今日は全国若手市議会議員の会研修会に参加するため、大阪に出ていました。帰りはお仕事帰りの時間帯とバッティング。久々に通勤電車に乗りました。この仕事についてから、芦屋から出る機会がめっきり減りまして・・・。

今日の研修は以下の2部構成でした。

  • 義務教育学校 小中一貫校について@守口市立さつき学園
  • 既存施設を利用した新庁舎・市民が集うことができる新庁舎について@守口市役所

結構盛りだくさんでした。芦屋でも使えそうなアイディアもいただきましたので、今後検討したいと思います。今日のところは、自身のメモの意味も込めて内容をまとめておきます。

義務教育学校 小中一貫校について

小中一貫校と義務教育学校の違い

 小中一貫校義務教育学校
修業年限小学校6年
中学校3年
9年
教育課程小、中それぞれの目標設定、
教育課程の編成
9年間の目標設定、
系統性を確保した教育課程の編成
管理職校長:小、中それぞれ1名
教頭:小、中それぞれ1名
校長:1名
副校長:1名
教頭:2名
教職員組織小、中別々の教職員組織一つの教職員組織
教員免許各学校種に対応した免許を
保有すれば充分
原則、小・中両方の免許を保有。
当面は、それぞれ別々の免許を持つ
教員が指導する
学校評議員会小学校、中学校それぞれに設置義務教育学校として一つ設置

今後のスケジュール

守口市では全ての小中学校を小中一貫校としており、施設一体型小中一貫校による義務教育学校はさつき学園が初めて。今後の展開は、同校をテスト校として義務教育学校の有効性などを検証した上で導入を検討していく。

導入の課題

施設一体型の場合、統合する両学校の施設整備のタイミングが合わないと難しい。また、それ相応の敷地面積が必要となるため、スピード感を持って進めていくのは難しい。ただし、2校が1校に統合されるのでイニシャルコストはかかるが、ランニングコストは抑えられる。

メリット

  • 小学校と中学校の学習の連携を密に取ることができるので算数などのつまづきやすい科目について、一定の理解度が維持できている。
  • 「進学」がないため中1ギャップがなく、不登校生徒が出ていない。

デメリット

小学校と中学校の免許を保有する教員の確保が難しい。

芦屋市での導入は?

潮見小学校と中学校については道路を挟んではいるものの、既に併設されており、施設一体型の小中一貫校とリニューアルすることも選択肢の一つに加えられる。他の学校については敷地面積の確保という観点から施設一体型の義務教育学校の導入は難しいと思われる。ただし、小学校と中学校の連携を強化する小中一貫校については検討の余地あり。

その他、施設などの良かった点

  • 屋上にプール、屋上菜園が設置されている
    • メリット:周囲に木々がないため、プール掃除のメンテナンスが楽。
    • メリット:プールや菜園分の敷地面積が不要。
    • デメリット:水漏れ防止策を講じる必要がある。
  • グラウンドが人工芝
    • メリット:子供が転んでも怪我しない。
    • メリット:砂塵が舞わない。
    • デメリット:イニシャル、ランニングコストがかかる。

既存施設を利用した新庁舎・市民が集うことができる新庁舎について

守口市役所新庁舎

旧三洋電機の本社ビルを買い上げ、庁舎として再利用している。そのため新規立て替えよりも工期が短く、費用も安く抑えられた。30,000平米と市役所としてはかなり大きな施設であり、執務室を広く使えるようになった。

市民に開かれた庁舎

  • 庁舎内にコンビニを設置。酒・タバコも販売。
  • 会議室を貸会議室として市民に貸し出し。
  • ※執務時間外や閉庁日については室内の飲食、飲酒も許可。

その他の特色

議場を災害拠点として使用することとしている。

芦屋市での導入は?

守口市と同じような形での庁舎建設はできない。ただし、民間の建物などをリノベーションして公の施設として利活用する手法は工期やコストを抑える手段として参考となる。