今日は建設公営企業常任委員会でした。閉会中の継続調査事件となっている「JR芦屋駅南地区について」に関する所管事務調査の報告を受けるものです。通常使用している大会議室が工事中のため、小さな第二委員会室での開催。それもあってか、溢れんばかりの傍聴者でした。

ちなみに、建設公営企業常任委員会では本件についての視察を行っています。個人的にはとても充実した視察だと思っていましたが、委員の方もそうだったようです。視察した内容を絡めた質疑、要望が行われていました。視察が委員会審議の参考となる良い視察だったと思います。視察先の選定が大変でしたが、頑張って良かったです。

今日の報告内容は「JR芦屋駅南地区第二種市街地再開発事業事業協力者募集要項について」6月12日に行われた委員会にて報告を受けていた事業協力者の募集要項が決まりましたよという報告。内容について紹介しておきます。

事業協力者とは

事業協力者とは、市が事業計画と管理処分計画を策定するにあたり、色々とアドバイスをする立場として参画する事業者です。具体的には、以下の業務を請け負うことになるとのこと。

  1. 「JR芦屋駅南地区まちづくり基本計画」の具体化に関すること。
  2. 施設建築物の設計及び施工に関すること。
  3. 事業計画及び管理処分計画に関すること。
  4. 保留床処分に関すること。
  5. 施設建築物の管理運営に関すること。
  6. 商業・業務施設の管理運営に関すること。
  7. 公益施設の管理運営に関すること。
  8. テナント誘致に関すること。
  9. 仮設店舗の確保に関すること。
  10. その他事業推進に関すること。

計画がしっかりしていなければ、事業も成功しません。よって重要な立ち位置と言えます。しかし、あくまで施工者は芦屋市。芦屋市の目指す方向性、ビジョンを明確にした上で民間ノウハウを取り入れていく必要があります。

今後のスケジュール

事業協力者選定についてのスケジュールは以下のとおり。

平成29年8月4日「募集要項」配布開始
9月29日「参加希望表明書」及び「事業企画提案書」提出期限
10月中旬芦屋市事業協力者・特定建築者選定員会の開催
10月中旬芦屋市事業協力者・特定建築者選定員会の開催
・書類審査
10月下旬芦屋市事業協力者・特定建築者選定員会の開催
・書類及び面接審査
・最優秀提案者の選定
11月上旬事業協力者の決定

ちなみに、事業全体の大まかなスケジュールは以下のとおり。

平成29年3月31日都市計画決定
平成30年3月事業計画決定(予定)
平成31年3月管理処分計画決定(予定)

これ以降は、特定建築者も絡んできます。選定した事業協力者の意見も聞きながら、スケジュール構築していくそうです。

事業提案について

民間の知恵を借りるのが目的なので、基本的には自由な提案を許可しています。ですが、以下の前提条件があります。ここからどれだけ膨らませていけるかがカギですね。

提案の方向性

  1. 以下の計画の目標を踏まえた提案であること
    • 「第4次芦屋市総合計画後期基本計画」
    • 「芦屋市都市計画マスタープラン」
    • 「芦屋市創生総合戦略」
  2. 「JR芦屋駅南地区まちづくり基本計画」と整合のとれた開発コンセプトとすること

施設建築物の整備に関する前提条件

JR芦屋駅との接続や交通広場等との連携

  1. 橋上駅であるJR芦屋駅と施設建築物(2、3階)とをペデストリアンデッキで接続することを想定した計画であること。
    • (私見)
    • これは個人的にも必須だと思います。先日視察した浦和駅についても、既存の西口と新しい東口が接続することで新しい商業施設が呼びこんだ客層を既存施設にも取り込む、相乗効果が見られました。JR芦屋駅の北側と南側が分断される形での整備を行うと、北側が寂れてしまいます。

      ただ、質疑の中でもありましたが、ペデストリアンデッキを設けると1Fが暗くなりがち。とりわけ、北側の1Fは日中でも暗いです。暑い日は影になって良いけど。デッキを設けることで、暗くなってしまわないような設計も必要になってくると思います。

  2. 交通広場や同広場地下に計画している公共駐輪場など交通結節機能との連携を十分考慮し、施設計画等を検討すること

住宅について

  1. 周辺建物と調和した佇まいとし、資産価値を高めるための設えを持ち合わせた本地区に相応しいデザインとすること。
  2. 住戸割については、想定されるターゲットとなる購買層を明示した上で計画すること。

店舗について

1Fおよび、2Fを中心に配置すること。

  • (私見)
  • 店舗については、既存の地権者による店舗を中心とするとのことでした。先日視察したさいたま市での報告で印象的だったのは「これまでは東京に出ていたが(整備によって)東京に行く必要がなくなった」という部分です。本事業においても「西宮や神戸、大阪に行かなくても」というところを意識してほしいと思うところ。それを踏まえると、店舗配置はある程度のコンセプトを持って配置してほしいです。北側ラポルテの悪いところは、「どのフロアにどういうジャンルの店舗があるかイマイチ分かりづらい」ということ。流行っているショッピングモール、ショッピングセンターはこの辺がしっかりしてます。

    ただ商業の誘致は基本的には行わないという答弁がありました。主力店舗となり得る人気のあるチェーン店の誘致も必要だろうと思います。

公益施設の導入

以下のような機能を導入すること。

  • 「子育て支援」
  • 「多世代交流」
  • 「情報発信」
  • (私見)
  • JR駅前と言う、市内で一番アクセスの良い場所。ここに公共施設を設けるのは賛成です。計画で挙げられている中でも、特に「多世代交流」に期待。老若男女、多くの市民が集まる場、憩いの場。これを設けることで、施設の価値がぐっと上がります。

    浦和駅東口の駅前ビルにおいても、一番目を引いたのは公共施設でした。同ビルに入っていた公共施設の利用率は常に90%超。これぐらいのにぎわいを見せる施設をつくることができれば、芦屋市の大きな財産になると思います。