芦屋市議会議員 大原ゆうき活動報告

芦屋市議会議員、大原ゆうきの活動内容などを記したブログです。 日本維新の会、兵庫維新の会所属です。

今日も昨日に引き続き、総務常任委員会の行政視察。 2日目の今日は、渋谷区にて「AIの活用について」を視察しました。

渋谷区では、LINEを用いたAIによる自動応答サービスについて、 平成29年度に実証試験を行い、今年度より正式に運用を開始しました。 子育てに関する問い合わせに特化する形で、子育て世代をメインターゲットにした運用です。

LINEとの協定

渋谷区ではLINE社とS-SAP(シブヤ・ソーシャル・アクション・パートナー)協定を結んでいます。 同協定とは、区内に拠点を置く企業や大学等と区が協働して地域の社会的課題を解決していくために 締結する公民連携制度だそうです。各企業や大学が持つ技術や特色を活かし、新たな区民サービスを 提供するとのこと。現時点で、大学と企業合わせて25件ほどの協定を締結しているとか。

この協定があるため、LINEの公式アカウントのコスト等は無償で提供を受けているとのこと。 これについては、芦屋での導入は難しい。芦屋大学と同様の趣旨の協定を結んでいますが、 芦屋にLINE社はありませんので。

IT系の企業とのCSR協定を狙っていくという方向性はないことも無いんですが、 市内にはまだ少ないですしねぇ。家賃等が高い芦屋にわざわざオフィスを設けてくれる企業も 無いような気がします。

LINEとAIの連携の仕組み

細かい仕組みの部分は割愛しますが、ざくっと書くと以下のような感じ。 LINEから受け取った質問をシステムに連携し、自然言語処理にて質問内容を解析。 FAQの回答データを保持しているDBにアクセスし、適当な回答を取得。 各システム、APIを介してLINEに返信という形です。

質問者からの質問が質問になっていなかったとしても、システム側である程度は 判断して、適当な質問になるように処理されます。

AIのチューニング

AIに問い合わせた内容は、FAQ用のDBに予め登録したデータになります。 なので、回答のデータを追加する作業が必要になります。 AI自動応答の窓口としては経営企画課さんで行っていますが、 データの登録については子育て関連の所管課にも協力を依頼しているとのこと。

また、質問のミスマッチ等があるため、そのへんの設定を随時見直しているということです。 要は、現在は渋谷区さんの資産とするためにAIを育てている状況ということだと思います。 SIRIみたいなAIになれば良いでしょうが、地方自治体の対応でそこまでの高性能AIにするのは 現状では難しいのかなとは思います。

登録者の割合

主に子育て世代の女性に多く登録が見られるとのこと。 LINEを友達登録しており、かつブロックしていないアクティブユーザー数は 約7400人ほどだそうです。渋谷区の子育て世代が約10000人らしいので、 ターゲットとしている層のうち、7割ぐらいが登録しているとのこと。

通常の電話やメール、窓口対応と異なり、24時間365日体制というところが大きな魅力のようです。 問題解決の比率も、概ね65%ほどの成果も出ているようで、渋谷区の子育て世代にとっては かなり有益なサービスになっているようです。

確かに、LINEは相談や問い合わせの敷居がかなり低く、かなり気軽にご利用いただいているようです。 副産物として、従来のやり方ではなかなか集まらないような情報聴取にも繋がっている模様です。

芦屋での導入について

AIの利活用の研究は、職員の超過勤務の抑制にも繋がります。 全ての業務を職員がやる必要はありません。よく、自動化は職員の削減に繋がるみたいな話があると思いますが、 はたしてそうでしょうか。まず、大よそ1.5倍ほどの超過勤務が発生しています。やらなくてもいい仕事を 他に回すことで仕事量を減らし、残業時間を減らすことは働き方改革にも繋がりますし、通常業務の作業効率も改善できます。

