今日は会派視察で佐賀県武雄市にやってきました。
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佐賀県武雄市というのは、一般の人からしたらあんまりピンと来ないかもしれません。ですが議員からは大人気のスポットです。なんでも、年間2000人もの人が視察に訪れるとか。視察に来た人は全て武雄市内のホテルに泊まり、武雄市内のご飯屋さんで晩ご飯を食べます。なので、なかなか凄い数字です。

あまりの人気のため、複数の自治体の合同でなければ視察を申し込むことができません。なので今日は兵庫維新の会の市議会議員有志での視察。合計6市から、10人の大所帯。ちょっとしたツアーになりました(笑)
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今回の視察テーマは以下の2本立て。いずれも武雄市で説明を受けます。

  • 教育改革について
  • 図書館運営について

今日は教育改革についての視察です。

武雄市の教育改革は、大きく分けて以下の二つが有名です。

  • ICT(タブレット)導入による反転授業
  • 官民一体型学校

いずれにしても、学力を高めると言うよりは「協働的問題解決能力」を高め、いわゆる人間力を高める目的に向かって動いているようです。親御さんは学力向上を期待するかもしれません。ですが市立小中学校においては、この方針は間違っていないのではないかと思います。

というのも、色々な学力やバックボーンを持つ子供が揃う公立校において学力アップを狙っていくのは実際のところ、難しいです。学力向上だけを目的するのであれば、学力でクラス分けを行うなど、進学塾のようにドラスティックな対応が必要になってきます。

公立校において、そういったドラスティックな対応が望ましいとは言えません。だからこそ、武雄市が掲げている教育理念は間違っていないと思います。

武雄市では、教育についてかなり先進的な取り組みをされています。

  • タブレットを公立小中学校の全生徒に支給
  • 民間の学習塾のノウハウを公立小学校に注入

多くの議員が視察に訪れているのは、この先進的な取り組みを取り込みたいという思いがあるのでしょう。かくいう私も視察に来るまではそうでした。しかし説明を聞いていて感じたのは、武雄市は、こと教育においては先進的な取り組みを行う為に先進的な取り組みをしているのではなさそうということ。まあ、良く言う目的と手段を履き違えるなということなんですが。

その辺を踏まえ、武雄市で行われた教育改革を学び、芦屋市で取り組むべきと感じた点は以下の2点。

  1. 総合計画で決めた教育の方向性に対し、より良い結果を出すために公教育に対してどのような改善を加えていけば良いかを考えること。
  2. 改善の対策として、行政だけで対応しようとしないこと。

子供たちは無限の未来を秘めた、日本の宝です。日本の宝の可能性を少しでも引き出し、価値を高めるのは日本の価値を高めることに繋がります。この可能性を可能な限り引き出していく為には、公教育の改善は必要不可欠。

そして、芦屋市の教育を改善していくための検討は、従来の行政や教育関係者だけでなく、民間の企業も巻き込む形でプロジェクトとして進めていくべきです。近年、起業においても社会的投資の重要性が取りざたされています。なので行政とコラボしたいという企業は少なからず存在します。

そうして立ちあげたプロジェクトに地域住民を巻き込んでいく。それにより、芦屋市の教育は更に発展させられるのではないか。武雄市での視察にて、こういう考えに至りました。非常に難しいことではありますが、タブレット利用の件も含め、しっかりと検討していきたいと思います。