今日は民生文教常任委員会。 前回の委員会で積み残した4件の所管事務調査の報告を受けるものです。
- 芦屋市いじめ防止基本方針の改定について
- 第3次芦屋市健康増進・食育推進計画について
- 市立幼稚園・保育所のあり方について
- 西宮市・芦屋市ごみ処理広域化検討会議について
所管事務調査ですから、採決はなし。 また、パブリックコメントを実施します~という趣旨の報告も多かったため 一定の結論と言うか、方向性の出ている内容は少ないです。
今日の内容で注目度が高いのは3と4だと思います。 簡単に内容について書いておきたいと思います。
市立幼稚園・保育所のあり方について
待機児童数について
11月1日時点の待機児童が示されました。 ただ、ホームページ上でもうちょっと詳細なデータが出てますので 地図上にプロットしたものを掲載します。
また、人数推移についてもグラフ化しましたので、それも掲載。
所感
可視化して見てみると、0~2歳待機児童数については月日が経つたびに増加しています。 根拠は分かりませんが、過去にもこの傾向が見られました。 年度末に向かうにつれ、待機児童が増加するという認識で良いと思います。
また、今回の計画で新たに追加となる保育所枠は以下のとおり。
- 阪神芦屋駅前(認可保育所、小規模保育事業)
- 伊勢町(私立認定こども園)
- 朝日ヶ丘町(私立認定こども園)
特に多い精道圏域と山手圏域をフォローする形での対応です。 特に、山手圏域の待機児童数はかなり増加している状況。 一連の計画の妥当性は否定できません。
強いて言うと、朝日ケ丘幼稚園跡地という場所の利便性。 基本的に出勤時の動線は駅に向かって伸びます。 駅から離れた朝日ケ丘幼稚園という場所が適当かと言われると適当ではありません。 ですが「市有地の中で」という限定がつくと、他に場所はありません。 現時点で、現実路線として市ができる最善の策かと思います。
東山町とか大原町あたりで民間の保育園ができることが望ましい。 ですが市域の狭い芦屋市。そんな都合の良い土地もなかなか無いのもまた事実。 できるとしても、小規模保育事業ぐらいになってくるのが現実的な線だと思います。
保育所・小規模保育事業A型設置運営事業者の募集について
芦屋ハートフル福祉公社跡地に設置される認可保育所と 芦屋市分庁舎の一部に設置される小規模保育事業A型を同時に公募することになるそうです。 同じ事業者に、二つの施設を運用してもらうことになります。
国道43号線を挟んでいるものの、両者の立地が極めて近い場所(徒歩5分ぐらい?)に 位置していることを受けての判断だとのこと。
いずれにしても、特急停車駅の近くと立地的には申し分ない場所。 一定の応募者数は期待できるのではないでしょうか。
また、小規模保育事業はA型で進めるそうです。 職員全員が保育士資格を有している形になりますから、保育の質の担保も期待できます。
西宮市・芦屋市ごみ処理広域化検討会議について
検討会議は、当初予定では今年度の11月に一定の方針を出すというゴールで動いてました。 ですが、実際にやってみると費用負担の部分の具体的な議論には着手できず。 方針を出すのは当初予定からずれ込むことになるようです。
なお、検討会議の議事録についてはこちら。
現時点の結論
- 広域化の基本的な枠組み
- 西宮市に広域処理施設を整備し、運用することを前提とする。
- 平成36年度:破砕選別施設稼働(東部総合処理センター)
- 平成40年度:焼却施設稼働(西部総合処理センター)
※収集業務は対象外。
- 広域化の運用形態 他の運用よりも費用面、迅速な意思決定の面で優れているため、 事務委託での運用が望ましい。
- 運搬車両の集中、市民への利便性への影響の対策 中継施設を整備。大型車両に積み替えて運搬することで対応可能。
- 分別区分の違い 両市の分別区分を統一することを前提。
- 収集形態の違い 搬入する時は、広域処理施設で円滑な処理ができる状態にすることが適当。
- メリット 経費削減効果、環境負荷低減効果が見込める。
- 今後の協議 費用負担のあり方等について、協議検討を重ねる必要がある。 広域化実施の最終的な可否は、検討を行った上で判断。
やりとりから
考えないといけないのは、芦屋市につくられる中継施設の費用について。 以下の二つの考え方で合意形成に至っていないようです。
- 収集のための施設だから芦屋市が持つべきという考え方
- 中継施設も含めた広域化施設だから、両市で分担すべきという考え方
最終的に芦屋市として考えないといけないのは イニシャル、ランニング含めたトータルコストがどうなるかです。
芦屋市から出されるゴミ、西宮市から出されるゴミ。 別に名前が書いている訳ではなく、同じゴミです。 環境負荷のことも考えると、広域化をすべき。
しかし、広域化によって今よりも高コストということになるなら考えないといけません。 その辺は今後の協議検討の中で明らかになってくるはず。 両市の職員さん同士の協議です。注目していきたいと思います。
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