今日は民生文教常任委員会。 閉会中の継続調査事件である「後期高齢者医療の保険料について」 2年に一度改正される保険料ですが、平成30~31年の保険料案が示されたので、その報告という位置づけでした。
保険料は兵庫県下の自治体で構成される兵庫県後期高齢者医療広域連合議会において決定される予定です。 なお、芦屋からは佐藤副市長が議員として名を連ねています。
今回示されている案は、大きく分けて以下の3点です。
- 保険料率のアップ
- 賦課限度額のアップ
- 低所得者軽減(2割軽減、5割軽減)の拡大
次回の広域連合議会は2月13日に行われる予定で、それまでは案と言う位置づけですが 具体的な内容について、少し紹介しておきます。
保険料率のアップについて
保険料率(案) | 現行 | 差引 | |
---|---|---|---|
均等割額 | 48,855円 | 48,297円 | +558円 |
所得割率 | 10.17% | 10.17% | 変更なし |
被保険者1人当たりの平均保険料額のアップ額は106円で伸び率0.13%。 金額としては上がってます。ですが前年度までの剰余金を積み立てた給付費準備基金の残高見込みを全額活用し 1人当たりの上昇幅をアップ額106円、伸び率0.13%に抑えたという状況だそうです。
なお、抑制措置を講じない場合は平均保険料額のアップ額が5024円で伸び率6.28%との試算。 抑制効果は大きな効果を出せてはいます。医療費全体の上昇傾向が止まらない状況なので、 仕方が無い部分があると思います。
賦課限度額のアップについて
改定案 | 現行 | 差引 | |
---|---|---|---|
賦課限度額 | 62万円 | 57万円 | +5万円 |
所得が大きい人の負担が大きくなりすぎないように設けられている賦課限度額。 今回、改正されるとマックスでも62万円の保険料ということになります。 年間5万円と考えると、負担量アップが大きめ。
ただ、改正によって中間所得層の負担は減少するそうです。
国の方針では、上位所得者の負担を上げる代わりに中間所得層の負担を抑える対応をとっているそうなので、その方針に合わせた対応という形。
低所得者軽減(2割軽減、5割軽減)の拡大について
2割軽減、5割軽減いずれも所得基準額を引き上げる対応をしています。
2割軽減
計算式:基礎控除額+所得基準額×被保険者数
改定案 | 現行 | 差引 | |
---|---|---|---|
基礎控除額 | 33万円 | 33万円 | 変更なし |
所得基準額 | 50万円×被保険者数 | 49万円×被保険者数 | 1万円 |
5割軽減
計算式:基礎控除額+所得基準額×被保険者数
改定案 | 現行 | 差引 | |
---|---|---|---|
基礎控除額 | 33万円 | 33万円 | 変更なし |
所得基準額 | 27万円×被保険者数 | 27万5000円×被保険者数 | 5000円 |
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