今日は芦屋、西宮にて選挙応援を行った後、浜風集会所にて開催された幼保連携型認定こども園設置運営事業者辞退に関する説明会に参加。
そんなに大きな会場ではありませんでしたが、びっちり敷き詰めたイスが満席になり立ち見の方が出るほどの人でした。地域における注目度の高さが伺えます。また、当面使う予定は無いとのことでしたが、テレビ局のカメラも入ってました。
議員として意見を言う場ではありませんが、参考になるご意見をお聞かせいただけることも少なくありません。案内が来た住民説明会にはなるべく参加しようと心がけています。
※議員に対し案内が来てないものについては、すみません、行ってません。
配布された資料には、これまでの経緯が書かれていました。なので念の為、転記しておきます。
日程 | 内容 |
H27年6月15日から | 募集要項の配布、公募開始 |
H27年10月16日 | 設置運営事業者決定の通知 |
H27年11月25日、26日、30日 | 住民説明会 |
H28年3月25日、28日 | 解体撤去工事説明会 |
H28年4月1日 | 土地使用貸借契約締結 |
H28年4月12日 | 解体撤去工事の着工 |
H28年6月9日 | 不適正経理疑惑についての新聞報道 |
H28年6月15日 | 解体撤去工事の完工 |
H28年6月24日 | 辞退届の提出 |
H28年6月28日 | 市議会民生文教常任委員会に報告 |
そして今日の説明会で説明されていたことについて、簡単にまとめると以下のとおり。
- 平成29年4月開園を目指していたが、現実的には難しい。平成30年4月開園を目指す。
- (認定こども園開園に伴い、廃園が予定されていた)浜風夢保育園については認定こども園開園までの間、事業を継続させる(法人も了承済み)
- 既存の市内3か所の認可保育園の運営は継続の方針。ただし、今まで以上に誠意を持って運営を継続すること。
- 芦屋市が支給している補助金の使途について、芦屋市の監査を受けること。
ただ、今日はどちらかと言えばQAの時間がほとんどでした。全部は書けませんが、印象的なやりとりを紹介します。
- 施設建設までは法人のプラン通りに実施させ、運営を市や他業者に委託する事はできないのか?
- 他法人が建設した施設を利用して事業を進めてくれる法人を見つけるのは難しい。また、市による運営を実施した場合は国庫補助を受けられないため、公立運営は考えていない。
- 既存保育所において、定員を超えての受け入れ(円滑化)を推進することはできないか?
- 既に限界ギリギリで実施しているため、これ以上の円滑化は難しい。定員に対する受け入れの比率は以下のとおり。
- 公立:110%
- 私立:120%
公立は私立に対して数値が低いが、これは施設面積などを考慮した上で安全性・教育の質を担保できる限界のラインで設定しているため。
- 市内で、特定の業者が複数園を運営している理由は何か?
- 浜風夢保育園と山手夢保育園については、同時に運営してくれる業者を公募した。それ以外の園については、事業者自ら土地を調達した上で認可を受けている。業者主導で進めた事業について、市が数制限をかける事はできない。
- 第三者委員会の結論が出ていない状況下で何故辞退したのか?また、今日の説明会に何故、法人の人間が出席していないのか?
- 県が認可を行うものであるが、県は、現状では認可を保留せざるを得ないとの見解。県の見解について法人に伝えている中で、法人が辞退を選択した。法人側の人間が参加していないのは、参加は不要と判断し、市として参加を依頼しなかったため。
- 選定の際、現場評価よりもプレゼン評価が重視されたのは何故か?
- 多角的に募集をかけたかったため。例えば幼稚園主体で運営しており、これから認定こども園の運営を開始したいという業者の場合、保育所として評価すべき現場が存在しないため、フェアに現場評価ができない。
- 解体工事の際に、市が支払った補助費の返却は求められないのか?
