今日は芦屋市議会主催の議員研修会。 議員研修会は、現地視察と座学を繰り返す形で年2回開催しています。 今回は座学という形での開催。テーマは、「ジェネリック医薬品を知ろう!」というもの。 市立芦屋病院の薬剤科部長をお招きしての講義でした。

恥ずかしながら、僕のジェネリック医薬品に対する理解は 「後発品であるため、開発コストがかからない分、安価」という程度のもの。 なので、今日は色々な正味の話をお伺いすることができたため、非常に勉強になりました。

僕の浅い理解は、今日のお話の中でも指摘をされていました。 専門の方からすると、ジェネリック医薬品についての宣伝や広告の中で、 安価というところを誇張しすぎなのでは?というきらいがあるそうです。 「ジェネリック医薬品=安価、先発品=先進的で効果あり」というイメージがあまりに 先行し過ぎているためか、芦屋市における利用率はあまり芳しくないとのこと。

先発品として開発される新薬は、色々な検査や試験を経て、市販されます。 なので、開発費等でのコストがかさみます。また、新薬についての特許は、 研究開発中に出された特許出願が起点となるため、市販してから10年ほどで特許が切れます。 特許が切れるまでの間に研究開発費をペイするために価格も高騰するとのこと。

ジェネリック医薬品は、発売から10年ほど経過し、特許が切れた新薬に対してつくられます。 研究開発費をかけずにつくることができるため、必然的に販売コストも下がってくるとのこと。

ジェネリック医薬品は、成分や含量については変更できないものの 添加物や大きさ、カプセルか錠剤かといった部分を変更できます。 なので、もっと飲みやすい形で…と工夫することができます。 多くの薬が外国産であるのに対し、ジェネリックの多くは国産であるため 飲みやすさの追求といった工夫はジェネリックの方が優れているとのこと。

芦屋病院では、ジェネリックがつくられている薬のうち、92%は置き換えが完了しているとのこと。 しかし、これは「ジェネリックの方が安いから」という理由ではなく、 「ジェネリックの方が品質の信頼性が高いから」置き換えているとのことでした。 なのでジェネリックの選択基準を設け、厳しいチェックをした上で入れ替えているそうです。

患者さんに対しても、その根拠をしっかりと説明すればジェネリックを使うことを承諾してくれているようです。 ここでの説明が、「安いから」だったら納得はしてくれません。○○だから、ジェネリックの方が高品質なんです と自信を持って説明してくれるからこそ、患者さんも納得することができるようです。

また、ネット通販で薬を買うことの危険性にも触れておられました。 僕はビビリなのでそういう買い方はしませんが、薬はネットで買うねんという話を聞いたことがあります。 ただ、そうしたネット通販での購入品には模造品も多く含まれており、 模造品の中には有害物質が含まれている可能性さえあり、大いに危険をはらんでいるそうです。

残薬とポリファーマシーについてのお話もありました。 飲み残しや、はしご受診などで薬の余りが多くなっていること。 残薬が膨らむと、医療費の無駄遣いにも繋がると問題視されています。 必要な医療費は当然支払う必要があると思いますが、こういう無駄はなるべく回避すべきです。 他市では節薬バッグ運動というのも行われているようです。芦屋市でも当然実施すべき事業かと思います。

ポリファーマシーとは、薬を多用で副作用が発生し、副作用が有害事象を引き起こすことのことを指します。 色々と受診することで、飲まなくてもいい薬まで飲んでしまっているようなケースもあるそうです。 薬は治るだけでなく、副作用もあるそうなので、何でもかんでも飲むべきではないようです。 芦屋病院では、非がん慢性疼痛患者の鎮痛薬を削減する「いたみどめ調整入院」という取り組みも進めているそうで、 ポリファーマシーの抑制にも力を入れているとのこと。こういった取り組みが進んでくれたら良いと思います。

僕自身、自分自身がそんなに薬のお世話になっていないためか、 薬についての理解はさほど高くありません。色々な話を聞きながら、引き出しを増やしていきたいと思います。

余談ですが、今日の模様を市議会事務局の方が写真に撮ってアップしてくれています。 こちらもシェアしておきます。