今日は民生文教常任委員会。僕の所属ではありませんので、傍聴。審議対象は以下のとおり市長提出議案が3件。議員提出議案が1件。請願が1件でした。

市長提出第46号芦屋市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の保育料等に関する条例の一部を改正する条例の制定について
第47号芦屋市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について
第51号芦屋市浜風小学校大規模改修工事(Ⅰ期工事)請負契約の締結について
議員提出第13号待機児童解消に向けて緊急的な対応を求める意見書について
請願第6号教職員定数改善と義務教育費国庫負担制度2分の1復元をはかるための、2017年度政府予算に対する請願書

なお、議案審査の他にも以下の2件の所管事務調査が行われています。

  • 国民健康保険制度改革について
  • 子ども・子育て新制度について

審議結果としては、以下のとおりとなりました。

  • 市長提出議案:全員一致で可決すべきもの
  • 議員提出議案:賛成多数で可決すべきもの
  • 請願:全員一致で採択すべきもの

議案と請願の審査そのものは、特に紛糾することなく進みました。今日はどちらかと言うと、議案審査よりも所管事務調査の方が重くなった印象です。こちらはホームページも詳細が出ませんので、概要だけご紹介します。

国民保険制度改革について

国民健康保険制度の運用を以下のように変更しようとするものです。

  • 現状:各市町村で運用
  • 変更後:都道府県(兵庫県)で運用

小さな自治体など、単独での運用が厳しくなっている自治体を兵庫県全体で共助するという考え方のようです。共助そのものは悪い話ではありません。ですが芦屋市のように単独で正常に運用できている自治体にとっては、却って手間が増えたり負担が増えたりする恐れがある変更です。平成30年を目処に変更するという方針とのことなので、今後も継続したウォッチが必要と思われます。

子ども・子育て新制度について

大きく分けて、以下の二つの報告がありました。

  • 社会福祉法人による認可保育所の設立について
  • 浜風幼稚園跡地に設置される幼保連携型認定こども園の進捗状況について

社会福祉法人による認可保育所の設立について

市内でグループ型家庭的保育事業を運営していた法人が3月時点で呉川町に認可保育所を設立しようとしていました。ただ、近隣住民の方々反対を受け、計画が頓挫していました。

事業者さんが根気よく場所を探してくれたため、宮川町に設立という新たな計画を立ててくれました。報告によると、宮川町の住民の方々の多くは賛成をしてくれているようです。保育所は子育て世代にとって必要な施設です。1人でも多くの方の理解を得られるよう、引き続き丁寧な対応をお願いしたいところです。

浜風幼稚園跡地に設置される幼保連携型認定こども園の進捗状況について

ご存知の方も多いかもしれませんが、運営担当法人の運用費不正流用疑惑が報道されています。本件については、まだ疑惑の段階です。だから個人の意見は控え、委員会で答弁のあった今後の方向性を紹介するに留めたいと思います。

  • 疑惑でも、新聞報道がされる時点で社会的信用を失う事には変わりない。
  • 公募の結果選定している法人なので、法人資格の停止などの重大な問題が無い限りは契約の解除は難しい。
  • 浜風の認定こども園は地域住民の待望している声も大きく、芦屋市の待機児童問題を解消するための施設である。当初予定どおり、是が非でも平成29年4月に開園したい。
  • 第三者委員会による調査結果を待っていると、平成29年の開園に間に合わない為、工事は継続する。
  • 第三者委員会による調査の結果、厳重注意というような形になった場合は建設されるこども園に認可を与える。その代わり、同法人にはこれまで以上にしっかりと保育サービスを提供してもらう。
  • 第三者委員会による調査の結果、法人資格の停止などの懲罰が与えられた場合、認可を受けられない事になる。これは約束を反故している事になるので、同法人に対し、然るべき措置を講じる。