また、各部署において「やりたいけど(時間が無くて)できない」と 棚上げされている業務が結構あるはずで、手が空くことでそういう業務への着手にも繋がってきます。 生活残業と言われるとどうしようもありませんが、避けられる残業は避ける方向性を模索すべきだと考えます。 AIの導入も、当初は劇的な効果は無いと思いますが、第一歩を踏み出さなければ何も始まりません。

兵庫県下では、丹波市と尼崎市が同様の取り組みを始めています。 芦屋市でもやれないことはないと思っています。AIという流行りに乗っかるというよりは、 市民サービスの向上と職員の負担を軽減するための研究として、進めていく価値は大いにあると思っています。 12月での提案を考えたいと思います。

今日から二日間、総務常任委員会の視察で東京都に。 主に、行政改革に関する事業について、お話をうかがいます。 視察先については各委員さんから委員長一任と言われていたので、個人的に聞いてみたい事業をセレクト。 適当な宿が無く、事務局の方のお手を煩わせてしまいました。 申し訳ないと思いながらも、聞きたい事業だったんだ…。

ちなみに、総務常任委員会の行政視察としては、同委員会で所管する部署の案件に限定されます。 総務は非常に限定的なので、視察先も限定されます。

企画部市長室
政策推進課
情報政策課
広報国際交流課
お困りです課
市民参画課
総務部文書法制課
人事課
用地管財課
契約検査課
財政課
課税課
債権管理課
会計課
消防本部
監査委員
公平委員会
選挙管理委員会

行くとすると行政改革しかないですよねぇ。 総務の委員会を振り返ると、市民参画に関する視察なんかはちょいちょいありました。 でも地域性や文化、住民性などが全く異なる他府県の事例を聞いたところで 芦屋での実現可能性は極めて低い。そんなことを視察しても「素晴らしいですね」 で終わってしまうので、地域性等に捕らわれない行政改革に特化してチョイスしました。 せっかく視察するなら、芦屋に持って帰れそうなものを聞きたいですから。

前置きが長くなりましたが、今日視察したのは町田市の「自治体間ベンチマーキングについて」。 これは総務省の行革事例で紹介されている のを見て以来、視察してみたいと思っていました。 そんな折でちょうど総務委員会での視察が決まったので、ちょうど良かったです。

けっこう盛り沢山なんですが、ポイントが何点かあると思うので ポイントを絞ってメモっておきたいと思います。ちゃんとした視察報告書は後日書きます。

自治体間ベンチマーキングとは

自治体間で業務プロセス、パフォーマンス、コスト等を比較し、差異を見える化するとともに、 自治体間で共通化できるベストプラクティスを検討し、業務改革・改善に繋げる取り組み。

比較対象は人口規模等、類似する自治体。 国や市長から言われて取り組んだ事業では無く、職員からのボトムアップで取り組んだ事業と言う特徴があります。

これまでの取り組みと今後の取り組み

No対象業務参加自治体数参加自治体
1国民健康保険業務4団体江戸川区、八王子市、藤沢市、町田市
(2015~2016年度)
2介護保険業務4団体江戸川区、八王子市、藤沢市、町田市
(2015~2016年度)
3市民税業務8団体江戸川区、八王子市、藤沢市、多摩市
(2016年度~)船橋市、郡山市、厚木市、町田市
4資産税業務6団体八王子市、市川市、松戸市、郡山市
(2016年度~)厚木市、町田市
5保育関連業務3団体江戸川区、三鷹市、町田市
(2017年度~)
6住民基本台帳業務5団体八王子市、厚木市、郡山市、目黒区
(2016年度~)町田市

