今日も昨日に引き続き、視察。 3日目の今日は山形市において児童遊戯施設「べにっこひろば」について視察しました。

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同施設がつくられた背景には、山形市が雪国であり、冬期になると外で遊ぶことが困難であるということがあります。 子育て世代の保護者たちからは、全天候型の屋内遊戯施設の設置に関するニーズが強かったとのことです。

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特徴の一つであるのが広大な駐車場。約9000㎡という巨大なスペースに200台の無料駐車場を設置しています。 施設に訪れた際に駐車場に困ることはほぼ無いというのは大きな魅力の一つ。実際、山形県下の自治体や仙台市からの 来訪者も少なくないとのことでした。

そしてこの施設がすごいのは、駐車場のみならず施設利用料も無料ということ。 山形市民でなかったとしても、無料だそうです。利用者目線だと、これほど良い施設はありません。

山形市の当初計画としては、年間入場者数18万人を予定していますが 今のところ、計画を上回る25万人ほどが利用されているとのこと。 平日でも、約500人の方が来場されるそうです。 駐車場と施設利用料が無料というところも大きく影響していると思います。

また、体育館については夜間も有料で開放しているとのこと。 こちらについては、地域の方を初めとした一般の方もご利用されているそうです。 地域にうまく密着できた施設でもあるようです。

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こういった子育て支援の施設は山形市だけでなく、天童市などの近隣市においても 設置されているそうで、山形県の広域で子育て支援の輪が広がっているという状況であると言えそうです。

遊技施設の必要性の一方で、子育て支援の話をする際に切っても切れないのが、待機児童の問題。 山形市においては、昨年度からチラホラ待機児童が出てきたぐらいの感覚のようです。 「べにっこひろば」を設置した際には、待機児童のことを考えずに済んだということもあるのかなと思います。

芦屋市での導入についてですが、理想としては芦屋市においてもこういった施設が増えるのが望ましい。 ですが、芦屋市の場合、待機児童の問題も深刻化しており、事業の優先順位としては保育所設置の方が上です。 また、狭い市域の中で山形市さんのような立派な施設を持ってくるのも難しい。

芦屋市では、精道保育所跡地と市営住宅西蔵町住宅の跡地に公立の認定こども園を設置する予定になっています。 これらの施設については、定員186人と定員規模が大きめになっています。 人数の多寡だけで保育の質云々を語ることはできないと思いますが、人数が多いと目が届きにくくなるのも事実。 認定こども園に併設する形で「べにっこひろば」のような子育て支援施設の設置ができれば良いのかな?とも思います。

あるいは、広域連携で検討してみるとかでしょうか…。 芦屋市の場合、阪神間の移動はさほど大変ではありません。 なので、広大な敷地がある三田市さんと組んでつくるとか、方向性はあるのかもしれません。

とにかく、実際に視察してみた感想として、子育て支援という観点でとても良い施設だと強く感じました。 芦屋市民の方もこういうケアを受けられるよう、検討してみたいと思います。