今日は、全国市町村国際文化研修所(通称JIAM)で行われている「社会保障・社会福祉」についての研修を受講。 同研修は今日から金曜日まで、2泊3日で行われます。このテーマは興味はあるものの、専門的知識に自信がない分野。 案内を見た瞬間に「参加しよう!」と思った研修です。

これまでは5日間で行われていたカリキュラムらしいですが今年から3日にスリム化されたため、応募者が殺到。 今回はなんと2倍の倍率だったとか。普通に研修決まりましたよーって案内が来ていたので そんなラッキーが起こっていたとは気づきませんでした。涙をのんだ人の分も、頑張って勉強したいと思います。

さて、今日の研修テーマは「2025年問題と社会保障政策」。 例によって、有料の講習になるので事細かには書きませんが、かなり全体的な話でした。 地域包括ケアシステムなどの個別具体の政策については、明日以降になるそうです。 楽しみにしておこうと思います。

今日の内容については、まあそうだよなぁという内容が多かったように思います。 そんな中で興味深かったのは、「高齢者の社会参加」について。

「高齢者の定義と区分に関する、日本老年学会・日本老年医学会 高齢者に関する定義検討ワーキンググループからの提言」の紹介の中で示された 高齢者の身体能力が過去に比べて上がっているというデータ。そして、高齢者が自身を高齢者だと思う年齢は、概ね70歳以上というデータ。

やはり、60代の方は「高齢者」とお呼びするのは適当ではないと思います。 見た目からして、一般論的な「おじいちゃん、おばあちゃん」のステレオイメージには含まれないような気がします。 また、例えばタバコの有害性についての考え方など、健康に対する考え方や食べ物など、昔とは色々なことが変わってきています。 「高齢者」の体力などもかつてとは変わってくるのではないかと漠然と思っていたので、裏付けができました。

以前、同世代の方と高齢者について話をしていたとき、 「僕らは高齢者になっても多分、普通にゲームしますよね」という話をしたことがありますが、 僕は高齢者になってもスマホ等のデジタルガジェットを使いながら、ゲームもしていると思います。 なので、今現在、高齢者である人とこれから高齢者になる人では、状況も変わってくるんだろうなぁと思います。

なお、同ワーキンググループからの提言では、高齢者の区分を以下のようにすべきだとの提言があったそうです。

  • ・65~74歳 准高齢者 準高齢期(pre-old)
  • ・75~89歳 高齢者 高齢期(old)
  • ・90歳~ 超高齢者 超高齢期(oldest-old, super-old)

講義の最後には意見交換。同じ班の議員さんは、郡部の議員さんが多く 芦屋とは状況が大きく異なるエリアでした。高齢化率も芦屋の比では無いぐらい深刻なもので、 危機意識も相当に高いようです。行政だけで全てフォローアップするには財源が足りないということもあり、 地域の方々が行政の役割を代行しているような状況とのこと。保育所がいらなくなったから 高齢者向けの施設に回してるという意見も新鮮。やはり地域が変わると問題意識もまったく変わってくるなと 参考になりました。

また、意見交換の中では、「高齢」とか「老」というネーミングが悪いという意見がありました。 僕もそう思います。「シルバー」も含めて、60代の方々についてはステレオイメージ的な高齢者を連想させる 言葉は似つかわしくないような気がします。こういったところも改めていくことで、社会の認識を改めていくのは 有効なのではないかと感じます。

少子高齢化の影響で、就労世代が大きく減少していくことからも、 少なくとも60代の方々については労働力として活躍する機会が必要になってくると思います。 平均寿命が伸びている関係で、60代でリタイアしてしまうと年金だけではしんどくなってくるという 現実的な問題もありますし。

今日は踏み込んだ話はありませんでしたが、意見交換など 参考になる部分もたくさんありました。明日の研修も楽しみにしたいと思います。