今日は芦屋市議会の議員研修会でした。今回は、豊中市と伊丹市の広域ごみ処理施設である豊中市伊丹市クリーンランドを視察させていただきました。というのも、芦屋市と西宮市でもごみ処理の広域化ができないかどうかの協議が始まったからです。両市の職員さんが協議を行うため、両市の議会が直接絡むことはしばらく無いと思いますが、タイムリーな視察ということで。

施設の沿革によると、伊丹市と豊中市は昭和36年から合同でごみ処理を行うための一部事務組合をつくっています。なので、広域行政として50年位の歴史があるわけです。芦屋と西宮は両市にメリットがあるかどうかの協議を進めてみようという段階なので、もうしばらく時間がかかるかもしれませんね。

意思決定の方法としては、両市議会からクリーンランド議会をつくって対応しているようです。片方の議会で可決されても、もう片方の議会で否決されたりしてしまうと、意思決定がスムーズにいかないという問題が考えられます。広域行政を行う場合はこういう形での対応が望ましいということなんでしょうか。研究が必要な部分なんでしょうね。

さて、施設についてですが2つの市のごみを集める施設だけあり、すごく大きな規模のものでした。また、ごみ処理だけでなく市民への啓発活動も活動の一種とされており、両市の小学生の社会科見学など、多くの市民の方が施設見学に訪れているようです。あらかじめ見学コースがつくられており、有意義な社会科見学になりそうな施設でした。

施設規模が大きいということは、処理前のごみの保管能力も高いということです。この施設では資源ごみの方が施設の処理能力の2日分、可燃ごみの方は施設の処理能力の9日分のごみをためておくだけのスペースがあるようです。これだけのスペースがあれば、芦屋でもビン、カンの収集回数を増やすことも可能なんですが・・・。

キャパが大きいため、パッカー車で収集したごみの受け入れはもちろん、一般の方の臨時ごみも随時受け入れているとのこと。電話予約が必要なようですが、費用もさほど高くないみたいで見学しているわずかな時間の間にも多くの一般車両がごみを捨てに来ていました。基本的にごみは決まった日にしか出せないので、大掃除などでごみが多く出たときなんかは家に置いておくのも大変です。電話予約は要るものの、出したいときにごみが出せるのは良いシステムだなぁと感心しました。例えば、パイプラインの代替案の1つにも成り得るんじゃないですかね?

芦屋と西宮の協議については4月に立ちあがったばかりということで、4月27日に第一回の協議が行われるとのこと。現状では、今後どうなっていくか全く分からない状況です。ですが両市にとってメリットが大きいような気がしますので、建設的な議論の下、前に進めてもらたいと思います。

なお、今日の視察の模様は市議会のFacebookページにおいても紹介されています。僕も写真を撮りましたが、事務局の投稿の方が良さそうなのでこっちを添付しときますね。