今日も昨日に引き続き、自治立志塾 in 豊中に参加するために豊中市に。 今日は以下のお三方による鼎談が行われました。

  • 岡崎昌之氏(法政大学名誉教授)
  • 中川幾郎氏(帝塚山大学名誉教授)
  • 馬袋真紀氏(朝来市総合政策課)

鼎談は、主に朝来市の取り組みに関連して行われました。 かなり濃密な鼎談だったように思います。どれぐらいかと言うと、 びっしり書かれたホワイトボードを見ていただいたら分かるかと。

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全般的に感じたのは朝来市にはエネルギーが溢れているということ。 職員さんのモチベーションが高い自治体は先進事例に対しても積極的に取り組みますし、色々と良い影響が出ますよね。 朝来市は住みたい田舎No.1とのことですが、それも頷けます。

朝来市では、それぞれの小学校区において「地域自治協議会」を設けているそうです。 これは、自治会のみならず、各種団体や個人、企業、行政が参画して様々な地域課題を解決していくという会議体。

以前、総務常任委員会で高知市を視察した際にも同様の取り組みを伺いました。 複数自治体でもやっている取り組みですから、一定の効果があるんでしょうね。

朝来市の場合、地域ごとの頑張りの濃淡はあるものの、 イベントや飲み会を開催することで顔が見える関係性の構築を進めているそうです。 ポイントは目的意識の明確化。イベントや飲み会も、ただ「楽しい」ではなく 「顔が見える関係性の構築」を目的とするのであれば意味が変わってきます。

そして、朝来市の生涯学習は単なる趣味などに留まらず、 生きる力に直結するようなことの学習に繋がっているそうです。 これは凄いことですね。公民館が遠いという弱点を逆手に取り、自主的な活動になっているのが 良いのかもしれません。

また、与布土という地域においては10代~40代という若い世代が集まって 地域づくりに加わっているそうです。10代というのも驚きですが、若い世代が 積極的に集まっているというのもすごいですね。

地元の町内会で言うと、こども会の役員さんは若い方ですが それ以外だと僕が一番若い感じです。でも、僕も議員やってなかったら 町内会役員会には関わっていないと思います。

だから、若い人が積極的に関わっている与布土は凄いと思います。 使命感や義務感で集まっているのではなく、ワクワク感で集まっているそうです。 一番高いモチベーションで仕事ができる形であり、結果的には地域課題の解決に繋がっているとのこと。

どうしてここまで差が出るのかな。 人数が少なく、自主的に移住してきている人が多いからなのかな。 分かりませんが、とりあえず、飲み会からでも参加しまへんか? ということで人を集めていくそうです。地元でそれをやるというのは、なかなか厳しいですかね? おもろいやん!やろうや!でやっていると、怒られそうだし…。

また、朝来市は郡部に位置するということもあり、 ここに住んでいる若い方は自ら率先して移住してきている人が多いという特徴があります。 だからこそ、主体性や多様性、自己肯定感やシビックプライドが醸成されやすいとのこと。 こういった「自分らしく、自分のやりたいことを実現しながら、その延長にまちと関わっている人」を 「ASAGOiNGな人」と呼んでいるそうです。

朝来市の固定観念に囚われないまちづくりは素晴らしいと思います。 今日の話を聞いて、朝来市に興味が湧いてきました。 また機会があれば、視察をさせていただきたいと思います。