今日は建設公営企業常任委員会。今日から3日間、現年度議案についての審査が行われます。 審査対象は以下の3議案。

議案番号件名
第7号平成29年度芦屋市下水道事業特別会計補正予算(第1号)
第9号平成29年度芦屋市都市再開発事業特別会計補正予算(第2号)
第11号平成29年度芦屋市病院事業会計補正予算(第1号)

また、今日は議案に加えて以下の3件の所管事務調査も実施されています。

  • 市立芦屋病院について
  • 芦屋市住宅マスタープランについて
  • 芦屋市総合交通戦略について

議案審査の結果ですが、3議案とも全会一致で可決すべきものと決しました。

今回の議案は全て補正予算。条例改正等で動きが変わるものはありません。 所管事務調査も含め、特徴的な内容について簡単に報告しておきます。

7号議案

下水道事業特別会計の補正予算です。 歳出と歳入は以下のように変更となりました。

  • 歳出
  • 再任用職員の採用と職員配置が変わったことによる歳出の追加。
  • 歳入
  • 前年度歳計剰余金が確定したことによる歳入の追加。 また、歳入追加に伴って一般会計からの繰入金を減額。

大きな変更でもなく、企業会計化など別の場で説明を受けている特別会計の話です。 質問もほとんどなく、審査自体も5分で終わりました。

9号議案

都市再開発事業特別会計の補正予算です。 歳出と歳入は以下のように変更となりました。

  • 歳出
  • 時間外勤務による人件費の増加。
  • 歳入
  • 一般会計からの繰入金の追加。

JR南の再開発について、地権者に対する丁寧な説明を行うための時間外とのこと。 想定外の時間外勤務が発生することは望ましいことではありません。 ですが、議会としても丁寧な対応を求めており、それを実現していただいているものですから 時間外を捕まえて否定するのはいかがなものかと思います。

職員さんは、行政のプロとして大きな事業にトライしていただいているものと認識しています。 難しい仕事をしている以上、繁忙期があるのは避けられません。 突発的に発生する大きな時間外勤務については致し方がないと考えています。

11号議案

病院の補正予算。 所管事務調査も含め、一番時間を費やしました。

細かいところもありますが、大きい話でいうと以下の変更がありました。

  • 患者数の下方修正による営業収益の減益。
  • 職員給与費の増加による病院事業費用の増加。

職員給与費については、年度途中で退職した麻酔科医の補填として 臨時的な応援に頼っていたため、人件費も上がっていたとの報告でした。 今年の1月に正規の麻酔科医を採用したため、以降は収束していくだろうとのこと。

トータル的に見るとコスト増と減益ですから、当年度純利益も悪化です。 営業運転資金の補填として、一般会計からの長期借入金を3億4000万円追加します。 また、ふるさと納税として頂戴した寄附金178万1000円も追加されます。

今後の方向性

一般会計からの長期借入金は毎年のように発生しています。 利益が出づらく、民間ではできないような医療を実施しているという背景もあり、 営業的に苦しいのは承知します。しかしながら、なかなかトンネルを出ません。

事業管理者の方針としては、デパート的な病院では無く、専門店的な病院を目指していくとのこと。 個人的には妥当な方向性だと思います。 過疎地と違い、近隣市との立地的な距離も少ない芦屋市です。病院は芦屋市で完結する必要はありません。 総合病院としての病床は充足傾向にあります。それよりも、独自性を出していくことで存在価値を 示していく方向性の方が継続性が出てくるんではないかと考えます。

芦屋病院の独自性は評価を受けつつある状況のようで、 営業業績は今後少しずつでも回復傾向に倒れてくるのではないか?とのこと。 その方向性は支持しながらも、今後もチェックが必要だと思っています。