- 解体ありきで公募をかけており、解体は市の意思。よって、市として返却を求める事はできない。
- 1年間の待ち時間が発生してしまう事により、入所できなくなる子どもたちへの対応は?例えば、公立幼稚園の空き教室を利用して、3歳の預かり保育を進めることはできないか。
- アイディアの持ち帰りすらも難しい。
- 再公募をかけたところで、業者が集まらないリスクが心配。市が施設整備を行って運営を民間に委託する、公設民営のスタイルを採る事はできないか?
- 難しい
今回の件で一番被害を被っているのは、開園を心待ちにしていた保護者の方々です。よって、1年間だけでも緊急措置を講じてほしいというのは真っ当な意見だと思います。
今日は建設的な意見も出ており、遊びがある公立幼稚園施設を利用して3歳保育を行うというのは参考になる意見だと思います。もしかしたら、ノウハウが無いからすぐにはできまへん。という事なのかもしれないですが。それなら分かります。
ただ、今のようにできない理由が曖昧な状況では、市民の方は納得しないと思います。行政と市民、両方が納得できる着地点を提案できれば良いんですが、もう少し研究が必要なようです。
なお、この説明会は明日の10時にもう一度開催されます。場所は浜風小学校コミスク会議室です。本日参加できなかった方、ぜひご参集ください。なお、本日開催時と同じ内容です。
コメント
コメント一覧 (4)
一番驚いたのは、山手夢さんに、お子さんを通わせていらっしゃる保護者さん方の発言で、
山手の方では、新園の建設が無くなった事など通達もなく、保護者は知らない状態で
理事長は教職員にも、何も言わず
理事長も代わってしまい、何処にいるかもわからない。
来年度、夢工房さんが、今迄通りの保育園をきちんと続けてくれるのか、とても不安
と切実な思いで言われていました。
お子さんが通われている方々でさえ知らないのには驚きました。
新設の認定こども園は、芦屋市全域が対象のはずです。
情報の周知を是非お願い致します。
私も、今日の説明会に参加をしました。
山手夢保育園を利用されている保護者の方の訴えは突き刺さりました。
今回の件が大変な事態であるという事、頭では理解していましたが
当事者の方のご意見を直接うかがい、実感ベースで伝わりました。
色々な対案を実際に進めていくのは簡単にできるものではありませんが
情報周知については今すぐにでもできることです。
全ての市民の方々に100%周知するというのは難しいとは思いますが
可能な範囲で具体的に対応してもらうよう、連絡しておきます。
公立幼稚園、保育園、子育て広場、子育てサークル等、未就園児さんの保護者さんが利用されるだろう場所に、簡単にでも書かれた文書を置いて詳細はホームページをご覧下さい、でも良いので、情報が必要な方々に伝わるよう、お願いいたします。
子育て真っ最中だと、中々正確な情報は伝わりにくく、噂話ばかりドンドン広がるので。
芦屋市のホームページは使いにくいので、専用ページを作って欲しい、との要望も、その通りだとおもいました。
> 公立幼稚園、保育園、子育て広場、子育てサークル等、未就園児さんの保護者さんが利用されるだろう場所に、簡単にでも書かれた文書を置いて詳細はホームページをご覧下さい、でも良いので、情報が必要な方々に伝わるよう、お願いいたします。
> 子育て真っ最中だと、中々正確な情報は伝わりにくく、噂話ばかりドンドン広がるので。
> 芦屋市のホームページは使いにくいので、専用ページを作って欲しい、との要望も、その通りだとおもいました。
この手の問題では、噂話に翻弄されてしまうことが一番怖いです。
少なくとも議員は、常に最新情報を持ち合わせています。
ブログのコメントでも良いですし、メールでも良いですし
直接でも構いません。何らかの噂話を聞き、心配になった時は
議員に確認していただければと思います。
特設ページをつくりトップページにリンクを貼るというのは
技術的に難しいことでもありませんので、簡単にできますが
後は、市がそういうページを積極的に作りたいかどうかですね。
ちょっと確認してみます。