相互比較が可能な法定業務に限定しているとのこと。 また、概ね2年間で比較を行い、2年目に最適化を図っているとのこと。

かなり細かく比較するため、これまで完成していると思っていた業務でも自治体間の差があるとのことで 気付きも多いというのが現場の感覚だそうです。

実施に至った要素

  • 財務情報と稼働時間の見える化を推進していた
  • 業務単位での稼働時間の把握が既に行われていたということが大きい。 芦屋市では、まだここまでには至っていない…というか、タイムカードもないので 客観的手法による稼働時間管理は行われていないと言うのが実態です。 最大のハードルかと思います。
  • 事務局の協力体制が取れていた
  • イノベーションのインフラづくりがスムーズだった
  • 他自治体との繋がりがあった
  • 東京都のモデルを使った公会計制度を実施している自治体からとっかかりをつくった。

事務と執行体制の確認シートの活用について

業務プロセスのコスト算出はどうやっているのかと疑問でしたが、答えが出ました。 町田市さんでは、業務だけでなく、作業単位での稼働時間を管理しているとのこと。 しかも、正規職員のみならず嘱託、臨時職員も含めて対応しています。

業務単位でどれだけの時間をかけたのか?という情報はマネジメントを行う上で非常に重要。 業務単位での稼働時間が分からないと、業務量を見誤ってしまうためです。 業務量の見誤りは超過勤務を増やすことにも繋がりますし、結果的に非効率になります。

芦屋でも是非進めていきたいところなんですが、現状、最大のハードルになっているのではなかろうかと。 確かに大変ですが、毎日記録をつける形を取れば、そんなに大変なものでも無いと思うんですね。 1日の振り返り効果も期待できるため、様々な方面での効果があると思っています。 粘り強く提案していきたいところです。

その他

別件ですが、公会計制度による財務諸表を決算審査に間に合わせているのはすごいなと。 芦屋市では、どうしても年度末になってしまうようです。決算で出てきたら、 もっと深い議論ができるとは思いますが、数すくないリソースの中で頑張っていただいているので もうしばらく時間が必要かと思っています。財務諸表を使った決算審議をするには、議員側の勉強も必要ですが 会計に関する勉強は望むところです。

今日は以下の会議がありました。

  • 議会報告会準備会
  • 政務活動費あり方検討会

9月定例会は閉会しましたが、依然としてバタバタした日々が続いています。 なかなかフリーで動ける日が来ない…。

議会報告会準備会について

11月の開催に向けて、粛々と準備を進めています。 今は報告資料・配布資料の策定に向けて動いています。 なお、以下のような資料を作成中です。

  • 議会改革の取組み(配布資料)
  • 平成29年度決算報告について(報告資料)

去年と変わり映えしないかもしれませんが、 なかなか「これ!」という良いアイディアが無いんですねぇ…。

先日の防府市さんの視察であったように、 「全体的な時間については1時間程度にまとめ、後で個別相談を行う」 というスタイルの方がより多くのご意見をお伺いすることができると思います。 でも、芦屋市は今の形で準備を進めてきているので、それは次年度(来季)への宿題だと思います。

ただ、「皆さんからいただいた意見を一般質問や委員会等の会議録に残る形で確認する」という 防府市さんからいただいたアイディアについて、実施できないかの提起を行うことができました。 これまでは「市に聞いておきます」で終わっていましたが、もう一歩踏み込んで 公式の回答がもらえる場で確認するのは、参加者にとってもプラスが大きいと思います。 それで市政が前進すれば、僕らとしても嬉しいですし。

今回は提起しただけで、次回の準備会でどういう形でやってみるかを検討することになりました。 視察を物見遊山で終わらせないよう、取り入れられるところは取り入れていかないとと思っていたので、 検討できそうで良かったです。

政務活動費あり方検討会について

任期中にこういうことを取り組んでいること自体が良いことだと思います。 社会情勢の変化に応じて政務活動のあり方も変わってくるのは当たり前。 なので、定期的な見直しは必須だと思っています。 結果、変更なしということになったとしても大きな意味のある取り組みだと思います。

今日のところは、各会派と無所属議員から出された見直し案についての共有。 今後、詳しい協議に入って行きます。こちらもきっちり見直していきたいと思います。

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