが、最終的には 南芦屋浜にある総合公園の事業費を補填する形で進められた事業でした。 間にリーマンショックがあったり東日本大震災の影響による地価の下落などあり、 思うように進まなかったようですが、結果的には当初計画とニアリーの収支になったようです。

結果オーライではありますが、厳しい総括をしてくださいよという意見が出ました。 僕もそう思います。何年にも渡る大きな事業の場合、間に色々と想定外の事態も発生しますから、 難しいところはあると思いますが、結果の分析は必要不可欠です。