今日から3日間、委員会審査です。 委員会審査の初日である今日は、建設公営企業常任委員会。

今日は2件の市長提出議案と2件の所管事務調査の報告がありました。 議案については以下のとおり。議案書の内容については、市議会HPを参照してください

議案番号件名
第51号阪神間都市計画事業(芦屋国際文化住宅都市建設事業)第二種市街地再開発事業の施行に関する条例の制定について
第53号JR芦屋駅改良工事等の施行に関する協定の締結について

議案については、タイトルを見て分かるとおりJR芦屋駅南の再開発について。 今、芦屋市が抱えている非常に大きなテーマです。事業費という意味では、一番大きい案件です。 なので2件と言えど、かなり時間を要しました。

両議案は非常に密接したものでありますが、それぞれの議案について内容を紹介しておきます。 ちなみに審議結果としてはいずれも全会一致で可決すべきものと決しています。

第51号について

JR芦屋駅南の再開発は、都市再開発法で定められている第二種市街地再開発事業として定義されています。 今回示された条例案は、再開発事業に伴う基本的な事項を定めるために制定提案されているものです。

詳しい条例案についてはかなりボリュームがあるので記載は割愛します。 上述のリンク先にあるPDFに全て書いてあるので、そちらを見てください。 基本的には都市再開発法で定められている内容に倣ってつくられています。

とりわけ、芦屋の事業に関しての特記は以下の3点ぐらいでしょうか。

  • 保留床処分に関する記載(第7条)
  • 芦屋市JR芦屋駅南地区第二種市街地再開発審査会について(第10条)
  • 清算金の徴収等について(第15条)

審査会については、都市再開発法で定められた1号委員と2号委員で構成されます。

  • 1号委員(権利や評価に関する有識者):4名
    • 学識経験者
    • 弁護士
    • 公認会計士
    • 不動産鑑定士
  • 2号委員(所有権・借地権所有者):3名
    • 法人
    • 自営
    • 住民

清算金とは、従前資産と再開発ビル資産との差額のうち、端数のことを指します。 等価交換を原則としているため、清算金はほとんど発生しない見込みだとのこと。 再開発が完了した後、再度チェックから等価交換ができるということでしたが、 再開発によって地価が上がることが予想されるので、はたして等価交換ができるのか?という議論もありました。

一連の事業計画決定からの一連の流れですが、対象はあくまで 再開発ビルと駅前交通広場の概要。なので、ロータリー等のしつらえや寸法、 デッキ等についてはまだ変更の余地があるとのこと。

個人的には、ロータリーはそれなりの規模のものが必要だと思います。 やはり、朝夕の送迎時間帯の交通状況は芳しくない…というか危険です。 デッキについては北デッキが有効活用しきれていない状況を鑑みると、南につくったところで持て余すのが関の山。 また、南の周辺環境を見ると大きな音が出る大々的なイベントに活用するのは現実的に考えて不可能。 北のデッキ上にあるベンチ等も、有効活用されているとは到底思えず…。 なので、ペデストリアンデッキは不要だと思います。

第53号について

JR西日本との協定の締結についての議案です。 協定を結ぶにあたり、色々と細かな取り決めがありますが、 ここでは金額について書いておきます。

金額の詳細については、議案書の中で工事費概算額調書(単位:千円)という形で示されています。

 総額鉄道施設都市施設
支障移転駅改良都市施設工事
支障移転
工事費土木・軌道40,46040,29516500
建築2,532,0781,379,660988,66478,84284,912
機械454,51678,060190,5330185,923
電気715,792314,924349,61226,51124,745
小計3,742,8461,812,9391,528,974105,353295,580
付帯費187,14290,64776,4485,26914,778
管理費275,100133,251112,3807,74421,725
中計4,205,0882,036,8371,717,802118,366332,083
消費税26,56626,566
4,231,6542,036,8371,717,802118,366358,649
費用負担芦屋市負担3,659,0532,036,8371,145,201
(2/3)
118,366358,649
JR負担572,601572,601
(1/3)

トータルで言うと、芦屋市が36億5905万3000円の負担。 JRが5億7260万1000円の負担と芦屋市負担がすごく大きく見えます。 ですが、再開発に伴う駅舎等の移転費や、都市施設の費用については芦屋市が出すべきものにはなっています。 なお、芦屋市負担の部分には国庫補助メニューを宛がう予定で、市の実質負担は大よそ半分ぐらいになるのではないか?とのことでした。

理屈としてはそうなんですが、議論の中では支障移転の費用が大きすぎませんか?という議論が。 僕もそう思います。数千万の話ならまだしも、20億円の話。移転した方が良いものができるというのは理解しますが、 移転せずに済む選択肢もあったと思います。金に糸目をつけずに~というのは公共事業としては如何なものかという思いもありますし。

とは言いながらも、投資的な位置づけもあります。 高額の事業費でより良いものをつくって、大きなリターンを産むということであれば、それは無駄遣いでもなくなります。 ただ…、ラポルテのような有り様になるのであれば、それはちょっとToo Muchな出費ではなかろうか?? と思うところ。個人的には、賑わいをつくるのは建物の形状等では無く、中身のコンテンツ次第だと思います。 民間、公営問わず、市民にとって極めて有用で、魅力ある施設が入るのであれば良いんですけど。

所管事務調査について

以下の2件の報告を受けています。 いずれも、計画案が策定できたので、パブコメにかけるよ~というもの。 募集期間は平成30年6月23日(土)~平成30年7月24日(火)までです。

無電柱化の取り組みについて
芦屋市自転車ネットワーク計画について

無電柱化の取り組みについて

市内の道路ごとに優先順位を設け、短期計画と中長期計画に分けて分類されています。 無電柱化の大きな目的として言われている「防災対策」の部分が重要視されているので、大きな方向性としては賛成しています。

しかし、地上トランスを設置しないといけないという技術的な制約があるため 一定の道路幅員が取れていない道路では実施できません。ホントは狭い道路の方が電柱の悪影響が大きいので、 防災対策の大きな方針は理解するものの、実際にはあってないよね…という感じもします。

なお、無電柱の話については専門性が高いため、パブコメにかける際に説明会も実施するそうです。 専門性が高いという事情があるとは言え、より丁寧に進める、よい取り組みだと評価しています。

芦屋市自転車ネットワーク計画について

ざっくり言うと「歩道を走る自転車と歩行者の事故が目立つから自転車は車道を走るべき!」という方針に基づく計画です。 伊丹市とかでは、青色の自転車専用通行帯を設置していますが、アレです。 結局、車が路駐しちゃうので、実質的には通れないという課題もあるそうですが…。

僕は歩行者でもあり、車のドライバーでもあり、自転車利用者でもあります。 こういった計画については自転車と歩行者の事故が目立ってきたという背景があります。 でも個人的には、歩行者とか自動車、自転車問わず、もう少し道交法を遵守して周囲に気を付けて 道路を利用するようにしましょう!って思います。 ハード面をどこまで整備したとしても、利用者の中に道交法の遵守と 思いやりの気持ちがなければ事故は減らないと思います。